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Tokyo News : November 27, 2011 @ 00:12

『PROGRESSIVE FOrM』が10周年──こんどはオーサカ!



2001年、青木孝允と高木正勝による伝説のユニットSILICOMのデビュー作「SILICOM」をリリース以後、半野喜弘やAmetsubらエレクト ロニックミュージックを中心に良質な作品を送り出してきたレーベル『PROGRESSIVE FOrM』が設立10周年を迎え、6月のトーキョーの恵比寿リキッドルームにひきつづき、2011年11月27日にオーサカ、鰻谷 sunsui+CLubSTOMPにてアニバーサリーイベントを開催する。



出演者は、『PROGRESSIVE FOrM』で作品を出してきた”青木孝允”や”半野喜弘”、”Ametsub”、”eater”といったアーティストたち、初期『PROGRESSIVE FOrM』をともに主宰した”DJ Kensei”。



AOKI takamasa


RADIQ(半野喜弘)


agraph


そして、レーベルの垣根を越え”agraph”、”AUTORA”、”Inner Science”、”Joseph Nothing”、DJ JIMIHENDRIXXXことKeiichiro Shibuyaなど、多くのアーティストが参加。



Joseph Nothing Orchestra


Inner Science


DJ Kensei


これまでの10年におけるエレクトロニックミュージックを総括するとともに、こ の先10年の音楽像をも垣間みる空間となることだろう。




2011年11月27日
PROGRESSIVE FOrM 10th Anniversary





出演者:
Live
AOKI takamasa
Ametsub
agraph
AUTORA
eater
evala
Inner Science
Jimanica Band Set
Joseph Nothing Orchestra
MimiCof
RADIQ(半野喜弘)


DJ
DJ Kensei
DJ JIMIHENDRIXXX(a.k.a Keiichiro Shibuya)


料金(前売り/当日):¥3,500/¥4,000(全て税込/別途1ドリンクオーダー)


時間(開場/開演): 15:00


会場:鰻谷sunsui + club STOMP(大阪・心斎橋)
鰻谷sunsui
TEL.06-6243-3641
http://www.sunsui.net/

club STOMP
http://club-stomp.com/



PROGRESSIVE FOrM
http://www.progressiveform.com



主催・制作: PROGRESSIVE FOrM / sunsui / cyo
企画: PROGRESSIVE FOrM
協力: BRIDGE INC. / cirque / commmons / HEADZ / music mine. / nothings66 / op.disc / Plain Music / port / Virgin Babylon Records



□出演者プロフィール
・agraph
牛尾憲輔のソロユニット。
2003年、石野卓球との出会いから、電気グルーヴ、石野卓球、DISCO TWINS(DJ TASAKA+KAGAMI)などの制作、ライブでのサポートでキャリアを積む。ソロアーティストとして、2007年に石野卓球のレーベル”PLATIK”よりリリースしたコンビレーションアルバム『GATHERING TRAXX VOL.1』にkensuke ushio名義で参加。2008年12月にソロユニット”agraph”としてデビューアルバム『a day, phases』をリリース。石野卓球をして「デビュー作にしてマスターピース」と言わしめたほどクオリティの高いチルアウトミュージックとして評価されている。またWIREのサードエリアステージに07年から10年まで4年連続でLIVE出演を果たした他、2010年10月にはUnderworldのフロントアクトを務めた。
2010年11月3日、待望のセカンドアルバム「equal」のリリース。本作にはミト(クラムボン)が一曲mixを、alto nova(カールステン・ニコライ)がRemixを提供。砂原良徳がキャリア初となるマスタリングを担当した。またブックレットには本作とコンセプトを共有した円城塔による短編小説「equal」を収録。
http://www.agraph.jp

