TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

Movie Life : July 3, 2012 @ 02:55

MOVIE LIFE 084 『アメイジング・スパイダーマン』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE 084 『アメイジング・スパイダーマン(原題:THE AMAZING SPIDER-MAN)』





恐れるな。自ら選んだ、この運命を。



□ストーリー

両親が幼いときに謎の失踪をとげ、 以来、ベンとメイの伯父夫婦に育てられてきた高校生ピーター・パーカー。

孤児である負い目にも拘わらず、育ててくれた伯父伯母に感謝し、内気なりに熱い正義感を秘め、同じ高校に通うグウェンに秘かに思いを寄せる、そんな普通のティーン・エージャーだ。

ただ、ひとつ、自分を捨てて行った父リチャードのおぼろげな面影が彼の心にしこりを残していた。


科学者だった父に似て、高校でめきめきと科学的才能を発揮し始めた最近は特に、自分の中の父の存在と、現実の父の不在との葛藤に悩んでいた。

だからこそ、父が置いて行ったブリーフケースの中のノートをきっかけに、かつての父の研究パートナーだったコナーズ博士を訪ね、父とコナーズ博士が果たせなかった研究成果を出すのは、ピーターにとっては父への愛情と憧れの表われでもあったのだ。

それが、ピーターに、スパイダーマンとして生きる運命を強いるとはまったく予想だにせず──。


だが、ピーターは、過酷なその運命を受け入れ、その道を選び進んでいくことで、ひとりの男としての成長をみていくことになる。






□オレ意見
評価:☆☆☆
(満点は5個)

『スパイダーマン』シリーズが、キャストもコンセプトも一新で、あらたに公開。

ピーター・パーカーに『ソーシャルネットワーク』の泣き虫金持ち役でもお馴染みの”アンドリュー・ガーフィールド”、ピーターの彼女役もメリー・ジェーン(MJ)から”エマ・ストーン”演じるグウェン・ステイシーになるなど、すべてがあたらしい”マーク・ウェブ”版の『スパイダーマン』だ。


“マーク・ウェブ”といえば、”ジョゼフ・ゴードン=レヴィット”と”ズーイー・デシャネル”のふたりのすばらしい演技と、映像のおもしろさで、人気を博したラブ・ストーリー、『(500)日のサマー』が記憶にあたらしいのでは。

『モテキ』も、あんな場面やこんな場面をパクったりしていたし、なんとなく観たり、聞いたりしたヒトも多いと思う。


そんなこともあり、映像的な魅せ方にも、物語的にも「どうくるか?」とかなり期待していたのだが、、、残念ながらちょっと惜しい感じ。


とても整理された内容で観やすかったのではあるが、観やすすぎて、ピーター・パーカーの苦悩がスルスルっとスルーして、若干物語に深みが足らなく感じてしまっているし、なんとなく物語の流れが雑な感じもあり、「アレ?あの行動の意味は??」という疑問点が少々残る。


あと映像的には、たしかに面白いのだが、残念ながら3Dはおススメできない。
あまり、3D作品としての意味をなしていなかったのも残念。

ということで、高いお金をはらって3Dを観るよりは、2Dでの上映を観た方がいいと思う。


なんて感じで、ちょっとした期待ハズレではあるが、まあエンターテインメント作品として観れば、面白いのかも。

だけれど、物語として観るのであれば、あまりおススメはしないかな。


“トビー・マグワイヤ”演じる”サム・ライミ”版の『スパイダーマン』の方が、まだ人間味にあふれていてよかったと思う。


まあ、あくまでもひとつの感想として、参考程度に読んでもらえれば、コレ幸い。

ということで、とりあえずは、次回作に期待しよう。








2012年6月30日より、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

『アメイジング・スパイダーマン』





監督:マーク・ウェブ


出演:アンドリュー・ガーフィールド/エマ・ストーン/リス・エバンス/デニス・リアリー

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公式サイト:http://www.amazing-spiderman.jp/



©2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.


Comments are closed.

Trackback URL