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tokyo feature : April 18, 2013 @ 22:51

トーキョーシティポップス Vol.03──new day, new life



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2013年4月のテーマは、”あたらしいなにか(new day, new life)”。


春をむかえ、それぞれの道をはしりはじめていることでしょう。

そんなあたらしい生活のBGMとなれば幸いです。


そして、あたらしい音楽との出会いも、ぜひ楽しんでください。





April『Japanese Soul for Tokyo City Pops -new day, new life-』





01. 大貫妙子「サマーコネクション(シングルバージョン)」
『CARAMEL PAPA -PANAM SOUL IN TOKYO-』

1996年にリリースされた、二見裕志さん監修による、「PANAM」レーベルの企画コンピレーションアルバム。
おそらく、”ティンパン・アレー”の名盤『CARAMEL MAMA』からアルバム名をとったのかなーと。
シングルバージョンの方が、アルバムバージョンよりもビートが強く、若干テンポもはやいので、個人的には好みだし、クラブやバーで流しても、ほかのソウルやジャズなどの洋楽にも引けとをとらない、すばらしいサウンドクオリティです。


02. 指田郁也「パラレル」
シングル


2012年にリリースされた、指田郁也の「パラレル」。
山下達郎ファンだという彼っぽい、音のつくりが、とてもいい感じです。
途中から、殴り込みのように入ってくる力づよいサックスも好きだなー。
この夏っぽい爽やかさ、80年代のドラマやらアニメ、、、とくに「気まぐれオレンジロード」ファンにはたまらないと思いますよ。


03. あっぷるぱい「カルピスソーダの夏」
『あっぷるぱい』


現役大学生バンドという”あっぷるぱい”。
彼らの親の世代が、”シュガーベイブ”好きだったらしく、彼らがいま活動していたらこんな感じ、というのがコンセプトのバンド。
とくにこの曲は、うたがいようのないくらいスカッとさわやかな雰囲気がたまらないです。
ボーカルのダー坊の声がまた、ホンモノのター坊っぽい感じも、なんともオジさんにはグッときますね。
はやく夏が来ないかな。


04. コトリンゴ「恋とマシンガン」
『picnic album 1』


コトリンゴが、音楽的なピクニックに行ったという設定のアルバム『picnic album』。
1は邦楽カヴァーで、2は洋楽カヴァー。
で、コチラは1から、フリッパーズギターの「恋とマシンガン」のカヴァーです。
心地良いノイズと、カラダに浸透する彼女の歌と、完全に彼女色に染まってよみがえった、渋谷系の名曲。


05. 細野晴臣「悲しみのラッキースター」
『HoSoNoVa』


細野晴臣が、38年ぶりに原点に立ち返って、つくったという全曲ボーカル・アルバムから。
個人的にこの、のほほんとした感じのフレンチポップっぽい感じと、やさしく歌う細野さんの感じがたまらなく好きで、この曲を選曲してみました。
コシミハルのアコーディオンがサウダージ感あふれていて、ほんのりさびしい雰囲気もまたグーです。


06. バロン&ジョーダン「Blue Moon」
『Swingset』


ボードビリアンでウクレレリストの”バロン”とカナダ人の”ジョーダン”、このふたりでスウィングジャズをカヴァーしたアルバム『swingset』から。
オリジナルは1934年、Lorenz Hart&Richard Rodgersの大名曲。
さまざまなアーティストがカヴァーして、たくさんの日本人アーティストもカヴァーしていますね。
歌詞は、それぞれなのですが、バロンくんの再構成させた歌詞がまたすばらしい。
ウクレレとの愛称もバッチシです。


07. 田ノ岡三郎「君に胸キュン」
『はるのきざし』


アコーディオン界のサブちゃんこと田ノ岡さんは、バロンくんのボードビル『七つの大罪』に出演していたアコーディオン奏者。
彼のアコーディオンがとてもよくて、おもわず会場で購入したのが、このアルバム『はるのきざし』です。
コレがまた、ゆったりと流れる雪解け水を感じさせてくれるくらい、ポカポカと気持ちのいい曲ばかりで、まさに”はるのきざし”を感じる一枚。
そのなかから、こちらはもうお馴染みのYMOのカヴァーですね。ロービ—トなアレンジがたまりません。
彼のソロライブにもぜひ行ってみたいです。