・Ametsub
東京を拠点に活動する音楽家。現在までに2枚のフルアルバムをPROGRESSIVE FOrMより発表。2009年にリリースし、昨今のシーンでは未だに異例のセールスを記録中、大きな話題を呼んでいる最新作”The Nothings of The North”は、坂本龍一の「2009年のベストディスク」に選出され、ドイツの老舗レーベルMille Plateauxから見事にライセンス・リリースが決定した。ClammbonやTujiko Noriko等のリミックスを手掛け、Vladislav DelayやFennesz、AOKI takamasa、竹村延和、Jel(Anticon.)等との共演を重ね、Ovalやraster-noton来日時のDJも務める。d.v.dやworld’s end girlfriendなどで活躍するドラマーJimanicaとのコラボレーションも始まり、Jimanica×Ametsub としてのミニアルバムが2007年にリリース。初ライブではPARA、clammbon、toeと共演。また、sonarsound Tokyo、Sense Of Wonder、渚音楽祭、Summer Sonic 09などの大型フェスティバルにも出演を果たし、2009年夏にはアイスランドでのライブも敢行。新たに始まった音楽フェスティバル、De La Fantasiaでは、高橋幸宏や小山田圭吾(Cornelius)、Ryoji Ikeda、Carsten Nicolaiらと共演。そのライブは大きな反響を呼び、大型カウントダウンイベントへ、Mixmaster Morris やDJ Krushらと共に出演という成果を収める。2011年春にはスペインのLEV Festivalに出演が決定し、Apparat、Harmonic313、Photek、Johann Johannson、Jon Hopkinsらと共演。暗く美しい唯一無二の世界観と、壮大な情景を描写する様な音楽性はアンダーグラウンドなファンから絶大な支持を仰ぎ、エレクトロニック・ミュージックの根底から決してブレる事のない姿勢は、大きな注目を集めている。
http://www.drizzlecat.org

・AOKI takamasa
1976年、大阪生まれ。現在はドイツ・ベルリン在住。2001年、SILICOMまたAOKI takamasaとしてPROGRESSIVE FOrMより1stアルバムをリリース。エレクトロニック・ミュージックの枠組みすら軽々と飛び越えながら、新たな音楽の地平を切り拓く気鋭のアーティスト。青木孝允というアーティストがこれまでのキャリアで追い求めてきたものの本質を簡潔なことばで表すとしたら、それはすなわち「誰も聴いたことがない、まったく新しいかたちのファンク」だ。学生時代にドラムを叩きはじめ、リズムとグルーヴ・・・つまり音楽と言う芸術表現が持つ最も根源的なパワーに魅了された彼は、彼の内面からとめどなく溢れる創造力をどこまでも透明な探究心ときわめてインテンスな態度で表現してきた。最初に手にしたドラムセットはのちにサンプラーとシーケンサーへ、そしてコンピューターとソフトウェアへといったようにツール(道具)としてのかたちは時とともに変化してきたものの、彼がリズムとグルーヴに対して持ち続けてきた敬意は決して揺らぐことは無かった。その敬意はほとんど畏敬の念に近いものだと言っても差し支えないだろう。彼にとって、コンピューターとソフトウェアは彼自身の創造力の中から溢れ出すあらゆるファンクネスを音というかたちでアウトプットするためのツールのひとつでしかなく、それは決してコンピューターとソフトウェアの機能的な利便性に頼ってのものではない。2008年にcommmonsからリリースしたアルバム「Private Party」では自身のルーツであるファンクという要素を徹底して分解し突き詰め、きわめて有機的で密度の濃い、セクシーでソリッドなマシーン・ミュージックを作り上げてみせた。彼のキャリアのなかでもひとつの到達点と言ってもいい傑作。2010年1月、坂本龍一やSKETCH SHOW、HASYMO、半野喜弘の楽曲のリミックスと自身の楽曲のセルフ・リミックスを纏めたアルバム『FRACTALIZED』を発表。青木孝允はいまだ言語化されていない時間や空間の表象を音楽あるいは音そのものが持つ身体性をもって具体化させることができる、稀有な才能を持った音楽家だ。
http://AOKItakamasa.com

