tokyo feature : January 31, 2013 @ 19:07
トーキョーフィーチャー “旅” ─「そうだ、宮古島へいこう!」その3
あなたのトーキョーライフに、ちょっとした贅沢をあたえられたなら──。
ココでは、『トーキョーマガジン』がかんがえる、トーキョーのあたらしいライフスタイルを提案していきます。
トーキョーフィーチャー “旅”では、「旅は道づれ世は情け、思いたったが吉日、そうだ!旅に出よう」ということで、ワタクシがじっさいに旅行した土地を、独断と偏見をもってご紹介します。
“旅”はココロを豊かにし、叡智を育む。
旅ゆけば、かならずや人生がみえてくるハズ。
そう!人生は”旅”なのです
旅に病んで 夢は枯れ野を かけ廻る(松尾芭蕉)
そうだ、宮古島へいこう!その3
ぷからすー、だいずあぱらぎー!
ニッポンのトコナツ、たのしすぎるミヤコジマ。
ということで、ひきつづき宮古島への旅をご紹介します。
□その3 イラブジマへ(ミヤコジマ:晴→イラブジマ:晴)
さて、ミヤコジマな2日目。
運転のつかれからか、いや那覇でのたのしすぎた夜のせいか、、、気がつくと寝落ちしてしまった昨夜。
夜は、雨ということもあってちょっと肌さむく、薄手のふとんにグルグルくるまりながら気持ちよーく寝ていたのですが、「ガーガー!」うるさいコイツにたたき起されました。
カラスですヨ。
彼の声がとてもうるさくて、5時ごろに起きてしまいました。
しかし、夜は虫の声、朝は鳥ども、、、いやー、ミヤコジマは生き物大紀行的な、まさに動物王国ですな。
朝焼けで、空がうすくオレンジがかっていて神秘的、スピチュアライズな感じです。
とりあえず、天気は快晴の模様。
ということで本日は、伊良部島(いらぶじま)へと向かうことにしました。
とはいえ、まだ日ものぼっていない時間。
しかたがなく、宿のまわりをかるーく散歩してみることに。
一応、場所は市内の中心部付近だったのですが、右も、、、
左も、、、
見わたすかぎり畑と草っ原です。
そりゃ、鳥と虫の世界ですよね。
ダラダラと散歩していると、、、
日の出です。
ヤシの葉がいい感じですね。
時間も5時半をすぎたので、部屋にもどって出発の準備を開始しました。
気持ちよく準備をなにやら窓のあたりがガタガタ、ピーピーいっています。
クマの襲撃か、ブタの襲撃か、もしくはヤギか、、、おそるおそるのぞいてみると。。。
やっぱり鳥です。
どうやら雨戸をしまう戸袋に巣なのか、お気に入りの場所なのかをつくっていたみたいで、我がもの顔で出入りしていました。
いちいち大騒ぎですな。
さて、準備もととのい、7時には出発。
コワ顔のシーサーくんに見送ってもらい、クルマを平良港へと走らせました。
風がなまあたたかくて気持ちいいです。
コンクリート用の石でしょうか
白っぽい色が、関東の石とはまったくちがいますよね。
それにしても、いいながめです。
空がひろいですよねー。
宮古島も島の大半がこういった農地をふくめた森や原っぱなどの緑。
このまま市の繁華街方面へ向かうと、、、
お!シュークリームやロールケーキでお馴染みの『モンテール』!
かとおもったら、『モンテドール』でした。
コチラはバナナケーキで有名なお店だそうです。
後日、調べてみたら、見たことあるパッケージでしたよ。
宮古島に行ったときは、ぜひバナナケーキを!
モンテドール
http://montedoll.com/
それにしても、、、このキャラクター。
カワイイというよりは、ちょっとニヒルな感じが。。。
右手が、「イイネ!」というよりは、「ちょっと寄ってけよ!」的。
いまはやりのユルキャラに対抗した、悪キャラなんですかね。
さて、宿からクルマで20分ほどで、宮古島の船の発着点、平良港へ到着です。
ココから高速船で15分弱で、目的地の伊良部島に到着です。
コチラが港。
波もほとんどなく、おだやかーな海。
とっとと手続きをすませ、一番近々の高速船にのることができました。
さっそく、出発です。
それにしてもいい天気です。
気温も急激に上昇。
おそらくすでに30℃は超えているかと。
ただ風がちょっと涼しいので、すごしやすいというか、心地いい暑さです。
高速船というだけあってぐんぐんスピードアップ。
あっという間に平良港が見えなくなってしまいました。
港では波はそんなになかったのですが、海上はなぜか大波と強風。
どうも3日ほどまえからの低気圧の影響のようです。
船は、波にぶつかってドッカンドッカン大揺れ。
デッキでカクテルグラスをふりながら、トロピカルダンディ気分で伊良部島まで優雅にクルージング、なーんて思っていたのですが、そんなことしていたらカクテルグラスごと海へ放り投げられされそうな勢いでした。
コチラは、建設中の伊良部大橋。
こーんな感じで、めちゃめちゃ長い橋です。
全長3.6キロ、料金をとらない橋としては日本最長になるそう。
海に浮かんでいるように見えますね。
まるで蜃気楼です。
2014年に開通予定なので、ちょっと津波がコワいですけれど、出来たらぜひわたってみたいですな。
そうこうしているうちに伊良部島がちかづいてきました。
コチラが伊良部島の船の入り口、佐良浜港。
漁船が、けっこうあるんですね。
入港直前に、甲板から下をみてみると、、、
どーです、この透き通ったエメラルドグリーン。
お台場のビーチとは、天と地の差。
上陸し、そのままさっそく伊良部島探検に出発です。
まずは、港をぬけて、国道90号で、島の南西にある下地島へ。
港から約10分ほどクルマで走ったところに、コンビニを発見。
なんと!
