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Movie Life : July 23, 2013 @ 19:54

MOVIE LIFE 111『風立ちぬ』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE 111『風立ちぬ』




生きねば。



□ストーリー

かつて、日本で戦争があった。

大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。

そして、日本は戦争へ突入していった。


当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?



□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)

“宮﨑 駿”監督、『崖の上のポニョ』以来、5年ぶりとなるひさびさの監督作品。

“堀 辰雄”の同名の小説を元に、実在した日本の航空技師でゼロ戦の設計者”堀越二郎”の半生を、”宮﨑 駿”風味で描いたフィクション。


なるほど、そうきたか!というのが正直な感想。


WEBなどで検索するとさまざまな評価を見るが、ファンタジー要素満載のいわゆるザ・ジブリ的な作品が好きなヒトにはおそらくもの足りなさを感じるのかなーと。

単純に観たとしても、物語が淡々とすすんでいくし、1930年当時の風習というか世の中の状況だったり、時代背景なんかを知らないと理解ができない部分があったり、わからない部分がおおいといえばおおいかも。

そのアタリの予備知識も必要なのと、もちろんソコに宮﨑監督の戦争や、世の中に対する思想的な部分もはいってくるので、「むずかしい」とか、「盛り上がらない」とか、「ジブリは終わった」とかいう感想になってしまうんだと思う。


それに、『ルパン三世 -カリオストロの城-』以降の宮﨑作品の総括的なものでもあるように感じた。

『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』、『紅の豚』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『崖の上のポニョ』。

コレらさまざまな作品のさまざまなキャラクターの顔が、ボーッと観ているとなんとなーく見えかくれするのも、ちょっとドキドキしちゃう感じだ。


“総括”かなと思わせる決定的なモノが、映画の一番最初に出てくる”堀 辰雄”が訳した”ポール・ヴァレリー”の詩の一節。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」

どんな意味かは自身で調べてほしいので割愛するが、「風ととも生よう」というのは『ナウシカ』で出てきたとある一節。

それにしても、宮﨑作品をよくよく調べてみると、”風”と”空”を題材にしている作品ばかり。


ということで、世代を選ぶ作品かな。

だから、おそらくNHKの深夜でこれからお盆の季節に再放送されるだろう戦争体験系の番組を観てから、観るのがいいかもネ。






2013年7月20日より、全国東宝系にてロードショー

『風立ちぬ』



監督:宮崎駿

声の出演:庵野秀明/瀧本美織/西島秀俊 ほか

配給:東宝


オフィシャルサイト:http://www.kazetachinu.jp/



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