・evala
サウンド・アーティスト。port主宰、ATAK所属。先鋭的な電子音楽作品を発表し、国内外でのパフォーマンスを行う一方、様々なメディアや実空間へのサウンド・デザイン、先端テクノロジーを用いたインタラクティヴ・プログラムなど、音を主軸にその活動は多岐にわたる。昨年リリースした自身の最新アルバム『acoustic bend』(port/2010)は、フィールド・レコーディングをかつてない手法で位相変換した立体的で高密度なサウンドにより「10年代最初の音楽的進化を成し遂げた革新的アルバム」と評され、大きな話題を呼んだ。最近では、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の無響室にて24.4chの立体音響インスタレーション『for maria anechoic room version』を渋谷慶一郎(ATAK)とともに発表。また、川口隆夫(Dumb Type)やGRINDER-MANの新作パフォーマンス公演において360度をめぐるマルチchで音楽を手がけるなど、旺盛な活動を展開。その卓越した聴力と技術精度、鮮烈な音楽性は、世界的にも比類なきレベルに到達していると、現在最も注目を集める電子音楽家のひとりである。
http://evala.org

・AUTORA (Akio Yamamoto [TANZMUZIK / Akio Milan Paak] + Jun Takayama [speedometer.])  + Visual:catchpulse
元TANZMUZIK/Hoodrumの山本アキヲと、speedometer.こと高山純。エレクトロニカ/アブストラクト/テクノ/アンビエントを超え2人のマエストロが到達した新境地。それは“グローバリズム”と“モダニズム”に逆行する“エキゾ・ミュージック”の新機軸。2010年にサブライムレコーズよりアルバム『AUTORA』を発表。
http://autora.jp

・eater KOKI KAGAWA
イータ−:香川功樹。グランジブームの最中、ロックバンド”ROBOCAT”を結成。 L7,LOVE BATTERY,などのジャパンツアーに参加する。 その後、民族音楽の新しいアプローチを模索すべく”PSYCHO BABA”を結成。同バンドを脱退後、”eater”名義での活動を開始。フリーフォームな感性が生み出すエレクトロニック・サウンドには、各方面から熱い支持が寄せられている。 2002年に細野晴臣主催のDAISYWORLD DISCSのコンピレーション 『strange flowers 』に参加。 その後2003年には同レーベルより12inch『eater』をリリース. そしてコンピレ−ション『AUDIO SPONGE』に参加。 続いてファーストアルバム『quadraphonic』を発表。 それらと同時にプログレッシヴ・フォームからは12inch『FLOWER OF LIFE/T.O.E』をリリース、同レーベルのコンピレーション『forma 1.02』や半野喜弘主催のCIRQUEのコンピレ−ション『room 106』に参加するなど多岐に渡る活動を展開してきた。 また数多くのクラブイベント参加し、フリフォームなサウンドとグルーヴはダンスフロアからベッドルームまでをカバーしている。 2004年はイマジンドレコードの 1STコンピレ−ションアルバムに参加、 2004年5月25日に半野喜弘主催のレーベルCURRENTより、 LIVE MIX ALBUM『ONE FORTY / DANDELION』のリリース。 2005,1,26にはDAISYWORLD DISCSよりニューアルバム”KERR”を発表。2005年11月、半野喜弘、田中フミヤによるレーベル”op.disc”より スプリットシングルをリリース。 このシングルではDJ KLOCKの別名義”compositionist”とのコラボレーションによる トラックを披露している。 同時にop.discのコンピレーションアルバム”hub”にも参加している。それらのソロワークに加えAOKI takamasaと渡辺充らと共にバンド”TRIO”も活動中。 
http://homepage.mac.com/katsukii

