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Daily Life w/ Music : June 21, 2013 @ 17:45

FILE 175 土岐麻子『HEARTBREAKIN’』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 175 土岐麻子『HEARTBREAKIN’』


2000年代のシティポップクィーンこと”土岐麻子”が、満を持してフルアルバムをリリースした。


約3年ぶりとなる本アルバムでは、カヴァー曲は一切なし。


カヴァーももちろんいいけど、個人的にはやっぱりオリジナルが「イイネ!」の彼女。

EPO、そして大江千里をフィーチャーしているあたりも、彼女らしい。


おススメは、、、、「トーキョー・ドライブ」。
ちょっとめずらしい4ツ打ちの、80年代っぽいエレクトロニックサウンド。
疾走感のあるビートが、夜の首都高のネオンな雰囲気をかもしだす。
“トーキョー”というタイトルもイイネ!


「僕は愛を語れない」。
バラードというより、いわゆるライトメロウと今風にいうべきかな。
音的にキラキラしているワケではないのに、キラキラを感じるのは、やはり彼女の歌声がいいからだろう。
夕方と夜との間、まさにマジックアワー的な時間を感じる、すばらしいサウンド。


そして、「私の恋と東京」。
コチラは、”大江千里”プロデュース。
個人的には、このラテンチックなミドルテンポが、彼女の雰囲気にあっていると思うんだよな。
ちょっとさびしい感じの歌詞にも耳をすませて、よく聴いて、効いてほしい。


さらに「Overture」。
たった30秒程度のストリングスによるインストの曲。
いわゆる曲と曲とをつなぐサウンドエフェクト的要素の曲というべきかな。
しかし、ココからアルバムの最後に収録されている「Rendez-vous in ‘58」へと違和感なくつながるためのとても重要な役割をキチンと果たしている、すばらしい曲だったりする。
コレこそ「ザ・アルバム!」って感じ。
ちなみに「Rendez-vous in ‘58」は、”EPO”がプロデュースね。


ということで、とにかく、アルバムまるまるいちまい、もう疑いようのないほどのシティポップ。


コレは、アルバムいちまいの流れで聴くのがいいアルバムなのかなと。

ちなみにCD+DVDのDVDには、2012年2月におこなわれた品川ステラボールでのワンマンライブの模様を収録。


この、狂おしいほどのシティポップチューンに、ぜひ悶絶してほしい。






土岐麻子
『HEARTBREAKIN’』


価格:¥3,465/¥2,415(税込)
レーベル:rhythm zone(RZCD-59361/B/RZCD-59362)

発売日:2013年6月12日


□トラックリスト
01. Awakening
02. トーキョー・ドライブ
03. heartbreak
04. 僕は愛を語れない
05. 私の恋と東京
06. 読唇術
07. Girls (You are so special)
08. プロフィール
09. Overture
10. Rendez-vous in’58 



土岐麻子オフィシャルサイト:http://www.tokiasako.com/


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