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Movie Life : January 9, 2015 @ 19:07

MOVIE LIFE 135 『ベイマックス』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE 135 『ベイマックス(原題:Big Hero 6)』




泣きたい時は、泣いてもいいんですよ



□ストーリー

最先端の技術が集う都市サンフランソウキョウに暮らす14歳の天才少年”ヒロ”と、”ヒロ”の良き理解者でもある兄”タダシ”。

“タダシ”は、自身の通う大学に”ヒロ”を連れて行き、自分の研究仲間やロボット工学の第一人者”キャラハン”教授と出会う。

それに感銘を受けた”ヒロ”は、大学で最先端の科学を学ぶことを決意する。

しかし、そんな矢先、不慮の事故でタダシは帰らぬ人となってしまう。


“ヒロ”は、兄を失ったショックで殻に閉じこもってしまうが、”タダシ”が人々の心と体の健康をまもるために開発したケアロボットの”ベイマックス”があらわれ、すこしずつ元気を取りもどしていく──。






□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)


「ピクサー」ではなく「ディズニー」のアニメーションというコトで、じつはあまりチェックしていなかったのだが、コレがとにかくスゴい。


ナニがスゴいって、、、まずは映像のクオリティの高さに圧倒。

アニメ作品といえど、いままでみたコトないようなリアリティのある世界感。

ビルの看板や、メモ帳などなど、ほんのちょっとしたモノの細部まで、とにかく細かいデザイン。


設定が、日本とサンフランシスコからインスピレーションを得た架空都市サンフランソウキョウという場所なワケだが、この街のつくりにまったくもって違和感がない。

日本の街のつくりや看板をよく研究しているということだとおもう。

だいたいいままでそういうパターンの映画は、「ああー、、、ま、近未来ってコトで!」でなんとなくウヤムヤに終わらせて部分があったのだが、今作はむしろ「おおっ!」というオドロキばかり。

まさに”大友克洋”的と言っても過言ではないのでは。


そして、シンプルかつ大胆なストーリー展開。

盛り盛りに盛りすぎて、トゥーマッチ感がハンパなく、途中で飽きてしまう作品がおおい最近の映画やドラマにくらべて、ダレが観ても、いやどんなにヒネクレタ人間が観ても、飽きずにオモシロいと思えるのではないだろうか。

それくらいちょうどいいってコト。

もちろん感覚はヒトそれぞれなので、そう思わないヒトもいるとは思うけれど。


言ってしまえば、ディズニー版の『ドラえもん』なのかな。

いや、『ドラえもん』と『オバケのQ太郎』と『忍者 ハットリくん』と、『マジンガーZ』と『アキラ』と『ガンダム』と『風の谷のナウシカ』を足して10で割った感じ。

つまり、それらよりもちょっとだけシンプルってことネ。


とにかく、全体的なクオリティの高さにモーレツ ア太郎でア然でんがな。


日本のアニメ業界もたしかにすばらしい作品はたくさんある。

しかし、「クールなクールジャパンだぜ!」なんてニッポンが言っているうちに、この作品でアッという間に、あっさり追い抜かされちゃったような気がしてならない。


ディズニーのアニメへの本気具合が、かなり感じられた作品だ。


同時上映の短編アニメ『愛犬とごちそう(feast)』も、言ってしまえば「ピクサー」っぽい映画のつくりなワケだが、コノ作品もなかなかのクオリティ。

ぜひ、両方観てみて、なんとなくの敗北感を感じてほしい。










2014年12月20日より、全国ロードショー!

『ベイマックス』





監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ


出演:スコット・アツィット/ライアン・ポッター/T・J・ミラー/ジェイミー・チャン/デイモン・ウェイアンズ・Jr./ジェネシス・ロドリゲス/ダニエル・ヘニー/ほか



オフィシャルサイト:http://www.disney.co.jp/movie/baymax.html



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