・Inner Science
西村尚美によるソロ・ユニット。浸透するように透明できらびやかな音色とメロディー、そこに拮抗する振り幅の広いリズム隊を操り、エレクトロニック・ ミュージックの範疇ではありつつも、その中のどのジャンルにも収まる意思を見せないカラフルでエモーショナルな世界観の楽曲を産み出す。それらの素材をリ アルタイムにエディット&ダブ・ミックスするスタイルでのライブと、自身の音楽観を派生/拡大解釈した様々なソースを大胆に紡ぐDJプレイには定評があり、いわゆるクラブ、ライブハウスの現場だけに留まらず、メディア・アート系イベントから野外パーティーまで、昼夜を問わず様々な場面で様々なタイプのクラウドを唸らせている。また、2004年以降はアンビエント・ミュージックに特化したプロジェクト”PORTRAL”(ポートラル)としても12inchやアルバムなどを発表 し、並行してライブ活動も行っている。近年では、東京・お台場にある日本科学未来館のプラネタリウムのコンテンツ『BIRTHDAY』の音楽制作や、芝浦のワークショップスペース『SHIBAURA HOUSE』の館内BGM制作、Wax poetics japanのコンピレーション『JP Jazz Re-Work』やCHIYORI『Walking To The Sunrise』へのリミックス提供、海外でも評価の高い日本人アーティスト9dwへ提供したリミックス楽曲が2012年度の電通の新卒採用HP『DENTSU RECRUIT 2012』のBGMに採用…などのトピックに加え、エンジニアとして親交の深い他アーティストのトラックダウンからマスタリングまでの作業も数多くこなすなど、多彩に活動。自身のプライベート・レーベルPlain Musicも2007年から運営しており、自身の12インチやTシャツなどラインナップを増やしている。2011年1月19日に4年振りとなるアルバム『Elegant Confections』を、Original ver.とAmbient ver.の二枚組 仕様でリリース。
http://www.masuminishimura.com

・Jimanica
Jimanica 1975年、東京都出身。クラシック、ジャズの膨大なコレクターである父親と、江戸小唄の師範代であった母親の元、幼少から音楽・造形に親しむ。武蔵野美術大学映像学科卒業後、渡米。 その後2年間NYでドラマーとしてマンハッタン、ニュージャージーを中心にハウスバンドに在籍し、セッション、レコーディングに参加。この頃から作曲も始める。2000年の帰国後、ラップトップPCのみでの演奏を開始、ドラマーとしての活動のみから更にプログラミング・コンポーズへと視野を広げる。2005年ドラムソロ・アルバム“Entomophonic”(mao)をリリース。以降ドラム + PCでのソロライヴのスタイルを確立する傍ら、即興音楽からポップスに至までの多数アーティストと共演。2006年にドラマー Itokenと映像作家 山口崇司と共にd.v.dを結成、日本のみならずヨーロッパ、韓国、オーストラリアなど各地で公演を重ね、活動の場を再び海外にも広げる。2007年にAmetsub(PROGRESSIVE FOrM)とのデュオユニットJimanica : Ametsubを結成、ミニアルバム”Surge”をリリース。また、渋さ知らズの不破大輔・辰巳光英らとのエレクトロ無重力ジャムバンド The Space Baa、DE DE MOUSEやWorld’s end Girlfriend、蓮沼執太などのバンドに在籍。近年ではフルカワミキのリミックス曲提供ややくしまるえつこのシングル曲のアレンジなど、コンポーザーとしても注目を集める。本イベントではJimanica Band Setとして6人編成で参加。
http://jimanica.com

・Joseph Nothing
2001年にμ-ziq主宰のPlanet-μより、Joseph Nothing名義で1st「Dummy Variation」を発表。 イギリスのメジャー誌「NME」、「WIRE」等で絶賛を受ける。その後ROMZなどからアルバムを発表しmumやThe CureのPerry Bamonteを含め国内外で話題が殺到。実態がみえないミステリアスな活動を継続するなか一度音楽業界から失踪。2009年、現代美術(作)家のタカノ綾、ドラマーの吉川弾との出会いを切っ掛けに音楽活動を再開し 2010年に廃墟病院での幽霊とのコラボレーションを含む5thアルバム「Shambhala Number Two and Three」を発表。Joseph Nothing Orchestraでは、多くのハードウェアシンセアンサンブルと吉川弾の演奏する生ドラムとスラップベースにJoseph Nothingの奏でるアシッドシンセと独特なボコーダーを乗せる手法で、 ロックでもテクノでもポップでもないが、そのどれでもある異次元な音世界を展開中。2011年4月にWorld`s End GirlfriendのVirgin Babylon Recordsより「スーパーアース」をリリース。本イベントではJoseph Nothing Orchestraとして5人編成で参加。

