ブラインドからのぞき見た世の中 : June 28, 2013 @ 16:07
ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.91『ウソと方便』
先日、発表された福島第一原発事故による地下水汚染&海洋流出というニュース。
まさに驚愕の事実ですよ。
たしか、東京電力は事故後の会見で、「汚染された地下水の流出はありません!」なんて言いきっていたワケですが、
残念ながらすでに流出済みだったようです。
そんなことは最初から分かってたコトなんですけれどね。
ホント、ナニをしたいのやら。
この国の政府や企業は、ナニかが起こったときに「混乱を招くので!」という理由で、どうもウソをつく傾向がある。
東海村の加速器実験施設「J-PARC」の放射性物質漏れの事故しかり、
敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」の点検漏れもしかり。
これまでの事件や事故を掘り返すと、叩けばホコリというか、ドロっとヘドロがでてきますよ。
「そこウソついてどーすんのよ!」って感じです。
まあ、日本には「ウソも方便」という”ことわざ”があるくらいですからね。
おそらく、日本特有のいわゆるジャパニーズ トラディショナル スタイルなのかなと。。。
いやいや、そんなコトはないでしょう。
それなりの子どもだったらフツーにつっこみますよ。
「それ、ウソだー!!」って。
にしても、すべてがお粗末すぎます。
それに、国語の勉強をされていない方が政府や企業のトップにいらっしゃるのかわかりませんが、
まったくもって使い方が誤っていますよね。
「ウソも方便」。
もともとは、本来ならばついてはいけないウソをつくことで、
“結果的に”ヒトを安心させたり、”結果的に”安全な方向へとみちびくという意味合いがあります。
この”結果的に”というのが、この”ことわざ”のとても重要な部分。
ここ数年、われわれは、よくわからない”ウソ”によって、結果的にイタイ目にあっていますよね。
ということは、彼らはただ”ウソ”をついているだけになってしまっているってことです。
ちなみに、”方便”というコトバの意味をウィキってみると、「物事について導く、説明するための手法のこと。真実でないが有益な説明等を意味する場合もある。」とあります。
“ウソも方便”の意味はコチラ。
それともうひとつ。
「都合のよいさまを悪く言う場合にも用いられる(「御方便なものだ」)。あるいは、「詭弁」とほぼ同じ意味で用いられることもある。」
ともあります。
つまり、現在、さまざまな会見などでつかれている”ウソ”は、後者であって、”詭弁”でしかないってこと。
とくに原発関連においては、「安全対策をしっかりとしていきたいとおもっています!」
「事故はぜったいに起こりません!」なーんて力説されたところで、
福島第一原発の事故の収拾すらつけられてないワケですし、さらに悪化しているワケですから。
そんな意味のない希望的観測を、わざわざ公共の電波にのせないでくださいよ。
問題は、
「放出された放射性物質の除去はどうするんだ?」とか、
「汚染した地域をどうするのか?」とか、
事故後の対策がどうなっているのかを聞きたいんですけれどね。
火事になったら水をかけるですが、放射性物質が漏れたら??ってところです。
東海村の施設だって、結局封鎖するしか出来ていないワケですし。
すべてがナーナーですすんだ状況が、いまの状態ですよ。
そういったものがクリアにできる、革新的な技術があるのであれば、教えていただきたい。
それが確立されているのであれば、原発再稼働も考えてみてもいいかも。
考えるだけですけれど。
という感じで、世の中、”方便”すらない”ウソ”だらけな状態になりつつありますが、
みなさんは、これらのウソをどのように考えていますか?
SHOGUN「男たちのメロディ」
旅路 良
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