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tokyo feature : November 30, 2013 @ 23:55

トーキョーシティポップス Vol.10 ──Love



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。



2013年11月のテーマは、「愛」。


寒空で、人肌恋しい、この季節。

ダレかといたい、そんな夜。

この選曲が、あなたのココロとカラダをあたためてくれる、、、とおもいます。


本でも読みながら、パスタを食べながら、いつもの”ながら聴き”で、冬の夜をたのしんでいただければ、コレ幸い。


どうぞ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。





November『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.10 -Love-』






01. 「12street Rag」バロンと世界一周楽団
『何はなくとも』

2013年にリリースされたアルバム『何はなくとも』から、アルバムの最後に収録されているこの曲を。
最後なのにはじまり感のハンパない、ナイスなこの曲。
はじまりのおわりか、はたまたおわりのはじまりか。。。
さあ、ステキなショウのはじまりです。


02. 「オー・シャンゼリゼ」越路吹雪
『Fubuki Koshiji Golden★Best Pop』

最近だと、”奇妙礼太郎”くんも日本語カヴァーしているこの曲。
“越路吹雪”版とは、すこしだけ歌詞がちがうのね。
ちなみに原曲は、1969年にリリースされたイギリスのロックバンド”Jason Crest”の「Waterloo Road」という曲。フランスっぽいけれど、イギリスの歌なんですよね。
フランスでリリースされたときの題は「Les Champs-Élysées(ル・シャンゼリゼ)」。
その日本語題が「オー・シャンゼリゼ」。
冬にはいって、外は寒いけれど、たのしく散歩にいこうぜ!そして、ダレかと出会おうZ!的な感じで。


03. 「お天気屋お姉さん」ハッチハッチェル
『媚薬』

デタラメインチキ紳士でおなじみの”ハッチハッチェル”こと、”デキシード・ザ・エモンズ”の”八馬義弘”さんによる、 つなわたり人生をより謳歌するために結成された楽団?ハッチハッチェル。
このテキトー具合のメロディがたまらないですが、本人はドラムからバイオリンまで、さまざまな楽器をつかいこなす才能の持ち主。
「女ゴコロとなんとやら」ではないですが、とにかく永遠の「愛」なんて、、、ですよね。。。


04. 「lovebeat」砂原良徳
『LOVEBEAT』

元”電気グルーヴ”の”まりん”こと、”砂原良徳”の2002年にリリースされたアルバム『LOVEBEAT』からタイトル曲。
いまではこのサウンドはフツーですが、当時、はじめて聴いたときのこのカッコよさの衝撃は、わすれません。
とくに、”teevee graphics”との映像との融合具合もすばらしく、「こんなコトが出来るんだ!」と、かなりショッキングでした。デジタルダブの感じもかなりきもちイイです。
彼の作品は、かなりおススメですよ。


05. 「雪ノ革命」GAGLE
『3 MEN ON WAX』

仙台を拠点とする、”Huger”と”MITSU THE BEATS”、そして”DJ Mu-R”の3人によるヒップホップグループ”GAGLE”の2002年にリリースされたファーストアルバムから。
サウンドのクオリティといい、ラップのコトバ遊び感といい、すばらしいです。
まだ雪はふってませんが、雪がしんしんとふっているイメージが浮かぶネタ使いがいいですよね。


06. 「KISSからはじまるミステリー」山下達郎
『SONORITE』

ケツメイシの”RYO”が参加した、”山下達郎”の初のラップモノ。
声がにているので、最初は「タツローがラップか!?」とおどろきましたが、フツーに”RYO”でした。。。
それにしても、このおさえた感じのギター具合といい、タツローさんの声と”RYO”のラップのカラミ具合といい、そのドレをとってもナイスな”エロ”サウンドです。
落としたいオンナがいる、もしくは落としたいオトコがいるというヒトは、デートのときにこの曲を”急に”ながすといいでしょう。


07. 「かいせんとう feat. 児玉奈央」THE BED ROOM TAPE
『THE BED ROOM TAPE』

インストバンド”nabowa”の”景山奏”によるソロプロジェクト”THE BED ROOM TAPE”から、”児玉奈央”をフィーチャしたこの曲を。
トラックは、さまざまな音ネタを切り刻んで、再構成、再構成をくりかえした、まさにエディットミュージックですな。”児玉奈央”のアンニュイなヴォーカルもいい感じです。
ちなみに、「かいせんとう」とは、公園にある、乗ってグルグルまわる鉄のかたまりのコト。
知ってましたか?


