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tokyo feature : June 30, 2015 @ 14:06

トーキョーシティポップス Vol.29 ──After the Rain



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2015年6月のテーマは、「雨上がり」。


そのむかし、梅雨時期の雨といえばシトシト雨がジトーっと何週間かつづく印象だったのですが、ここ数年の梅雨はドザーっとした雨が数日つづいて、蒸し暑く晴れる、、、そんな天気模様がおおいような気がしますよね。


ということで、今回は、もやもやした感じの雰囲気で、薄暗い部屋の中でしっとり聴きたいBGMとなれば、コレ幸い。

ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。







June『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.29 -After the Rain-』





01. 「Rain」TwiGy al Salaam
『Blue Thought』


ソロラッパー”Twigy”が、2011年に発表した3年ぶりとなる作品から「Rain」を。
雨の音からはじまる、ナイスジャジーヒップホップ。
アガらず、サガらず、感情的にもある一定の位置をキープしながら聴ける、とてもオトナな雨ジャズラップ。



02. 「雨の街を」荒井由実
『ひこうき雲』


1973年にリリースされたユーミンのデビューアルバム『ひこうき雲』に収録。
コレ、まず歌詞に泣けちゃいます。
そして、メロディのしっとり感がたまりません。
雨の午後、暗い部屋でぼんやり泣きながら聴きたい、いや利きたい。
そんな梅雨サウンド。



03. 「Memories In The Rain」77 KARAT GOLD
『WANNAFUNKWITU』


トラックメイカーの“grooveman Spot”と”sauce81″のふたりによる音楽ユニット”77 KARAT GOLD”。
彼らがリリースしたばかりのアルバムから。
ループするネタづかいといい、スモーキー具合といい、まさに雨のときに聴きたい雨トラック。



04. 「Rainy Days and Mondays」畠山美由紀
『rain falls』


2013年にリリースされた”畠山美由紀”のソロアルバムから、言わずもがな”カーペンターズ”のカヴァー。
もー、曲に対しての説明は不要ですな。
しっとり、艶ーな感じのこのアレンジがたまらない、ナイスカヴァーです。
プロデュースは、音楽家の”中島ノブユキ”さん。



05. 「人魚になりたい」一十三十一
『CITYDIVE』


シティポップガールな”一十三十一(ヒトミトイ)”のファーストアルバムから。
雨、、、の曲ではないのですが、梅雨時期の間の晴れの日に海に行ったテイで聴いてほしい、そんな晴れ間選曲。
走るベースがとっても好きな感じだったりします。



06. 「デイドリーミング」アップルパイ
『あっぷるぱい』


いまのバンドが”シュガーベイブ”サウンドをやったら?という”アップルパイ”。
この曲、気だるい雰囲気がとてもいい感じなんです。
やはり、雨の日、暗い部屋で聴きたい選曲、ナンバー2。



07. 「イッツ・レイニング」小林泉美 & Flying Mimi Band
『Sea Flight』


コチラが雨の日、暗い部屋で聴きたい選曲、ナンバー1。
シトシト降る雨の雰囲気がつたわってくる感じがスゴいですよね。
おもわず、涙がポロリ系な、ナニかに惹きこまれそうな、そんなイニシエーション的サウンド。
シンガーソングライター”小林泉美”率いるグッドなフュージョンバンド。
ちなみにこの方、『うる星やつら』のテーマ曲「ラムのラブソング」の作曲もやられたりしてます。



08. 「雨の夜明け」大貫妙子
『ROMANTIQUE』


1980年にリリースされたアルバムから。
ユーミンの「雨の街を」的ではありますが、またちょっとちがうシットリさがいいんですよね。
もうちょっと幸薄い感じというか。
雨ってヤダねー、とおもえてしまう感じというか。。。



09. 「After the rain」松たか子
『空の鏡』


もやもやした雰囲気からちょっと雰囲気をかえて、この曲を。
“松たかこ”のポップな歌声が、いままでのもやもや気分を一新してくれます。
なんとなくココロの晴れ間が見えた、、、そんな雨上がりソング。



10. 「1234 feat.内田慈」□□□
『CD』


コチラは気分を変えて、軽快なエレクトロヒップホップサウンドを。
空が晴れたときには、やっぱり恋かなと。。。
いつまでも



11. 「M N R O」Nakakoh
『apocenter』


コチラは火の国クマモトの超新星、”Nakakoh(ナカコー)”による雨のシティポップ。
オメガトライブ的なフュージョン感。
この感じ個人的にとても好きです。
今後、注目ですぞ。



12. 「雨の女王」山下達郎
『IT’S A POPPIN’ TIME』


やはり雨のシティポップサウンドの帝王といえば、まちがいなく”タツロー”さん。
コチラは、ライブバージョンですが、78年でこのサウンドはヤバすぎです。
コーラスは”吉田美奈子”さん、サックスは”土岐英史”さん。
もう、コトバはいらないですな。



13. 「幸福の会話」中納良恵
『ソレイユ』


エゴラッピンの”ヨっちゃん”こと”中納良恵”さんのソロアルバム。
“ヨっちゃん”のハスキーヴォイスとキーボードが中心の、とてもシンプルなサウンドがいいんです。
雨だからって暗い話だけってのも、気分が落ちますよね。
そんなときは、幸福になれる会話をドーゾ。



14. 「相合傘」細野晴臣
『Hosono House』


“細野晴臣”さんの1973年にリリースされたアルバムから。
たった15秒ほどのこの曲なんですが、ミョーに奥ゆきを感じてしまうのはナンなんでしょうか。
ソコが細野マジックというコトなんでしょうね。
まあ、雨があがった!という感じで。




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。

あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove)


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