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ブラインドからのぞき見た世の中 : October 27, 2011 @ 01:25

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.51『除染大国ニッポン2』



前回、世田谷弦巻に出現したホットスポットの話題に触れましたが、
原因はどうも本当に床下から見つかった不審なビンによるラジウム226だったようですね。

とはいえ、福島原発由来じゃなかったからよかったという問題でもないような気がします。

問題は、「なぜ、そんなところに??」というコトと、「ソコはずっとホットスポットだったのか??」ということで、逆に危ない場所だったワケですよね。
大きく考えると大問題のような気がします。
ナーナーにしてほしくないものですね。



その後の調査でぞくぞくと発覚しはじめたのが、横浜や川崎、柏、葛飾区・足立区などの首都圏のホットスポット。

コレは以前も書きましたが、当然といえば当然の結果です。
福島原発からはいまだに放射性物質は放出されているワケですから。

そしてに対して、しっかりとした調査もせず、測らずして「大丈夫です」をくり返していた行政。
その結果がコレですよ。

中部大の武田邦彦さんはじめ、さまざまな有識者の方々が、
早い段階から各地の放射線量測定を指摘していたハズなんですけれどね。


本来ならば、その「大丈夫です」を信じたいところなんですけれど、残念ながらもう信じられない状況になっています。
本当に「何をやっていたんだよ!」って感じですよ。


じつは、ココに来て都内のスーパーでは福島県産の野菜などが出回りはじめています。

まあ、基準値以下という大義名分があるので、小売店に責任はないワケですし、本当に人体に影響があるのか、ないのかも分からない。だから、「食べるな!」とは言わないですし、言えないです。

でも、「基準値以下だから大丈夫!」ではなく、他の産地のモノ(西日本)も置くなり、
詳細なベクレル数を表示するなり、消費者側の選択の自由はほしいものですね。


それと魚介類。
先日グリーンピースが大手スーパーから5社の店頭での魚介類60点を購入して放射性物質の有無を調査。
結果、半数以上の34点で微量の放射性セシウムが検出されたとのこと。
http://p.tl/mT8j


やはりこういうコトをやってくれないと、真実が見えてこないですね。
これが詳細で正確なものかどうかはわかりませんが、目安として頭の中にいれておくことは必要なことだと思っています。


目安といえば、こんなサイトもあるので、ぜひご活用を!
「測ってガイガー!」
http://hakatte.jp/


これはガイガーカウンターをもっている有志が、それぞれの地域の放射線量を測ってアップしてくださっているというサイトで、これも詳細なデータとはいえないですが、目安としてご自身の居住地域の放射線量を理解しておくとよいでしょう。


まったくもって収束をみせない、むしろ悪化しはじめている原発・放射能問題。

残念ながら、いまのところ日本は除染しつづけなければいけない状況であることは確かなのです。




山下達郎「HOTSHOT」


旅路 良



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