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ブラインドからのぞき見た世の中 : June 14, 2012 @ 01:47

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.66『責任というコトバの無責任』



2012年5月5日の原発ゼロから約1ヶ月。

大飯原発の再稼動にむけて拍車がかかって来ています。


どこかの首相は「私の責任で最終判断したい」とのことで再稼働の必要性を訴え、
それに対する西川一誠福井県知事は、大飯原発を視察して、
「福島のような事故を起こさせない覚悟で安全性向上を求めてきた。」と安全対策の状況確認。


いやいや、フィルター付きベントもなければ、免震事務棟もない。
すべてこれからつくるかもー、という状況で、よくも安全確認したものですよ。
それに事故後対策が、まるで無し夫じゃないですか!

結局、事故を起こさせない努力だけで、事故が起こってからの対策がないってのは、「原発は事故なんてないからワッショイ!」のよく分からないオシに負けた40年前の判断となんら変わりないです。

それで、ホントに再稼動しちゃっていいもんですかね?


しかし、今回の福島原発事故も結局責任のなすり付け合いで、責任をまったくとっていない政府なのに、その政府の長であるお方が、なにを血迷ったか「私の”責任”で」なんて、言っちゃダメですよ。

「国民生活を守るため」なら、この1年の間に、いろんな対策が練れたハズだし、すでに政策として進められたハズ。
思ってもいないコトを言っちゃ、ホント遺憾ですな。


ちなみに、東電は少なからずも責任を取ってはいますからね。
もちろん足らない部分はかなりありますけれど。


でも、国策として進めていたプロジェクトなんですから、今回の事故は東電だけの責任じゃないことは明らか。

そんな状態のハズなのに、まったくもっていったい何を言っているんだか。
無責任もはなはだしくて、怒り爆発ですよ。

党内で、消費税増税だのあーだこーだやってないで、はやく福島に状況視察に行きなさい!ですよ。


疑問しか残らない、今回の再稼動問題。


たぶん、このコラムをアップした二日後とかに再稼動が決定されるんでしょうけれどね。

でも、ホントにそれが日本にとって良いコトなんでしょうか。
みなさんはどう思いますか?



佐野元春 「YOUNG BLOODS」


旅路 良



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