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Tokyo News : July 8, 2014 @ 19:08

『第23回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』が開催!



『東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(以下、TILGFF)』が、今年も2014年7月12日から2014年7月21日までの10日間、ユーロスペースとスパイラルホールの2会場で開催される。


『TILGFF』は、国内外のセクシュアル マイノリティをテーマとした最新作を上映する、今回で第23回目をむかえる映画祭。


2014年4月27日に開催された『東京レインボープライド』では、約1万5000人が参加し、2013年はレズビアンの初恋を描いた映画『アデル、ブルーは熱い色』がカンヌ国際映画祭で最高賞の「パルム・ドール」を受賞するなど、近年、セクシュアル マイノリティに関する話題は注目をあつめている。

しかしながら、オリンピック開催都市のソチ市長による差別発言などは記憶にあたらしいかもしれないが、いまだ理解を得られていない部分がおおいのも事実だ。


さて、今年は、渋谷の”ユーロスペース”と青山の”スパイラルホール”の2会場を拠点に、全13プログラムを上映予定。





昨年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した『湖の見知らぬ男』や、トランスジェンダー、親子問題、思春期の性についての葛藤をえがき、サンダンス映画祭監督賞を獲得した『52 チューズデイ』など、世界的に評価の高い作品が目白押し。





会期中には、『ヴァギナ・ウルフなんかこわくない』の”アナ・マルガリータ・アルベロ”監督の来日も決定している。


さらに、DJやパフォーマーをむかえたパーティーや朗読劇など、さまざまなコラボイベントも開催予定とのコト。


セカイの状況を知るいい機会。

ぜひ、参加してみてほしい。






2014年7月12日-2014年7月21日
『第23回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』





・2014年7月12日-2014年7月18日
@ユーロスペース
東京都渋谷区円山町1-5
http://www.eurospace.co.jp/


・2014年7月18日-2014年7月21日
@スパイラルホール
東京都港区南青山5-6-23 3F
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/


主催東京国際レズビアン&ゲイ映画祭運営委員会
オフィシャルサイト:http://tokyo-lgff.org
Twitter:@TokyoLGFF
Facebook:TokyoLGFF


□チケット
・1回券(前売り/当日):1,400円/1,600円(※日時指定)
・4回券(前売り限定):5,200円(※日時指定なし)

・スパイラルパス引換券(前売り/当日):11,000円/13,000円(※限定100枚)
※スパイラルホール上映作品をすべてご覧いただけます。


□上映スケジュール

・ユーロスペース(日/開演時間/タイトル)

2014年7月12日 21:10- 『ハワイ』
2014年7月13日 21:10- 『アビーと秘密の部屋』
2014年7月14日 21:10- 『G.B.F』
2014年7月15日 21:10- 『海外短編集』
2014年7月16日 21:10- 『フリー・フォール』
2014年7月17日 21:10- 『湖の見知らぬ男』
2014年7月18日 21:10-★☆ 『こっぱみじん』


・スパイラルホール(日/開演時間/タイトル)

2014年7月18日 20:00-☆ G.B.F.

2014年7月19日
11:30- 『ハワイ』
13:50-★☆ 『ヴァギナ・ウルフなんかこわくない』
16:10- 『アゲンスト8』
18:40- 『アビーと秘密の部屋』
20:50- 『52 チューズデイ』

2014年7月20日
11:30- 『アニタのラスト・チャチャ』
13:55- 『アゲンスト8』
16:25-★☆ 『カミングアウト』
18:45-★☆ 『ヴァギナ・ウルフなんかこわくない』
21:00- 『フリーフォール』

2014年7月21日
11:30- 『52 チューズデイ』
13:55- 『湖の見知らぬ男』
16:20-☆ 『レインボー・リール・コンペディション』
19:40-☆ 『アニタのラスト・チャチャ』

★:舞台挨拶あり
☆:上映前後イベントあり(詳細はウェブサイトにて発表)


□上映作品紹介

・『ハワイ』
(原題:Hawaii/監督:マルコ・ベルヘール/2013年/アルゼンチン/102分)

