Interview : June 30, 2014 @ 16:35
『KIDS LOVE GAITE』デザイナー”山本真太郎”──ロンドンへいく!(後編)
トーキョー発のシューズブランド『KIDS LOVE GAITE』のデザイナー”山本真太郎”が、2014年1月にパリとロンドンへと旅立った。
話の舞台はロンドンへ。
前編では、自身のルーツとなるロンドンのファッションカルチャーシーン「House of Beauty & Culture」のメンバーに会い、そして”The Old Curiosity Shop”などをおとずれた、彼。
今回は、自身の原点、ロンドンの街をさまよう。
いまのロンドンの街は、彼にどのように映ったのか。
ひきつづき、約15年ぶりの訪英となった「ロンドンの旅」の後編。
─このコワそうな、イカにもなお店は(笑)?
山本:コレは、、、今回のロンドンの旅の目的のひとつ。
ラスタ帽を買いに行くのも目的だったので、ブリックストンでの写真。
住んでいた時代は、もっとラスタ帽屋さんがいっぱいあったような、、、
気がしたんだけれど。。。
でも、思いのほかなくって、やっと一軒みつけて。。。
─ソレがこのお店?
山本:この人たち、値段もかなり適当だったし(笑)。
ブリックストンに行けば見つかるかなと思っていたんだけれどね。
これはブリックストンの駅。
すごくキレイになっちゃった。
─これはどこのレコード屋?
山本:コレもブリックストン。
ダブのレコード屋。
ブリックストンは活気があったね。
─これは(笑)?
山本:ブリクストンのキタナいカフェ(笑)。
この横に駅があって、反対側に”デビッド・ボウイ”が描かれているんだけれど、
彼はココのエリア出身で、ロンドンオリンピックのときにクリーン運動をやったんだよね。
─コレがそうなんだ。
ん、この不思議な建物は?
山本:ブリクストンからバスで移動中なんだけれど、
突如、バベルの塔みたいなのが現れてさ。
─開発地域なのかね?
山本:そうみたい。
─ココは?
山本:これはSOHOにある、フレンチカフェ「Bertaux」。
むかしからあって、映画監督の”デリク・ジャーマン”もよくきていたし、
けっこういろんな文化人が、朝、チョコクロワッサンとか食べにきていたカフェ。
これは、その2階。
─これは、おなじカフェかな?
山本:いや、別のお店。
フォーだね。
これはイーストの方。
ショウトリッジの通りでベトナミーズ、、、
ベトナム料理がいっぱいあるところの一軒。
ベトナミーズも、2回くらい食べたかな。
──ココは、トラファルガー広場だね。
山本:そう。
ネルソン提督に鳥がとまっていてさ(笑)。
─アレ!?
こんな青いニワトリなんか、あったかな?
山本:いや、いつからこんな風になったか分からないんだよね。
─僕が行った、15年前のときは、なかったような。。。
山本:アホだなーと思ったけれど、このデカさと大胆さは、
ロンドンっぽくってカッコいいよね(笑)。
─このアホさは、イギリスの”良さ”だよね。
山本:ココは、バッギンガム宮殿に入っていく道ね。
真ん中は女王様しか通れない門。
ココは、あの「フリーメイソン」の本元、というか総本家ね。
ココは、はたらいていた店までにいく小道。
─なんだか、映画の『ハリーポッター』で出てくるような場所だね。
山本:似たようなところが、いっぱいあるからさ。
ココはジャーミンストリートといって、
ロンドンにいた頃はけっこうセントラルを引っ越しをしていたんだけれど、
ココら辺に住んでいたんだよね。
『Tricker’s』とか、『CHURCH’S』とか、、、老舗の靴屋が並んでいるところ。
でも、住んでいたビルはなくなっていたけれどね。
そして、コレはカーナビー・ストリート。
ココの裏にも住んでいたことがあって、
15階建ての13階に住んでいたよ。
─彼とはどこで会ったの?
山本:セルブリッジのデパート前。
ずっとバグパイプを吹いていたんだけれど、
僕もスカートというか、キルトを履いていたから、「一緒に撮ろうぜ!」ってなって。。。
このギリーシューズも参考になるし。
コレがホンモノのスタイルだからさ。
─このお店は?
山本:ココはむかし、ブリックレーン地区で唯一来ていたベーグル屋。
朝の3時くらいから売りはじめるからさ、
クラブで遊び終わってから、
わざわざベーグルサーモンサンドとか食べに来ていたよ。
─ココは?
