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ブラインドからのぞき見た世の中 : December 28, 2011 @ 18:43

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.55『チョイトのつもりが大やけど』



福島第一原発の事故から9ヶ月。

政府は、第2ステップ達成とともに、事故の収束を発表しました。

え!収束??


いまだ放射性物質は空気中にタレ流し状態、たまりに溜まった汚染水は海に流れ出す寸前、農家は作付け制限などなど、、、この状態のどこが収束した状態なんでしょうか?


この収束宣言のお陰で、大手メディアの原発事故関連の記事が大幅に減ったような気がします。

とはいえ、食品のベクレル数が減っているワケでもなく、都内の放射線量が低くなってきているワケでもない。

何をもって収束とするかですけれどね。


“冷温停止”というコトバも、コトバのマジックで、結局のところ停止しているワケじゃないですから。


原子力発電の事故後対策は、「止める」「冷やす」「閉じ込める」が原則。

まだ真ん中なワケで、収束させるための途中だと思うんです。

このまま10年以上は冷やし続けなければ固まらないワケですから。


福島県の佐藤雄平知事は、やっと第一原発、第二原発全10基の廃炉を東電に求めたみたいですけれど、佐藤さん、ちょっと動きが遅いんじゃないですかい?
事故後の”動き”も遅いし。
自分たちの土地のコトなんですから、いままでの名誉挽回に強制廃炉くらいしてほしいものです。


ちなみに、原発があるのは、福島だけじゃないですからね。

福井県の「もんじゅ」なんかは、事故を起こしてから電気を食っていて、税金だけをつぎ込んでいるシロモノになっており、いまだ廃炉の決定も下されない。


何度も書いていますが、一回の事故で国土の4分の1以上に影響を与えるようなシロモノについては、やはり手を出すべきではないと考えます。


チョイトいいエネルギーのつもりが、何万人ものヒトビトが避難生活を余儀なくされたり、100キロ圏内の人間までもが食べ物や飲み物を気にしないといけない状態に陥るなんて。。。
こんな状況は、誰も望んでいなかったハズ。


もう10ヶ月も目の前。
政府には、早々に次の提案を国民にしてほしいものですね。


2012年は、新エネルギー元年となることを願います。



中納良恵 x SAKEROCK「スーダラ節」


旅路 良



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