身寄りを亡くしたマルティンは、幼い頃を過ごした街で偶然幼なじみのエウヘニオと出会い、家の修理を手伝うことになる。夏を共に過ごしながら、まるで子供に戻ったかのように射的や川での水遊びに興じる二人。マルティンが野宿していることを知ったエウヘニオは部屋を貸すことになり、二人はさらに互いを意識するようになる。
輝く太陽の下で徐々に変化する幼なじみ同士の関係を、濃密かつ丁寧に描き出したエロティックな一作。
上映日時:2014年7月12日 21:10-/2014年7月19日 11:30-


・『アビーと秘密の部屋』
(原題:Concussion/監督:ステイシー・パッソン/2013年/アメリカ/96分)

アビーはニューヨーク郊外で裕福に暮らす主婦。家事と子育てに追われ、多忙な弁護士の妻とは夜の営みもおろそか。
そんな刺激のない毎日に嫌気がさしたアビーは、マンハッタンにセカンドハウスを購入し、女性相手の高級娼婦の仕事を始める。新しい自分に目覚めた彼女は、危険なダブルライフにのめり込んでいくが──。
『GO fish』の監督ローズ・トローシュがプロデュースを手がけた、セクシーで挑発的なドラマ。
上映日時:2014年7月13日 21:10-/2014年7月19日 18:40-


・『G.B.F.』
(原題:G.B.F./監督:ダレン・スタイン/2013年/アメリカ/98分)

タナーとブレントはクローゼット・ゲイの冴えない高校生。ブレントはカミングアウトして学校の女王たちのG.B.F.(ゲイ友)になることを企むが、タナーが先にアウティングされてしまい、女王たちによるタナー争奪戦が勃発!突然スポットライトを浴びたタナーにブレントは嫉妬を隠しきれず、二人の仲は険悪に──。
タナーは人気と友情どちらを選ぶのか?『ハード・キャンディ』のダレン・スタイン監督が贈る、とびきりポップな学園コメディ。
上映日時:2014年7月14日 21:10-/2014年7月18日 20:00-


・『フリー・フォール』
(原題:Freier Fall/監督:ステファン・ラカント/2013年/ドイツ/100分)

警官としてのキャリアは有望、長年の恋人ベッティーナは妊娠中、マークの人生は順調そのものだった。警察のトレーニング・キャンプでカイに出会うまでは──。
ジョギングをしながらカイと友情を育むうちに、自らの抑えきれない欲望に気づくマーク。やがて彼はベッティーナに隠れてカイと密会するようになり、コントロールを失っていく。
ドイツ版『ブロークバック・マウンテン』の呼び声も高い、激しくはかない愛の物語。
上映日時:2014年7月16日 21:10-/2014年7月20日 21:00-


・『湖の見知らぬ男』(写真 下)
(原題:Lʼinconnu du lac/監督:アラン・ギロディー/2013年/フランス/100分)

男たちが集う湖のほとりのハッテン場で、フランクはミシェルと出会う。魅惑的なミシェルに惹かれていくフランク。そんな時、フランクはある殺人事件を目撃する。ミシェルが犯人なのでは──という不安を抱えながらも、フランクは自らの欲望を抑えられなくなっていく。
2013年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞受賞。
フランスの権威ある映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」の2013 年映画ベスト10で第1位に輝いた。
上映日時:2014年7月17日 21:00-/2014年7月21日 13:55-


・『こっぱみじん』
(英題:Broken Pieces/監督:田尻裕司/2013年/日本/88分)

20歳の美容師・楓は目標もなく、彼氏とも惰性で付き合っている。
ある日、初恋の相手で幼なじみの拓也が6 年ぶりに街に帰ってきた。あたたかく励ましてくれる拓也に、楓は再び惹かれていく。楓の兄・隆太とその婚約者・有希と、4 人での楽しい日々が続く。しかし、有希の妊娠が別の男性の子供だとわかり、我を忘れて怒る拓也。楓は拓也の兄への想いを知ってしまい──。
一途な“好き”がストレートにぶつかり合う物語。
上映日時:2014年7月18日 21:10-/2014年7月26日より、新宿K’s cinema ほか全国順次ロードショー


・『ヴァギナ・ウルフなんかこわくない』
(原題:Who’s Afraid of Vagina Wolf?/監督:アナ・マルガリータ・アルベロ/2013年/アメリカ/85分)