山本:バー イタリア。
ココは毎日、朝までやっているんだけれど、
ソーホーにあって、当時は朝、晩と行っていたかな。
朝、ここでカプチーノをよく飲んでいたところ。
“ジム・ジャームッシュ”の『コーヒー&シガレッツ』っていう映画で、
撮影されているハズなんだけれど、映画を観てもわからなかったよ。
─コ、コレはすごいねー(笑)。
山本:カフェの、典型的なイングリッシュブレイクファースト(笑)。
これも食べたかったんだよね。
─むかし、食べてたの?
山本:すごく食べてた。大好きだったから。
むかし、『ベターデイズ』の木村(則生)さんと、
「イングリッシュブレイクファーストを再現してみよう!」みたいな企画を、
某誌でやったコトがあるけれどね。
─すごいね。疑いようのないジャンクフード(笑)!
山本:でもね、これがヤミツキになる。
メチャクチャヘビーだけどね(笑)。
食べたときも、「こんなヘビーだったかなー?」って。
─コレはスゴい!
オールベルベット!?のフェラーリ??
山本:ハロッズの横にとまっていてさ。
スゴく異質な存在だったよ(笑)。
─これは、、、中華かな?
山本:これは飲茶。
飲茶も食べようと思っていたひとつ。
これはダミアン・ハーストのレストラン「ザ・トラムシェッド」。
肉を出す店で、牛を見ながら食べるみたいな(笑)。
─ここは「エースホテル」だね。
山本:そう。
─「エースホテル」がいまロンドンの若者の間で盛り上がっていると聞いたけれど、どうだった?
山本:すごく盛り上がっていたよ。
でも、かなりポッシュな感じはしたけれど。
─ココはどこ?
山本:ポートベローのマーケットね。
─ポートベローはドコかに行ったの?
山本:「ガーブストアー」が、このちかくにあるからね。
最初は、お店に行こうと思っていたんだけれど、
日曜だったから、人が多すぎて、しんどくて行けなかったよ。
─これはヒースローかな?
山本:そう、日本に帰るとき。
─さて、今回は「ロンドンの旅」。
約15年ぶりに行ってみてどうだった?
山本:正直、想い出にひたっていた部分がおおきかったカモね。
ほんと15年ぶりだったから。
ホントは、刺激を求めに行ったんだけれど。
自分の過去をもう一度、
あらためて、居たこと、やったこと、いろいろと繰り返してみたんだけれど。。。
もう住めないかなー。
─それはナゼ?
山本:人のおおさだったり、時間の流れの早さだったりかな。
─むかしより時間の流れが早く感じた?
山本:うん、なってる。
住んでたときは、車の渋滞ってあまり経験がなかったんだけれど、
今回はいつも渋滞だったし。
アンダーグランド、地下鉄にも人がいっぱいだしさ。
─そういう面では、日本とあまり変わらなくなってきたのかもね。
山本:景気がよくなった分、人があつまったんだろうけれどね。
みんな、東のエリアが盛り上がっているって言っていたんだけれど、
個人的にはあまりなじめなくて。。。
もともといたこのバーイタリアがあるソーホーがいちばんシックリくるし、
目をつぶっていてもこのエリア内ならドコにでも行けるくらいだったからさ。
やっぱり、ソーホーがいちばん落ちついたかな。
─次のシーズンだったり、今後のデザインには、今回ロンドンに行った影響が出るのかな?
山本:ウーン。。。
─出ない?
山本:でも、ブリクストンとかさ、そういう白人というよりかは黒人。
黒人のカルチャーの影響はあるかな。
たとえば、自分の着ている服だったりに反応してくるのって、黒人の人なんだよね。
─それはパリもそうだったの?
山本:パリもそうだった。
黒人のヒトたちって、
ちょっとした色の雰囲気がいいんだよね。
色使いだったり、バランス感だったりとかさ。
─なるほど。
じゃ、まあそんな感じで、長々とありがとうございました(笑)。
山本:どもども(笑)。
(おわり)
□『KIDS LOVE GAITE』エキシビション @ パリ
開催日程:2014年6月25日-2014年7月2日
時間:10:00-19:00
会場:
SHOWROOM ATELIEL
74 rue CHARLOT 75003 PARIS
□プロフィール
山本 真太郎
『KIDS LOVE GAITE』デザイナー
1974年8月28日生 東京出身
1990年に渡英。1995年に”CAMBERWELL COLLEGE OG ARTS”に入学。
1996年から”The Old Curiosity Shop”にてシューズデザイナー”イアン・リード”と”キムラ ダイタ”のアシスタントとして勤務。
2000年に帰国し、OEMの企画営業などを経て、2008年秋冬コレクションより『KIDS LOVE GAITE』をスタート。
2011年からスタイルで再スタート。
『KIDS LOVE GAITE』オフィシャルサイト:http://dupestyle.com/
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