この世との今生の別れ、人生最後のファミマですよ。
ま、そんなコトはないんですけれど、とりあえず、飲み物やら食べ物やらを買っておかなければということで、まずは買い物。
この世で最後のファミマで、世にも奇妙なモノを発見。
あんぱん兄弟。。。
何かに似ているような、、、他人のそら似的なものでしょうか。
おもわず、購入。
真ん中のアニキは、異常なほどのニキビ顔。
ちなみに中身は疑いようのない、ただのあんぱんでした。
さて、ふたたび下地島方面へと出発です。
ずぅーっとまっすぐな国道90号線。
伊良部島のほぼ中央を通っています。
中央部の両側は、だいたい畑。
家もぽつりぽつりで、ほとんどヒトもあるいていませんでした。
風がちょっとつよく、冷たかったのですが、太陽はカンカン照りで、気温もおそらく35℃はこえてます。
すこぶる気持ちがよかったので、クルマの窓を全開で、80年代のトレンディドラマなみに右腕をドアに掛けて運転していました。
いわゆる、クルマ版”関口 宏”スタイルですね。
しかし、この運転スタイルが、あとでとんでもない不幸が自分の身に降りかかることになるのですが、その話はまたのちのちに。
さて、20分ほど走っていると、突然ふたまたの道があらわれます。
左は下地島方面、右は伊良部島北側方面。
迷わず左へいくと、、、
とつぜん、視界がひらけて、伊良部島と下地島をむずぶ橋があらわれました。
つまり、この川みたいなのは海。
色が、エメラルドグリーンなんですよ。
こんな小さなマングローブの木がはえてます。
橋を超えると、両側は農地です。
モッサモッサと生えてますよ、さとうきびが。。。
さて、下地島といえば、じつはコチラが有名。
下地島空港です。
この空港、民間の航空会社が、パイロットの訓練や、新型機のテスト飛行などをおこなうために使用されている、地方管理の空港なんですね。
いま、ちまたで噂、悪い意味で噂になってしまった「ボーイング 787」も、運行開始前はココで何度も訓練されていたコトでも有名。
運がよければ、目と鼻の先で訓練機が飛んでいるのが見えるとか。
さっそく事務所に行き、柵の外からであれば撮影OKとの許可をいただき、ドキドキワクワクしながら、いざ滑走路へ。
アレ!?飛行機いない。。。
すでに飛んでいるのか。。。
滑走路も飛行機がなければ、だだっぴろい広場ですね。
と、その横に、、、
いました!
ANAのプロペラ機ですね。
ネットで情報を調べてみると、どうもこの時間は、まだ飛ばないらしい。
ソコに訓練飛行の時間なども詳細に掲載されていました。
「調べてからいけよ!」って感じですが。。。
コチラは、空港敷地内にあった観光案内図。
かなりボロボロです。
もしかしたら、むかし(1994年まで)、まだ旅客機が発着していた時代のものかもしれませんね。
訓練飛行の時間までには、まだまだ余裕があったので、とりあえず伊良部島と下地島を一周してみることにしました。
ちなみに別の場所で、訓練飛行が間近で見られるサイコーの場所があるらしいとのことで、まずはそこへ。
先ほどの橋の伊良部島方面、ふたまたの場所までもどり、右側へすすみ、島の北方面へ向かいます。
川のような海沿いは、対岸があるのでなんとも不思議なこの風景。
キレイでしょ?
アレ!?
