ブラインドからのぞき見た世の中 : December 15, 2011 @ 13:34
ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.54『夢の”幻視”力発電』
先日、NHK ETVの青春リアル『福島をずっとみているTV』で、南相馬市の主婦の方が何人か出演されていたのですが、彼女たちから出たコトバに唖然としてしまいました。
彼女たちの中でも避難をした方がいらっしゃるのですが、もちろんいまだに地元に残られている方もいるワケです。
地元に残った理由というのが、「避難したいけれど生活が、、、」とか、「家族は一緒の方がいい」とか。
意外とオトナな理由が多かった印象を受けてしまいました。
その後も「砂場で子どもを遊ばせちゃダメっていうけれど、どのくらいが危険なのか(政府や、行政が)キチンと教えてほしい」とか、とある方は「(将来子どもが放射能で病気になった場合)自分たちは、アナタが病気にならないために(除染なども含め)100%のことをしたと子どもに伝えたい」と。
なんだか「アレ??」という意見ばかりが出てくるんですよね。
司会の箭内道彦さんは、「何が大切かだと思うんですよ」というコトバでしめていましたが、まさにソコですよ、ソコ。
何が大切なのか、生活?お金?
個人的には、”大切な人の命”なんじゃないかなーと、思いましたけれどね。
それに、もしそこに住みつづける、住みつづけたいのであれば「教えてほしい」の前に、自分で「調べる」という行動を起こさないとダメなような気がしますよ。
まあ、最初の半年くらいは人任せでも仕方がないと思います。
分からないことだらけなワケですから。
でも、事故が起こってもう9ヶ月が経ったんですから、もっと住んでいるヒト、住んでいたヒトから意見や考えをメルトアップ、いやボトムアップしていかないと、何も良い方向に向かわない。
なんだかとても残念な気持ちになってしまいました。
12月からは、福島県内各地の高線量地域における除染作業が自衛隊によって開始されました。
0.7マイクロシーベルト/時を、だいたい半分くらいの0.3マイクロくらいまで下げるというものですが、とはいえ、都内の一番低いところの何百倍もあるワケですがね。
それに、生活区域だけを除染して、「安全だから戻って来てください!」なんてことだけはホントにヤメていただきたいですよ。
国をあげての除染作業を前向きにとらえている日本メディアとはうってかわって、冷静なのは海外メディア。
米紙ニューヨーク・タイムズ紙は「最大の浪費事業」と悲観論。
東大の児玉龍彦教授は、除染は避難者の生きているうちには終わらないと見ています。
福島県の海側半分にお住まいの方には申し訳ないが、残念ながら、ボクもよほどの技術革新がないかぎりはそう思っていますよ。
まあ、除染はやっていかないと汚染地域が拡大してしまいますからね、
続けていかなければならない事業のワケですが、でも山とか、野原とか、自然の部分はどーするの?って感じです。
ちなみに、来年の春は飛んで来るのは花粉だけじゃないってことも知っておいた方がいいですよね。
こういう書き方をすると、「不安を煽るな!」的な意見も一緒に飛んできそうですけれど。。。
冷温停止状態のハズの福島原発では、高濃度の汚染水が原子炉建屋のコンクリートのヒビ割れ部分から染み出て海に流れ込んだりと、、、コレはもーキテいるところまでキテますね。
この冷温停止というコトバも”安全”のプラシーボ的なモノであることを京大の小出裕章助教は指摘しています。
例のメルトダウンの状態だって、原子炉内の下部にあるコンクリートを浸食しているだけで、原子炉圧力容器までは至っていない状態だという発表も、ただの計算だけで割り出した結果であって、結局のところ実際にどんな状態なのかも分かっていないみたいです。
当たり前ですよね、モノを見てないんですから。
こんな状態でいまだに他県の原子力発電を「安全ですから」と言って、稼働させようとしている。
ホント、すごい国になってしまいましたね、ニッポンも。
もちろんいつかは安全になるのでしょうが、それもいま現在では夢のまた夢。
まさに”幻視”力発電ですな。
山下達郎「SOMEDAY」
旅路 良
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