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ブラインドからのぞき見た世の中 : September 27, 2012 @ 14:13

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.73 『”朝まで踊ろう”はNGワード』



2012年9月15日の夜、渋谷の円山町のクラブが一斉に警察に摘発を受けたようですね。

詳しい発表はまだみたいですが、
先日の例の六本木のクラブ店主襲撃事件のカラミもなきにしもあらずでしょうが、
おそらく、いや間違いなく風営法なんじゃないかなと予想します。


昨年末から、大阪、関西地方からはじまり、
福岡、そしてさまざまな地方都市のクラブの摘発が相次ぎ、
ついにココ、トーキョーも厳しくなってきましたね。

ま、当然の流れっちゃ当然の流れなんですけれど。
しかし、コレは全国的浄化作戦に発展しそうですな。


ちなみに、ライブハウスも法律的にはかなりグレーゾーン。

以前にもこのコラムで触れましたが、この風営法という法律、
よく分からないグレーゾーンが意外と多すぎてですね、、、
興行場法で許可を取っても、風営法で引っかかったりと、
なんだかいろいろとクロスオーバーな感じみたいで、
コチラも勉強不足でハッキリと言えない部分があったりで、本当に申し訳ないですって感じです。

しかし、このまま摘発がつづくと、
ヘタすると、いやヘタしなくてもワタクシの様な音楽大好き人間にはかなり大打撃なワケですよ。


基本的に、夜0時以降ののお酒を出しながらのダンス行為は禁止、
夜0時以降の生演奏は禁止、というのが風営法で音楽的に引っかる部分。

つまり、飲食店で許可を取っていて、12時以降に音楽でダンスをさせていたり、
生演奏をしているバーや飲み屋などの飲食店も、風営法に引っかかるというコト。

しかも、この”ダンス”という部分が、かなりビミョーで、肩を揺らしているのがダメとか、
足でビートを刻むのがダメとか、
どうもその現場のヒトによりけりみたいです。


「はやく帰ればいいじゃん!」と言ってしまえばソレまでですが、
それじゃあブンカは生まれないワケでして。。。

“街の活力は夜を楽しむ人の数に比例する”というコトバもあるくらい、
歴史的にも芸術・文化は夜生まれているんですよ。

たとえば、某女性ボーカル3人組み”P”のプロデューサーの方も、
もともとはDJからはじまっている方なワケで、
つまり、このまま規制が厳しくなると、
そういった新しい音楽カルチャーも生まれづらくなるのは必至。


クラブやライブハウスが好きな人たちは声を上げていかないと,
そろそろ好きなバンドのライブや、好きなDJのプレイが聴けなくなる日がくる可能性があるでしょうな。


それに、このままいくと、いつか「朝まで踊ろう」とか、そんなコトバすら歌の歌詞に使えなくなる時代が来るのかもしれませんね。



舘ひろし「朝まで踊ろう」


旅路 良



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