・MimiCof
京都府出身、1979年生まれ。現在ドイツ/ベルリン在住の音楽家。大学をクラシックピアノ専攻で卒業した後に、ピアノを始めとするアコースティック楽器に加え、電子音やフィールドレコーディング、サンプリング、ボーカルなどを自在に操りながら多彩な音楽を作り出し、これまでにmidori hiranoとしてはMIDIクリエイティブ/nobleから2枚のアルバムを発表。その他、国内外のレーベルコンピレーションや、アーティストとのコラボレーションにも数多く参加。2008年にリリースされたセカンドアルバム「klo:yuri」は世界的に知られる老舗のニュース雑誌「TIME誌」で取り上げられ、またイギリスの国営放送BBCのラジオ番組でも収録曲およびロンドンで行ったライブについて紹介されるなど、海外のメディアにおいても大きく認知される事となる。また自身の作品制作以外にも、国内外の映画のサウンドトラックを担当するなど映画音楽の分野にも活動の場を広げ、2008年2月にはベルリン国際映画祭主催の若手映画製作者向けプログラム「Berlinale Talent Campus」に作曲家部門では当年唯一の日本人として招聘される。2008年以降はベルリンを拠点にヨーロッパ各地でライブパフォーマンスを数多く行っており、2011年2月にはベルリンの大型フェスティバルClub Transmedialeに、Bernd Friedmann & Jaki Liebezeitのライブ映像を担当しているJeffers Eganと共にオーディオ/ビジュアルセットでの出演を果たし、signal, Deadbeat&Lillevän(ex-Rechenzentrum), Monolake, Tikiman with Scionらとステージを共にする。現在は生楽器を主体にした楽曲を制作するmidori hiranoとしての活動と平行し、コンピュータによるプロセッシング等を多用するなどエレクトロニックミュージック的なアプローチを中心とした新しいソロプロジェクトMimiCofとしてその表現の幅を広げており、2011年6月にはMimiCofとしては初のフルアルバム「RundSkipper」をPROGRESSIVE FOrMよりリリースする。
http://midorihirano.com