海にうかぶ小さな島の変なところに真っ白なイスが。。。
おそらく、仙人的なヒゲの、アロハを着たオジイが、毎朝すわって、朝日を浴びながら伊良部島と下地島の今後について考えているイスなんでしょうな。
そんな余計なコトをかんがえながら、島の北端へクルマを走らせます。
すると、、、
いままで生きてきたなかで、見たこともない神秘的な景色がひろがりました。
空の色と、海の色がほぼほぼいっしょ。
すばらしい景色を横目に、一本道をまっすぐすすみます。
こんどは、急に柵につきあたり、右に90度しか曲がれないL字路にぶち当たりました。
柵のむこうは下地島空港の滑走路。
道が狭すぎて、そのまま通っていいのか、悪いのか、、、、関係車両専用なのかも、わからず。。。
とりあえず、怒られたらもどろうということで、前にすすみました。
こんな感じです。
左は空港敷地、右は海。
『HAMMER』だったら、一台ギリギリ程度ですね。
しかも、道路が若干海側にかたむいています。
そのまま、海に落ちないようゆっくり、まっすぐすすむと。
文化財の目印がありました。
「魚垣」と書いて”ながき”と読むらしいです。
「本気」と書いて”マジ”と読むみたいな。
そこには「魚垣」についての説明がつらつらと書いてあります。
どうもそのむかし大津波がこのあたりであったようですね。
先ほどの神秘的な景色の岩塊は、津波によってはこばれたようです。
それら岩塊から、”石網”という漁法が考案されたとのこと。
写真ではわからないのですが、よく見ると海の底に石がつまれていて、うっすらと黒いラインが見えるんです。
それにしても、、、
スゴい景色です。
コレをうまく表現できるコトバがありせん。
この細い道を滑走路沿いにまっすぐ行くと、道路が”コ”の字のようになっており、ちょうど”|”(縦線)の部分、滑走路の先のトコロにでました。
それがコチラ。。。
深〜いエメラルドグリーンの海。
中央に見える紅白の防波堤のようなものは橋です。
残念ながら一般人は立ち入り禁止。
これだけ海がキレイだと、橋の先の方まで行ってみたかったですよねー。
スピードの向こう側ならぬ、橋の向こう側を見たかったです。
滑走路の反対側にまわってみました。
いやー、うつくしい!
滑走路をかこんで、3方向すべての海の色がちがうんですねー。
ヘタなバスクリンなみに青がかったグリーンの海がひろがってます。
残念ながら、まだ飛んでないみたいです。
とにかく、日差しがつよい。
ちょっと風もつよいのですが。。。
とりあえず、下地島の西方面へ向かいます。
滑走路をぐるっと回ってすこしいくと、、、
国の名勝および天然記念物に指定されている「通り池」がありました。
この奥に地下の鍾乳洞でつながったふたつの池があるのですが、時間があまりなかったので、残念ながら駐車場のみで出発。
あの岬の先が「通り池」があるところ。
それにしても、海がキレイですねー。
ダイビングをやっている人たちを発見。
右上の方にクルーザーが見えます。
海の底が、この距離でも見えるっていうのは、透明度がホントに高いんでしょうな。
下地島の南にある平原へでました。
ココは、まるで北海道ですな。
道路の両側は畑です。
右も、、、
さとうきび畑。
左も、、、
アレ!?
クルマが木にぶつかっている!のかと思いきや、すでにボロボロの廃車でした。
そのまま一本道を直進すると、、、
“いらぶはし”にでました。
下にみえる川みたいなのは、海です。
コチラの”いらぶはし”は最近できたものらしく、遠くにみえるのが旧”いらぶはし”。
旧の方もわたってみようと行ってみたのですが、残念ながら、すでに閉鎖。
橋をわたって、半島方面に向かうと、伊良部島を代表するビーチ「渡口の浜」に到着です。
いやはや、見てくださいよ、コレ。
もはやバスクリンとか、登別カルルス温泉の素とか言っているばあいじゃないですよ。
月なみですがキレイとしか、コトバが出てこないです。
真っ白な砂浜、そしてエメラルドグリーンの海。
絵に描いたような南国がソコにありました。
この砂浜、地盤がやわらかすぎて、底なし沼のごとく、歩くごとに足がうまってしまうんですよ。
ご覧のとおり、島側へグニャっとゼンマイのごとくまいているちいさな半島の先まであるいていけます。
すると、、
いやー、スゴい。
スゴすぎですよ、この海。
半島のさきから見た、ビーチ方面です。
残念なことに、この日は風がつよく、若干波もあらいため、海水浴は断念。
泳いでいるヒトもいませんでした。
コチラが海側。
海側は、岩になっていて、そのさきはおそらく10メートルくらいの深さの海。
中央部分にナニかいます。。。
カニが登場。
ナニガ二かはわかりませんが、波にうたれながらも岩肌のエサをつっついて、あるきまわってました。
ちなみに、コッチがうごくと、、、
ご覧のとおり、岩と一体化。
コレで、カニ件落着、、、なーんてね。
いや、海に入りたかったんですがねー。
写真ではわかりづらいですが、風がメチャメチャつよかったんですよ。
砂が地吹雪化していて、足がかなりイタかったです。
しかたがないので、しばらくボーっと海をながめ、下地島空港の訓練飛行の時間になりそうだったので、とりあえず「渡口の浜」をはなれ、先ほどの下地島空港滑走路先方面へとむかったのでした。
トーキョーフィーチャー “旅” ─「そうだ!宮古島へいこう!」その4へつづく
This entry was posted on Thursday, January 31st, 2013 at 19:07 and is filed under tokyo feature. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.