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ブラインドからのぞき見た世の中 : May 9, 2012 @ 12:03

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.64『原発ゼロ、対策もゼロ』



2012年5月5日深夜。

42年ぶりに日本に存在するすべての原発が停止しました。


もちろんコレが目標ではないのですが、脱原発主義としてはひとつの通過点として嬉しいニュースであります。


しかし、「この夏の電力不足は大丈夫なのか?」とか、「計画停電をしないといけないのでは?」などの、さまざまな不安要素があるのも事実。

でも、昨年にすでに経験済みのコトなんですよね。


あれから一年経ったにも関わらず、いまだ何の対策も発表せず、むしろ原発を再稼動させなければ、それら不安要素は現実のものとなるとまで言ってしまう政府ってどうなんでしょうか。

それってすでに原発再稼動ありきでしか、今回の原発運転停止は考えていなかったってコトですよね。
もしかして再稼働が対策だったとか、、、それではあまりにもお粗末な対策じゃーありませんか。


この一年、いったい政府は何をしてきたのでしょう?

一年あれば、この状況を打開すべく、何らかの対策がとれたハズなんじゃないですかね。
まずは、対策を練らなかったことの言いワケをしてほしいくらい。
まったくもって、経産省の存在する意味すら分かりません。


もちろんスーパークールビズの導入も重要ですが、それよりもサマータイムの導入とか、超フレックスタイム制の導入とか。
本来ならば、衣替えと同時にやってしまえば問題なかったのに、やることなすこと遅いから、もう出来ないですよね。

エネルギー的には、すぐに手が出せる太陽光発電や風力発電にまずは暫定的にチカラを入れるとか、ゴミ処理場に発電機を導入してその地域にすこしでも電力を供給するとか、東京電力に公的資金を導入したのなら送電線を自由化させるとか、、、ほかにもいろいろと、何らかの対策を考えることはできたハズなんですよ。

コレは、クリエイティビティのない、完全なる思考停止状態ですね。


もちろん福島原発事故の処理問題とか、被災地復興問題とか、沖縄問題とか、北朝鮮問題とか、TPP問題とか。
ほかにもさまざまな問題があって、たくさんやることがあったのは分かります。

でも、だからといって国内のエネルギー問題の対策を怠っていいワケないでしょ。
ソコが国内の経済的にも、対外的にも一番重要だってコトはダレの目にも明らかなんですから。


そこを怠っておいて、消費税を引き上げるとか、党内の意見を取りまとめるとか、そればかり。。。


そんなことの前に、来年のエネルギー対策を発表しなさいって感じですよ。
なんなんですかねー、まったく。


もし来年もおなじコトをくり返すようでしたら、もうダメですね。
ホント、不信任案、またの政権交代ですよ。
まったくもって期待ハズレの政府です。


なーんて、ちょっと厳しいことを思ってしまいましたが、いまだ福島第一原発からは大量の放射性物質が出っぱなし、福島第二原発もわりとあやしい動きをしている状況なワケで、ただ何もしなければ、結局シワ寄せは自分たちに来ることだけはたしか。

さて、みなさんはいまの状況をどう見ていますか?



THE BLUE HEARTS「期待はずれの人」


旅路 良



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