Tokyo News : October 26, 2011 @ 04:00
福士朋子の”つぶやき”──『出口/入口』展
青山『スパイラル』では、”SICF12″のグランプリ受賞者”福士朋子”の展覧会『出口/入口』を、2011年10月28日よりスパイラル1Fのショウケースにて開催する。
“SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)”とは、複合文化施設『スパイラル』が企画運営する公募展形式のアートフェスティバルで、さまざまなジャンルのクリエーター100組を選出し、スパイラルホールを舞台に、次代を担う新しい才能を紹介している。
“福士朋子”は、ホワイトボードやマグネット、ダーツや油性マジックなど、誰でも手に入るありふれた大量生産品と親しみのある漫画の手法を使い、自分の小さな思いつきや心の中の”つぶやき”を等身大で描くアーティストだ。
題材は、たとえば機内食の肉料理と魚料理を選ぶときの戸惑いなど、ふとした時にぼんやりと頭の中で思い描く想像や独り言のような、、、現在の『ツイッター』のタイムライン上を流れては消えていく”つぶやき”のようなささいなエピソードばかり。
そこには社会にインパクトを与えるような「大きな物語」はなく、作品全体が醸し出す脱力感は、まさに今の時代のあり方を象徴している。

本展では、複数のドアを持ち、出入りの流れが複雑なショウケースという空間を読み説き、『出口/入口』をテーマにインスタレーションを展開し、ショウケースをオフィスに見立て、ロッカーが並ぶ無機質な空間に新作を展示する。
繰り返される昨日と今日が区別できないような日々。
出口の見えない毎日の中で生まれては消えていく”ささやかな思い”や、”つぶやき”。
日の目を見ることのなかった「小さな声」が形を持った時、そこには、明日を変える大きな力が潜んでいるのかもしれない。
ぜひ、この機会に”福士朋子”の世界を感じてほしい。
2011年10月28日-2011年10月30日
SICF12 グランプリアーティスト展
福士朋子『出口/入口』
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ショウケースでは「出口/入口」をテーマに展示を行う。
スパイラルの玄関でもあるショウケースは、この空間自体にドアが複数あり、出入りの流れが複雑な場である。
普段は意識しない「出る/入る」という動作や、出口が入口でもあることなど、その他特にその関係に疑問を持たないようなシンプルな反対語、対照語を元に制作した作品を展示する。
フェンスの内/外で分けられた空間、機内の非常口、日本の伝統空間の内/外の境界についてなど、これまでの作品のテーマをさらに発展させて、マンガの「コマ割り」や、「内語」という声には出さずに考えている言葉などを用いて、すぐに忘れてしまうような一瞬の経験や意識、声にならない声を留めていきたいと思っている。
福士 朋子
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時間:11:00-20:00
入場料:無料
会場:スパイラルガーデン ショウケース
東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
http://www.spiral.co.jp/
主催:株式会社ワコールアートセンター
企画制作:スパイラル
福士 朋子(ふくし ともこ) プロフィール
青森県生まれ。
2005年 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画修了
現在 女子美術大学准教授
主な個展
1998年 INAX ギャラリー(東京)
2004年 ギャラリーアートもりもと(東京)
2005年 藍画廊(東京)
art& river bank(東京)
2007年 ギャラリーアートもりもと(東京)
主なグループ展
1999年 「VOCA 展 ‘99」 (東京)
2003年 「DOMANI・明日展2003」(東京)
(画像上)
福士朋子『space/surface』(2011 年)450×600mm
ホワイトボード、油性マジック、マグネット他
(画像下)
タイトル:「見て見て☆見ないで」
展示期間:2012年8月まで
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