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tokyo feature : August 27, 2014 @ 20:04

トーキョーシティポップス Vol.19 ──the end of summer



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2014年8月のテーマは、「夏の終わり」。


嗚呼、今年も夏、終わっちゃいますね。。。

夏の終わりって、別にナニがあったワケでもなく、、、いやナニかあったとしても、ナゼだかセツナさだけがのこってしまいます。

ただ暑かっただけなんですけれどね、、、ナツ。


ということで、今回はオフィス街のカフェなんかで、夏バテと、カラッポのココロで、気だるく昼ゴハンをたべているアナタのBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。







August『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.19 –the end of summer-』





01.「Hello, my friend」
土岐麻子『CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~』


夏のおわりにナゼか聴きたくなってしまうのが、2000年代シティポップクィーンの”土岐麻子”がうたうこの曲。
おなじみユーミンのカヴァーですが、イントロのギターと、マッタリとしたアレンジ具合、そして麻子先生のハスキーな歌声、すべてがセツナくて。
一曲目から、思わず「涙」してしまう、そんな選曲。



02.「In Heaven」KB
『Lost & Found』


コチラは、バンド”ペペ・カルフォルニア(pepe california)”のギタリスト”KB”のソロ作品から。
ユルーいペペっぽさも感じつつも、アガることもなく、とはいってもサガリすぎずのナイスなチルアウトサウンド。
残暑の午後って感じかな。



03.「ミスター・サマータイム」サーカス
『青春J-pops』


夏といえば、”サーカス”のこの曲。
じつは、オリジナルはフランスのシンガーソングライター”ミッシェル・フュガン”の「Une Belle Histoire(愛の歴史)」で、その日本語カヴァー曲。
そして、この『青春J-pops』というコンピレーションにはいっているのは、オリジナルとはかなりちがうかなり80’sアーバンなアレンジで、オリジナルもアーバンだが、コチラのアレンジの方がもっと深夜の夏を彷彿させる、深アーバン。
夏の終わり具合がハンパない、セツナサウンド。



04.「そんな事が」benzo
『benzoの場合 -Deluxe Edition-(2013)』


90年代に活動していたバンド”benzo”のアルバム『benzoの場合』から。
コチラは、メンバー立ち会いでリマスターされ、2013年にリリースされたDeluxe Edition。
夏の終わりのサウダージ感がいい雰囲気のナイストラックに、ボーカル”平泉光司”のソウルフルな歌声がすばらしい。
ホントに、「そんな事が」起こってしまうかもよ!というナツのおわりにアリガチなアレ的選曲。



05.「噂だけの世紀末」いとうせいこう
『Mess/Age』


1989年にリリ—スされた、日本語ラップの創生期に産み出されたアルバムから。
知っているヒトは知っている、名曲中の名曲。
プロデュースは、ヤン富田&いとうせいこう。
トラックネタは、おなじみの”ファラオ・サンダース”の「Love is Everywhere」を大胆にサンプリング。
“いとうせいこう”さんは、いまや世の中的にはTV系の人におもわれガチだが、本来はラッパー/表現者なのよね。
とにかく、舞楽的な歌詞というか、リリックというか、、、80年代終わりにして、完成しきった日本語ヒップホップの最高級品。



06.「I Like To Riff / アイ・ライク・トゥ・リフ」akiko
『Swingy Swingy』


ジャズシンガーの”akiko”と、ふたりのガールズコーラスユニット”Chai-Chii Sisters(チャイチー シスターズ)”による”Rio Nido”のジャズの名曲を日本語でカヴァー。
“akiko”のリードボーカルと、”Chai-Chii Sisters”のコラースの一体感がすばらしい、まさにナイスジャズな一曲。



07.「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(ヴォーカル・ヴァージョン)」田辺信一
『病院坂の首縊りの家 オリジナル・サウンドトラック盤』


