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Movie Life : October 22, 2013 @ 13:26

MOVIE LIFE 117『地獄でなぜ悪い』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE 117『地獄でなぜ悪い』




世界が笑った。



□ストーリー

ヤクザの組長・”武藤”は獄中にいる妻・”しずえ”の夢をかなえるために、本業そっちのけで娘・”ミツコ”を主演にした映画の製作を画策している。

面会のたびに”しずえ”に対して、撮影は順調にすすんでいると場を取りつくろう”武藤”。

しかし、肝心のミツコは男と逃亡中、そして、しずえの出所まではあと9日しかない。

金に糸目をつけず、片っ端から撮影機材のレンタルをしながら、なんとか娘の身柄を確保した”武藤”は、”ミツコ”から映画監督と紹介された駆け落ち男・公次を監督に抜擢し、本格的に撮影準備をはじめる。

映画監督としてだましながら映画を撮影しないと殺される公次は、右も左もわからぬまま、オールヤクザのスタッフの質問攻めに対応していくが──。






□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)

『希望の国』や『ヒミズ』で、一般的にも注目をあつめた”園子温”監督の最新作?がコチラ。

たしか、けっこう前から予告は観ていたのだが、なかなか公開されず、やっとのコトで公開。

映画にはよくあるコトだが、かなり待ったよ。。。

主演は、、、ダレが主演なのかわからないが、とりあえず、ヤクザから政治家、警察官僚までオールマイティに悪い役を演じられる”國村隼”、そして、こちらも良いオトコから、悪いオトコまで、意外とクダラナイ役がハマる”堤真一”、『ヒミズ』でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した”二階堂ふみ”、『鈴木先生』こと”長谷川博己”、そしてSAKEROCKの”星野源”。

星野くんといえば、音楽系が強い自分にとってはどうしてもSAKEROCKの方が印象強いけれど、結構いろんな約を演じてたりするのね。大人計画だし。

“長谷川博己”の『鈴木先生』感もたまらない。

そのほか、このヒトは!?というヒトがよく分からない役で、それも急に登場したりしているので目をはなすな、まばたきするな。


しかし、キタね、このムダな感じ。

超がつくほど分かりづらい、おバカ映画のこの感じ。

分かりづらいにもかかわらず、笑っちゃう。

やめられない、とまらない。


しかも、アレ!?この場面は!!という感じで、さまざまな映画のオマージュがところどころにちりばめられている。


ザックリいうと、『愛のむきだし』と『キル・ビル』と『燃えよドラゴン』と『闘え!ドラゴン』を、たして3で割った感じだ。

さすがのおソノさん。


日本映画は、やっぱコレだね〜。








2013年9月28日より新宿バルト9ほか、全国ロードショー!

『地獄でなぜ悪い』





監督/脚本:園子温


出演:國村隼/堤真一/二階堂ふみ/友近/長谷川博己/星野源/坂口拓/成海璃子 ほか


配給:キングレコード/ティ・ジョイ


オフィシャルサイト:http://play-in-hell.com/



©2012「地獄でなぜ悪い」製作委員会


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