・RADIQ(半野喜弘)
電子音楽からアコースティックな映画音楽まで幅広い創作活動を世界規模で実践し、独自のスタンスと視点で音楽を描く孤高の音楽家。1997年にベルギーの音響レーベル<サブ・ローザ>より<マルチフォニック・アンサンブル>名義で発表されたアルバム『キング・オブ・メイ』の独創的なサウンドで大きな衝撃と共にシーンに登場。このアルバムで半野の存在は一躍注目の的となり、翌年には元ジャパンのミック・カーンとのコラボレーション作品が日本、イギリス、アメリカで発売される。更に、1998年には映画の世界にも進出しアジア映画の巨匠、ホウ・シャオシェン監督作品『フラワーズ・オブ・シャンハイ』の音楽を担当。半野にとって初の映画音楽となったこと作品は、カンヌ映画祭コンペ部門の正式出品作品として映画祭に招待され絶賛された。同行した半野も現地プレスから”新しい映画音楽作家の発見”と評された。これ以後、現在までにジャ・ジャンク監督作品『プラット・フォーム』(ヴェネチア映画祭最優秀アジア映画賞、ナント映画祭グランプリ、ブエノスアイレス映画祭グランプリ)、行定勲監督作品『カノン』、ユー・リクワイ監督作品『オール・トゥモロウズ・パーティース』(カンヌ映画祭出品作品)等を手掛け、映画音楽作家としての国際的評価も高い。2000年、坂本龍一が主催する団体CODEに参加。また読売テレビドラマ”永遠の仔(出演中谷美紀/テーマ曲坂本龍一)”の音楽を担当、その斬新なサウンドが話題になる。この年には自身が主催するレーベル<シルク>もスタート、ここから発信された最新のコンピュータ・ミュージックは海外でも大きな評価を得ている。2001年以降はパリと東京を拠点に、よりワールドワイドな活動を展開。ロンドンで行なわれた Radical Fashionにビョークらとともに参加するなど、ヨーロッパ各国にて精力的なライブ・パフォーマンスを数多く行なっている。2002年には新鋭エレクトロニック・ミュージック・レーベルPROGRESSIVE FOrMよりアルバム『9 modules.+』を発表。2003年、制作に4年を費やした半野の集大成であり、マスターピースと呼ぶにふさわしい最高傑作『Lido』(”NYアヴァンギャルドの大御所”アート・リンゼイや、ジョン・ケージ作品のヴォーカリストとして知られているジョアン・ラ・バーバラらも参加)をソニーより発表。その極限的な美しさと高度な音楽性は圧倒的な支持を得て、その恐るべき音楽的才能の存在を決定的なものとした。そして東京で行われた、管弦楽器を含む22人編成のLido Ensembleによる壮大なコンサートも大成功をおさめた。2004年、ヒップ・ホップ、ダブ、ジャズなどの躍動感を集約した最新型のミニマル・エレ クトロ・アルバム『GRAFFITI & RUDE BOY 67′』を<RADIQ>名義にてPROGRESSIVEFOrMより発表。女性シンガーの、フランス人ラッパーをフューチャーしたこのアルバムはフランスのLogistic Recordsより世界発売された。
http://www.yoshihirohanno.com

・DJ Kensei
東京都出身。87年からDJを始める。様々なDJカルチャーの進化を黎明期からリアルタイムで経験。80年代後半から90年代にかけて主にCLUB DJとして国内外の数々のCLUBのオープニングDJ、レジデントDJを行う。平行してHIP HOPのDJとして数々のイベント出演し多数の海外アーチストとの競演、自身のユニットでの制作も始めMIX TAPE、CD 、12″などでリリース。90年代後半からHIP HOPをルーツにしながらも音楽表現の幅を広げていき、DJのみならず、サウンドトラックの制作やファッションショーの選曲や演出、VJや舞台の音楽、オーガナイザーなど経験。そしてライブミュージシャンとしてもターンテーブルやCDJ、DRUM MACHINEやLAP TOPなど使い積極的に様々なアーチストとセッションこなす事によりさらに音楽性の幅を広げる。ソロ活動以外にも’INDOPEPSYCHICS’ではジャンルの事なる様々なアーチストのREMIXやコラボレーション、Progressive Formの立ち上げ、FINAL DROPやBANANA CONNCTIONでは屋久島やタイ、そしてハイチへ行き音楽を通じて環境問題や貧困問題などの多くの社会問題をテーマにフィールドレコーディングを実践、NUDE JAZZではDJ vs ミュージシャンの究極のデュオとしてORGANISTのKANKAWAとエレクトリックインプロヴィゼイションライブ、DJKENSEI&QUIETSTORMやKEMURI PRODUCTIONSではDJ同士のセッションとプロダクション、COFFEE&CIGARETTES BANDではフリーなDJ MIXと空間デザインを、そしてそれらのメンバーとして数多くのイベント出演や多数の作品をリリースしている。現在も基本であるDJとしてのスタンスにこだわりながら活動続けている。
http://www.djkensei.com

・DJ JIMIHENDRIXXX(a.k.a Keiichiro Shibuya)
音楽家。2002年ATAK設立。音楽レーベルとしてだけでなく、デザイン、web、映像など多様なクリエーターを擁し活動。ATAK000、 ATAK010 filmachine phonicsなど多数の作品を発表。昨年、初のピアノ・ソロによるアルバム『ATAK015 for maria』を発表。その中の3曲を相対性理論とコラボレートし『アワーミュージック 相対性理論+渋谷慶一郎』として発表。
http://atak.jp


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