“横溝正史”による「名探偵 金田一耕助シリーズ」の不朽の名作『病院坂の首縊りの家』のサウンドトラックからこの曲を。
この映画、サントラがフリージャズだったりするのでとても好き。
ちなみに、ボーカルはなんと!”桜田淳子”だったりする。
あの頃の銀幕のセカイはホントに芸達者なんだなー。



08.「たそがれマイ・ラブ」徳永英明
『the popular music』


“筒美京平”先生の名曲を、さまざまなボーカリストがカヴァーする企画盤から。
こちらは、大橋純子の名曲を徳さんこと”徳永英明”が、オトナなジャズでカヴァー。
このヒトは、やっぱり声がイイんだな。



09.「ターナーの汽罐車」山下達郎
『ARTISAN』


夏といえば、タッツ先生。
しかし、本人はそれほどは夏は好きじゃないらしいが、この曲は夏のさわやかな風を感じさせてくれる。
昼下がり、薄手の白いYシャツを素肌に着たい。
そんな夏アーバンなサマーマッドネスサウンド。



10.「そよかぜ通り(Breezin’ Avenue)」Little Tempo
『太陽の花嫁』


コチラも夏ーなオトナたちによる、トロピカルレゲエミュージック。
そよ風感じるスティールパンの音がいいよネ。
残暑を乗り切れそうな、クールマックスなクールサウンド。



11.「SWEET MEMORIES」ASIAN TAM
『SWEET MEMORIES』


“松田聖子”の名曲をハワイアンサウンドでカヴァー。
波の音からはじまって波で終わる、「なんかたのしかったよね、、、夏」みたいな。
ちょっとした確認をしたくなっちゃう、ナイスなセツナカヴァー。



12.「So Lucky」エミ・マイヤーと永井聖一
『エミ・マイヤーと永井聖一』


ゆたかなシアトルサウンドを日本語歌詞で展開した、”エミ・マイヤー”の最新作から。
共同プロデュースは、相対性理論のギタリスト”永井聖一”。
夏というよりは、ちょっと秋を感じさせるセツナメロディがとてもイイ。
あたらしい季節をたのしくさせてくれる、そんなラッキーミュージック。



13.「ダイヤモンド・ボッサ」Cornelius
『Holidays in the sun e.p.』


1993年にリリースされた”小山田圭吾”のソロプロジェクト”Cornelius”のこの曲。
サウダージ感じるナイスなボッササウンド。
イメージは、もう黄金に輝く浜辺の夕方。
「まだ海で遊ぶよ!」的な、そんな夏の終わりの季節感。



14.「The Last Leaf -悲しき北風-」多羅尾伴内楽團
『多羅尾伴内楽團 Vol. 1 & Vol. 2 [30th Anniversary Edition]』


“多羅尾伴内”こと”大瀧詠一”のソロトロピカルプロジェクト。
よくよく聴くと、アレ、コレって。。。
まさに、熱き心にひびく、暑い季節の終わりを感じる、サウンダージサウンド。



15.「Sunny Side Of The Street」Baron & Jordon
『Swingset』


“サッチモ”こと、”ルイ・アームストロング”の「On the Sunny Side of the Street」を、日本語でカヴァーした、ボードビリアンの”バロン”とジョーダンのふたり。
このウクレレ感がとてもセツナくてイイ。
いま部屋で、ボーッと聴きたい曲ナンバーワン!



16.「MANATSU NO KAJITSU」THE MOTHRANS
『IN FORBIDDEN ISLAND』


“はせはじむ”率いるトロピカル楽団”THE MOTHRANS”による、”サザンオールスターズ”のあの名曲のカヴァー。
とにかく、このマッタリ感がたまらない。
サビの部分だけボーカルが入るってのも、イイネ。



17.「君と僕」東京スカパラダイスオーケストラ
『スカパラ登場』


スカパラ史上もっともセツナイ曲といえば、この曲。
アコーディオンと口笛だけ。
このシンプルだけど、すごくググッとキちゃう。
嗚呼、夏もホントに終わっちゃうなー。




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。 あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove


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