仕事も恋人もなく友人のガレージに居候している映画監督のアナ。うだつの上がらない人生にウンザリした彼女は、40歳の誕生日を機にエドワード・オールビーのカルト古典『バージニア・ウルフなんかこわくない』のレズビアン版映画を作ることを決意する。
ドラマ『L の世界』でおなじみのグィネヴィア・ターナーとジャニナ・ガヴァンカーの出演も見どころ。
アナ・マルガリータ・アルベロ監督の半自伝的なロマンティック・コメディ。
上映日時:2014年7月19日 13:50-/2014年7月20日 18:45-


・『アゲンスト8』
(原題:The Case Against 8/監督:ベン・コトナー&ライアン・ホワイト/2013年/アメリカ/112分)

2008年11月、カリフォルニア州で結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8 号」が通過し、一度は合法とされた同性婚が再び禁止されることに。この「提案8号」が人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。ブッシュ対ゴアの大統領選では敵同士だった弁護士テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスを味方につけ、彼らはかつてない闘いに挑む。
2014年サンダンス映画祭監督賞(米国ドキュメンタリー部門)受賞。
上映日時:2014年7月19日 16:10-/2014年7月20日 13:55-


・『52 チューズデイ』(写真 上)
(原題:52 Tuesdays/監督:ソフィー・ハイド/2014年/オーストラリア/109分)

16歳のビリーはちょっとマセた高校生。ある日、ビリーは一緒に暮らしていた母親から「男性になりたい」と告げられる。母親のホルモン治療の間、ビリーは父親と暮らし、毎週火曜日に母親を訪ねることに。しかし、治療中の母親が不安定になるにつれ、ビリーは自分の性とも向き合うことになる。本作は実際に1年をかけて毎週火曜日に撮影された。
2014年サンダンス映画祭監督賞(ワールドシネマ部門)受賞。
上映日時:2014年7月19日 20:50-/2014年7月21日 11:30-


・『カミングアウト』
(英題::COMING OUT/監督:犬童一利/2014年/日本/98分)

陽はゲイの大学生。サークルの同級生で親友の昇に片想いをしているが、大学のサークル仲間にも、一緒に暮らす家族にも、カミングアウトする勇気はない。以前に比べれば、セクシュアルマイノリティも少しずつ生きやすい時代になってきた。しかし仲間たちとの友情や恋愛の他にも、就職や結婚など将来への不安もある。
葛藤の末に陽が進む道とは──。
大学を舞台に、両親やきょうだいにカミングアウトするまでの等身大ストーリー。
上映日時:2014年7月20日 16:25-


・『アニタのラスト・チャチャ』(写真 中)
(原題:Ang Huling Cha-Cha ni Anita/監督:シーグリッド・アーンドレア・P・ベルナード/2013年/フィリピン/112分)

軍人のアニタは父の形見のハーモニカを吹きながら、少女時代を回想する。口うるさい母やデキ婚をする従兄と共に田舎で暮らす12歳のアニタ。
ある日、10年前に村を出ていったピラルが絶世の美女となって戻ってくる。ピラルにひと目ボレしたアニタは「あの人と結婚する!」と友達の前で宣言するが、ピラルには忘れられない昔の恋人が──。
大人の女性と少女の恋というユニークな物語をコメディタッチで描く。
上映日時:2014年7月20日 11:30-/2014年7月21日 19:40-



□海外短編集(英題:International Shorts)
上映日時:2014年7月15日 21:10-

・『ミュリエルの妊活奮闘記』
(原題:Histoire Belge/監督:ミリアム・ドナシス/2012年/フランス/25分)

40歳になるミュリエルは、婦人科医に子供を持たないのかと聞かれ、妊娠したいと焦り始める。でも、パートナーのエマニュエルは子供を持つことに消極的で──。

・『再会の夏休み』
(原題:Summer Vacation/監督:タル・グラニット&シャロン・メイモン/2012年/イスラエル/22分)