08. 「今夜はブギーバック / あの大きな心」小沢健二
『Eclectic』

“オザケン”こと”小沢健二”の2002年にリリースした4枚目のアルバム。
録音は、すべてニューヨーク。
個人的には、コレは名盤だとおもっているのですが、実売はあまり調子良くなかったのかな。
現在、こういったエレクトロサウンドがはやっていますが、オザケンは10年以上前にやっていたんですよね。
とくにこの「今夜はブギーバック」と「あの大きな心」のマッシュアップは最高です。
「ブギーバック」に関しては、歌詞を変えて、まさに自分自身を再構成した一曲といえるでしょう。
9.11以降、”オザケン”が受けた社会的影響が、このいちまいに感じます。


09. 「お・ん・な(Femme Fatale Type)」CRAZY KEN BAND
『グランツーリズモ』

2002年にリリースされた4枚目のアルバムから。
「GT」の方がおなじみかもしれないが、このジャズ感、というか下世話感が、クレイジーケンバンド本来のすがたのような気がします。
「シャバダバダ」は、たぶん、テレビ番組の「11PM(イレブンピーエム)」のテーマからインスピレーションをうけている、、、のかな。
韻をふむ、ヒップホップマナーもわすれてないところもすばらしい。
イーネ!


10. 「Duty Friend」NIKIIE
『Duty Friend – Single』

コチラは『LUPIN the Third -峰不二子という女』というテレビ版アニメの新シリーズのエンディングテーマ。
作詞・作曲は”NIKIIE”で、編曲に音楽家の”中島ノブユキ”さんが参加。
この、なんともいえないジャズロック感が、夜、酒、女という感じで、まさに”峰不二子”そのもの。
サックスのブロウ具合も、ブロウされちゃっている感じでたまりません。


11. 「baby’s star jam(DE DE MOUSE)」Schroeder-Heads
『PIANO a la carte feat. Schroeder-Heads』

最近では、”土岐麻子”さんと一緒に演奏している”Schroeder-Heads”によるカヴァーアルバム。
コチラは、2006年にリリースされた”DE DE MOUSE”の名曲をカヴァー。
デジタルとピアノの融合具合が丁度いいです。
そういえば、先日の土岐さんのライブで、ナイスなカヴァーしていたなー。
コレは、かなりおススメの一曲です。


12. 「Sing Sing Sing」原信夫とシャープス & フラッツ
『Last Forever』

昭和のビッグバンド音楽界をささえた”原信夫とシャープス & フラッツ”。
彼らの2008年に東京文化会館でのコンサートをそのままデジタル録音し、パッケージしたという、まさに「昭和の集大成」ともいえるすばらしいライブアルバムから。
説明不要だとおもいますが、この曲「シング・シング・シング」は、ベニー・グッドマン楽団はじめ、”ルイ・アームストロング”、”デューク・エリントン”、”カウント・ベイシー”などなど、さまざまなジャズのアーティストにカヴァーされつづけ、愛されつづけるジャズのスタンダードナンバー。
“シャープス & フラッツ”にとっても、おなじみのナンバーです。
オトコとオンナ、出会いはダンスフロアー、音楽はジャズ。
そんな時代でしたね、昭和は。
ちなみに、原信夫さん、この録音のときは80歳越え。
いや、すばらしいですね。


13. 「家へおいでよ」江利チエミ
『江利チエミ ベストセレクション』


泣く子もだまる、”江利チエミ”さん。
1952年にリリースされたデビューシングル「テネシー・ワルツ/カモナマイハウス(家へおいでよ)」から。
当時は、この「日本語と英語のチャンポン」というところがはやったようです。
それにしても、日本人ばなれしたこの歌唱力。
いや、ホントすばらしい。
オリジナルは、1939年にアメリカでリリースされた「Come on-a My House」。
ま、ダンスフロアーで出会って、ジャズで踊って、その後は、、、そういうコトですよね。


14. 「ラヴ」美空ひばり
『Hibari Sings JAZZ & STANDARDS』

昭和のジャズがつづきます。
コチラは、”雪村いづみ”、”江利チエミ”とともに「三人娘」と呼ばれた”美空ひばり”さんの日本語ジャズ。
“ナット・キング・コール”もうたってますね、この曲。
まさに今回のコンピレーションのタイトル曲。
昭和の歌姫は、ホントに歌がウマい。
もちろんプロなんですけれど、とはいえ、現場あがりの叩き上げですからね。
リズム具合といい、歌唱力といい、とにかく気持ちがイイです。


15. 「無責任一代男」クレージーキャッツ
『スーパー・ベスト』

結局のところ、オトコの「愛」は、無責任、、、ということで、この曲を。
なんつて。
それにしても、最後のフレーズ「とかくこの世は無責任、、、」、この部分は現代社会にもいえるコトですよね。
ま、個人的無責任はいいですけれど、社会的無責任はカンベンよ、というメッセージをこめて、この曲をドーゾ。




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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