08. Small Circle of Friends「SITTIN’ ON THE FENCE」
『e.q.』

サツキさんと東リキさんのふたりユニット”Small Circle of Friends”。
1993年にU.F.Oが監修したコンピレーション『Multidirection BROWNSWOOD WORKSHOP』に収録された彼らのデビュー曲です。
当時はこんな音楽があるのか!?ってくらいドキドキ、ワクワクしながら、レコードがスリ切れるくらい聴いていました。
20年経ったいま聴いても、ぜんぜん古さを感じない、むしろあたらしさとか、新鮮さを感じるというのは、やはり彼らのクオリティはすばらしいです。


09. Reggea Disco Rockers「天気雨」
『SATURDAY NITE』

ユーミンの「天気雨」を”Reggea Disco Rockers”風味でカヴァー。
ボーカルは”有坂美香”。
この爽やかレゲエ感が、まさに天気雨にバッチシあっているのと、”有坂美香”のボーカルがまたオリジナリティがあっていいんです。
やっぱり、、、夏、ですよ。


10. JUNK FUJIYAMA「summer breeze」
『Junkspice』

2010年代のシティポップイスト、”JUNK FUJIYAMA”。
この感じ、やっぱりヤマタツ感がいなめないですが、でも彼の声といい、サウンドといい、文句なく最高です。
白い浜、青い海、夏、オキナワ!みたいな、JALとかのキャンペーンソングっぽいですが、そこがまたグッド。


11. microstar「夕暮れガール」
アナログシングル

2月の『トーキョーシティポップス』でもご紹介した、佐藤清喜と飯泉裕子によるポップデュオ、”マイクロスター”。
このサバンナバンド風シティポップ加減が、ココロにグイグイ突き刺さります。
飯泉裕子のキュートなボーカルも、”ブリッジ”を彷彿させるようなポップ感があって、とてもいいんですよ。
DJでかけると、かならず「ダレですか!?」と聞かれる曲です。


12. cro-magnon「crystal girl」
『joints』

“大竹重寿”と”コスガ ツヨシ”、”金子巧”の3人によるインストジャズバンド”cro-magnon”。
2010年にリリースしたこのアルバムは、さまざまなアーティストと、まさにジョイントしたジョイントアルバム。
その中から、ボーカルにシティポップクィーン”土岐麻子”をフィーチャーした「crystal girl」をご紹介。
曲のイントロから、キラキラ、ピカピカした、タイトルのごとくクリスタル感がホントにたまらないです。
“cro-magnon”のサウンドクオリティと、”土岐麻子”のボーカル力とのバランスが、とてもすばらしい一曲。


13. Paris Match「眠れない悲しい夜なら」
『Quattro』


“ミズノマリ”と杉山洋介によるAORデュオ。
バンド名は、おそらく”スタカン”こと”スタイル・カウンシル”の曲からとったのではないかと。
彼らの4枚目のアルバムから、この曲を。
このつきぬけたAORフィーリングが、もうホントにすばらしい!のひとことしか出てこない自分が、残念です。


14. 坂本慎太郎 feat. Fuko Nakamura「幽霊の気分で(Cornelius Mix)」
『坂本慎太郎 ep』

元ゆらゆら帝国の”坂本慎太郎”の「幽霊の気分で」を”小山田圭吾”こと”Cornelius”がリミックス。
ボーカルに”Fuko Nakamura”をフィーチャーして、オリジナルとはまったく異なる、なんともいえない”Cornelius”ワールドを展開しています。
個人的にはドッチも好きですが、コチラはアナログレコードカルチャーをひろめようという世界的なプロジェクト「RECORD STORE DAY」限定ということで、7インチのみで2013年4月20日にリリースされます。
コレは、まちがいなく買いの一枚。


15. 倉橋ヨエコ「春夏秋冬」
『色々』

2008年に歌手稼業を廃業した”倉橋ヨエコ”の2007年にリリースされたアルバム『色々』から。
彼女のソウルフルなボーカルとピアノだけではじまるこの曲ですが、後半にはなんと激オシャレなフリーピアノジャズにちかい大展開をみせるという、かなりすごい、とてつもなく天才的な曲。
それと、自分らしく生きているのかを問いつづける、まさに現代の禅問答的な歌詞が、またいいんですよ。
とにかく、自分らしく生きてください。


※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。 あらかじめご了承ねがいます。


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