ブラインドからのぞき見た世の中 : January 12, 2012 @ 02:06
ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.56『被るのは責任か、セシウムか』
新年早々、2012年1月2日に事故当時なみの放射性物質が福島県内の一部に降りそそいだとの情報が、6日に流れました。
中部大の武田邦彦氏は、マスクの着用や外出を控えることをブログで提案されていましたね。
じつは2日は、福島市の実家に戻っておりまして、昼くらいから市内を流れる”荒川”の吹きさらしの川沿いを散歩しておりました。
その日は、ワタクシ以外にも走っている方や犬の散歩をされている方などがおり、小さな子どもはほとんどいませんでしたが、とはいえ、そんな情報を知る由もなく、自分もふくめ通常のスタイル(マスクなし)で正月の”荒川”沿いを歩いていたワケですよ。
それに市内の中心部の神社などでは、初詣をしている親子連れを何組も見かけました。
もちろんマスクなしです。
福島市の放射線量は、現在平均で約0.9マイクロシーベルト/毎時あり、ワタクシが歩いていた川沿い辺りははだいたい0.6マイクロくらい、市内中心部でもそのくらいでした。
もちろんホットスポットはあるのでしょうが。。。
まあ”ただちに影響はない”数値なワケでしたので、マスクなしで歩いていたワケです。
しかし、後日、しかも4日ほど経ってから、公式な発表ではなく、武田邦彦さんのブログでそんな状態だったこと知るなるなんて、、、残念でしたねー。
1日遅れでもいいので、行政からの何らかの情報公開、もしくは警報さえあれば、みんな外出を控えるとか、マスクもするのに。
恐らく、ネットをやっていない人たちには、そんなコトがあったことすら、知る由もないワケで。。。
ちなみに放射能影響予測のSPEEDIって、いま動いているんですかね?
こういう時のために、いまも動かしておくべきものだと思うんですけれど、どうなっているんでしょう。
それに、もう事故から10ヶ月も経っているのに、放射能影響予測の新システムを取り入れるとか、そんな動きすら見えてこない。
何かおかしくないですか、ソレ??
事故っていまだつづいていて、放射線量は下がらない状態がつづいていて、原因は分からないけれど急激にセシウムが降りそそぐ状況って、、、フツーなんですかね。
だいたい冷温停止状態にあるとは発表されたものの、実際の原子炉の中身がどうなっているのか把握すらできていないワケですから。
言ってしまえば、3メートルの分厚い壁の向こうにあるトランプの種類を当てる、まさにマジック的な状況ですよね。
タネも、仕掛けも無さ過ぎてコワいですよ。
そんな状態なのにもかかわらず、SPEEDIも動いているのかどうかわからない、新システムが導入されているワケでもない、いまだに放射線量も公に発表しない、おまけに変な事故収束宣言を出すって、、、新年早々からまったくもって遺憾です。
みなさんは、どう思われますか?
植木等「遺憾に存じます」
旅路 良
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