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Movie Life : September 5, 2012 @ 19:23

MOVIE LIFE 090 『夢売るふたり』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE 090 『夢売るふたり』




人間最大の謎は、男と女



□ストーリー

東京の片隅で子料理屋を営んでいた夫婦は、火事ですべてを失ってしまう。


夢をあきらめきれないふたりは金が必要。


再出発のため、彼らがはじめたのは、妻が計画し、夫が女をだます結婚詐欺。


しかし、嘘の繰りかえしはやがて、女たちとの間に、夫婦の間に、さざ波を立てはじめる──。





□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)


『蛇イチゴ』、『ゆれる』、『ディア・ドクター』と、ことごとくアッシの”琴線に触れる作品”をつくってきた”西川美和”監督の最新作が待望の登場。


“伊丹十三”作品好きのアッシが、注目する期待の監督が彼女だ。

伊丹映画のような社会風刺作品ではないが、すべての作品における物語のコミカルさとシュールさの共存ぐあいがとてもたまらない。

コミカルすぎず、シュールすぎず、ちょうどいいというやつなんだけど。。。


今回もそうきたかと、期待を裏切らず、いやいい意味で裏切ってくれた作品となった。


再出発の資金集めのために、世の中のかかえるココロのスキマに手をだした夫婦。

最後には、思わず「嗚呼、、、」と、コトバにもならない、ため息のようなモノが出てしまう結末。


とにかく、金!金!金!のいまの世の中。

いったい”金”のためにヒトはナニをドコまでできるのか。。。

そして、”金”は本当にヒトを幸せにしてくれるのだろうか?

現代社会の人間がかかえる、一番必要で一番必要のない”金”問題をシュールに描いた本作。


いなそうで、実際にいそうな個性的な登場キャラクターたちにも大注目。


現代のシュールレアリズムがココにある。






2012年9月8日より、全国にてロードショー

『夢売るふたり』






原案・脚本・監督:西川美和

出演:松たか子/阿部サダヲ/田中麗奈/鈴木砂羽/安藤玉恵/江原由夏/木村多江/やべ きょうすけ/大堀こういち/倉科カナ/伊勢谷友介/古舘寛治/小林勝也/香川照之/笑福亭鶴瓶 ほか

製作:「夢売るふたり」製作委員会
企画・製作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:アスミック・エース


オフィシャルサイト:http://yumeuru.asmik-ace.co.jp/



©2012「夢売るふたり」製作委員会


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