Editor's Eye : May 23, 2014 @ 19:01
“King Street”を”Larry Levan Way”に!──『Larry Levan Street Party』
泣くコも黙る伝説のDJ、”ラリー・レヴァン(Larry Levan)”の功績をたたえるストリートパーティ『Larry Levan Street Party』が、2014年5月11日にニューヨーク市で開催された。
“ラリー・レヴァン”は、現在もダンスミュージックに多大な影響をあたえつづけているディスコ・ミュージック・レジェンド。
伝説のクラブ”パラダイス・ガレージ”で長年レジデントをつとめ、1992年11月8日に心臓疾患で38歳の若さで惜しくもこの世を去ってしまったという、まさに伝説のオトコだ。
現在、ラリーの功績をたたえ、ニューヨーク市にある”King Street”を”Larry Levan Way”に名称変更する署名運動がおこなわれているのだが、この『Larry Levan Street Party』は、その運動を支援するために「Red Bull Music Academy」が企画。
6時間にもわたって”King Street”を封鎖し、DJ機材やサウンドシステムを持ち込んでの開催という、なんともすばらしいストリート パーティなのだ。
“King Street”は、ラリーが長年にわたってレジデントをつとめていた”パラダイス・ガレージ”が、かつて存在した場所。
ちなみに、写真の中央のラリーの自画像ペイントは、20世紀を代表するペインターアーティスト”キース・ヘイリング”による作品。
この日は、故”ラリー・レヴァン”に恩恵を受けたDJたち、”フランソワ・K(Francois K.)”、”デヴィッド・デ ピーノ(Devid De Pino)”、”ジョーイ・ヤノス(Joey Llanos)”の3人が登場。
さらに、伝説のハウスディーバこと”ジョセリン・ブラウン(Jocelyn Brown)”がスペシャル ゲストとしてパフォーマンスを披露するなど、ハウスミュージックのパイオニアたちが集結。
会場となった”King Street”には、コドモからオトナまで、かなりおおくのヒトがあつまり、おおいに盛りあがったとのコト。
まさに、史上最高のクラブ”パラダイス・ガレージ”前で行われた、史上最高のストリートパーティ。
当日、行けなかったのがヒジョーに残念。
日本でもトーキョーの「青山通り」か「骨董通り」あたりで、こんなパーティができればいいのに。
ちなみに90年代初頭くらいまでは、原宿のホコ天などで、こんな風景もあったのだけれど、現状の日本では、昨今の風営法なんちゃらの問題もあり、クラブの社会的な認知度もひくく、ダンスミュージックカルチャーの概念もちがうので、残念ながらまだまだむずかしいのカモね。
「盆踊り」はいいけれど、「クラブ」はダメみたいな。
とはいえ、アメリカ、しかもニューヨークだからこそ、成立したパーティなのかもしれないな。
コレがテキサスとかだったら、やはりむずかしかったのカモ。
それにしても、こういうカルチャーが認められる社会なんて、なんともうらやましいかぎり。
日本でも、このように”ブンカ的に”成熟した社会に、はやくなってほしいとのぞむばかりだ。
・関連ニュースはコチラ
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・”Larry Levan”と”Paradise Garage”に関する記事はコチラ
http://www.redbullmusicacademy.jp/jp/magazine/saturday-mass-larry-levan-and-the-paradise-garage
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