ブラインドからのぞき見た世の中 : April 15, 2013 @ 14:09
ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.86 『発想を大回転』
大震災から2年目。
トーキョーは、なんとなーく春っぽく、桜も散ったりなんだりかんだりですが、
被災地の再生もすすまず、放射性物質の汚染地帯の状況も変わらず。。。
状況は1年前とまったく変わってはいないのに、どうもいろんなモノがぼんやりとしはじめていますよね。
最近、『風評』というコトバに託してしまっている、、、というか、
“おんぶにだっこ”的な状況を感じてしまう出来事がおおすぎな気がします。
北関東から福島にかけての農作物は、残念ながらたしかに売れていないですよ。
ベクレル数を測って、基準値以下という発表をしたところで、
単純に”安全さ”だけのアピールでしかないですからね。
消費者の気持ち的な部分は、払拭できないのが現実です。
ホントは、もっと早い段階で、生産者や農協、市や町、村、そして県などの行政が、
“場所によっては”まったく汚染がないということをうまくアピールをできていれば、
ココまでの被害はなかったのかもしれません。
んが、コレもあとのまつり。
もう個人や企業、市や村、そして県などの行政レベルでの解決はかなり難しいでしょう。
本当なら、国レベルでやるべきことなんですけれどね。
どうも輸出にたよってしまっている現在の日本経済では、外商ばかり気になっているようですが、
いまいちばん重要なのは、そのむかし自民党が大々的にうたっていた『内需拡大』じゃないですか。
内需の拡大すらできていないのに、景気回復なんてない、とまで言いきれるかは別として、
国の内部が盛り上がってこその外商なんですけれどね。
とはいえ、例の『アベノミクス』効果は0ではないと思います。
大企業にとっては円の価値に左右される部分もありますから。
と、こういう書き方をすると、「おまえ自民派か!?」とか、いろいろ変なヤカラがあつまってくるので、
最初に断っておきますが、むしろ政策派です。
その政策が国にとっていい効果があるというのであれば、それに賛同するというだけの話。
ま、そんな話はこの際どうでもよくてですね、この農作物の大打撃をどうにかしないといけないのはたしかです。
では、どうするか。
じつはとてもかんたんなコトんですよ。
全国の農作物のベクレル数を分け隔てなく、標示すればいいんです。
ベクレル数の標示を義務化させれば、その土地の食物の安全度は、
むりやりなアピールをしなくても、見ただけで分かるワケですから。
ほかの県のどこどこ産の農作物といっしょのレベルだと。
もしかしたら、それすらも隠したいトコロもあるのかもしれませんがね。。。
でも、それができれば、いわゆる『風評』なんてものは若干なくなると思います。
それをするには、まず第一に日本は残念ながらそういう国になってしまったということを理解することが必要です。
理解がないと、、、イヤがるでしょうね、フツーは。
「ウチは安全なのに、なんでそんなことやらないといけないんだ!」ってなるのが目に見えてます。
でも、コレ、やるだけでだいぶ変わるんですけれどね。
全国の農協がやってもいいんですけれど、でも、独立機関をつくる方がいいでしょう。
そうすれば、さまざまな利権にジャマされないし、その作業用人員の雇用も増える。
北関東から福島にかけての農作物の安全性も勝手にアピールできますから、一石二鳥ならぬ一石三鳥以上ですよ。
しかし、そんなことを自ら「やりましょう!」なんて言ってくれる行政はまずいないです。
なので、コレはいちばんの被害者である場所の行政が国にむかって声をあげていかなければならないんですけれど。。。
できますかね、福島県?
現実的ではないと言われるかもですが、それを現実化させれば、もう『風評』なんてコトバはなくなりますよ。
なくなんないか。。。
でも、消費者側の余計な心配はすくなくなります。
ちょっとした発想の転換が、いやもう考え方自体を変えていかないと、いままで通りとおなじことをしたところで、
ナニも変わらないということは、この2年でわかったことだとおもうのですが、
みなさんは、どうおもわれますか?
坂本慎太郎「まともがわからない」
旅路 良
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