ビーチリゾートで家族と夏休みを楽しむユヴァル。イフタクとイナフというゲイカップルと出会い、夕飯を共にすることになるが、ユヴァルはイフタクを妙に意識する。

・『パフォーミング・ガール』
(原題:Performing Girl/監督:クレセント・ダイアモンド/2013年/アメリカ/25分)

タミル・スリランカ系アメリカ人のパフォーマー、ディロ。両親のインタビューを交えながら、20年にわたるディロのアイデンティティ探究と家族との関係を追う。

・『ロニーと僕』
(原題:Ronny & I/監督:ガイ・シャレム/2013年/アメリカ/21分)

彼女と別れたアダムは幼なじみのロニーと傷心旅行に出かける。ブライアン・シンガーとジェーン・リンチを製作総指揮に迎え、全編iPhone5 で撮影された。



□レインボー・リール・コンペディション
上映日時:2014年7月21日 16:20-

日本国内で製作された短編作品を上映し、観客による投票形式でグランプリ作品を決定するプログラムです。
グランプリは一体どの作品に──?乞うご期待!

・『キユミの詩集サユルの刺繍』
(英題:KIYUMI’S POETRY AND SAYURU’S EMBROIDERY/監督:杉田愉/2010年/日本/30分)

枯れ枝に落ち葉を付けるように詩を書くキユミと、虹色の詩集ノートを包むカバーに葉の刺繍を施すサユル。
初秋から晩秋へと移りゆく季節のなかで思春期の複雑な心の揺れを描いた物語。

・『エソラ』
(英題:esola/監督:田中昭全/2013年/日本/25分)

デュオを組む和真と宏之は、一周年ライブに向けた新曲作りが進まない。
ライブ喫茶のマスターが見守る中、せつない勘違いと嫉妬を経て、ふたりの気持ちが近づいていく──。

・『Keepsake(青い鶴)』
(英題:Keepsake/監督:デビッド・チェスター/2013年/日本/15分)

疎遠になってしまっている死期の迫った父へ、自身の“愛のかたち”を伝えられずに苦しむ娘。彼女のパートナーは彼女のために、そして手遅れになる前に、「さよなら」を伝える方法を見つけようとする。

・『笑顔の向こう側』
(英題:The other side of a smiling face/監督:佐島由昭/2013年/日本/43分)

仕事もプライベートも何もかも上手くいかないシンジ。人を愛すことに不器用になってしまった男娼のケースケ。二丁目でふたりはふとしたきっかけで出会うのだが、ケースケは自分の生業についてシンジに正直に話せない。ふたりは徐々に距離を縮めていくのだが、ケースケが売りをしていることがシンジにバレてしまい──。




□映画祭公式パーティー
・『Le Grand Bal(ル・グラン・バル)』

スパイラルホール上映初日の夜、豪華DJ/パフォーマーたちを迎え、パーティーを開催します。
ドラマチックな夜をお楽しみください。

日時:2014年7月18日 21:00-

出演:あけみママ/エルナ・フェラガ~モ/ソワレ/東京椿油/LEOCANDYCANE/MONDO/UnoFumi/アイハラミホ。

料金(当日券/予約 or 前売り券・フライヤー持参 or 映画祭半券提示): 3,000円/2,500円
※いずれもワンドリンク付


会場:
東京サロン(ラスチカスB1F)
東京都渋谷区神宮前5-47-6
TEL. 03-3407-5028(予約:18:00-23:30)



□映画祭公式コラボイベント
・朗読劇『8 -エイト-』

2009 年、二組の同性カップルが『Proposition 8(提案8号)』への抗議から、カリフォルニア州を提訴しました。この歴史的裁判を、映画『ミルク』でアカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが脚本化。
2011年の初演以来、世界各地で上演されてきた本作を、西尾佳織『鳥公園』を演出、岸本佳子『空(utsubo)』を翻訳/ドラマトゥルクとして迎えリクリエイションします。

日時:2014年7月11日 19:00-、2014年7月12日 14:00-/19:00-、2014年7月13日 14:00-/19:00-

料金(前売/当日):2,000円/2,200円
予約:『8-エイト-』公式サイト(映画祭ウェブサイト内)予約フォームにてお申し込みください


会場:
アツコバルー arts drinks talk
東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5F
http://l-amusee.com/atsukobarouh/


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