ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。

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FILE 289 Emi Meyer 『Monochrome』

シンガーソングライターの”エミ・マイヤー”が、ジャズのスタンダードナムバーを歌うカヴァーアルバム『Monochrome』がリリースした。


ポップスを中心に歌ってきた彼女だが、今作ではかなりオトナな雰囲気をかもしだす。

全曲、パリでレコーィングをおこなったという今作。

パリだけにやっぱり、ジャズがあう。


共同プロデューサーには、ベルギー出身のジャズ・ピアニスト”エリック・レニーニ”。

ジャズを中心にしながらも、ソウルとか、ラテンとか、クラブサウンドとか、わりと現代的かつファンキーな活動をしている、まさにジャズなヒトだ。

そんなカレとともに創った、いぶし銀のごとくかがやくジャズのスタンダードナムバーたち。



おススメは、ブルージーでなんともセツナイ、
「アイド・ラザー・ゴー・ブラインド／I’d Rather Go Blind」。
オリジナルは”エタ・ジェイムス”ね。
ほぼほぼオリジナルに近いビートのアレンジだが、
“エミ・マイヤー”のスモーキーな歌声が、
セツナさをさらに倍に。
風が冷たくなった季節にピッタリ。


そして、”チャールズ・チャップリン”作詞／作曲の「スマイル／Smile」。
“ナット・キング・コール”と”マイケル・ジャクソン”のカヴァーが有名かな。
ちょっとハネた感じのアレンジが、彼女の雰囲気にあっているナイスカヴァー。
ぜひ歌詞の和訳を読んでみてほしい。
いままさに、この時代にピッタリな歌なのでは。


そして、”サッチモ”こと、”ルイ・アームストロング”のカヴァー。
「この素晴らしき世界／What A Wonderful World」。
この曲、何度聴いても涙が。。。
かなりしっとりとしたアレンジに、まったりと歌う彼女の声が、やっぱりいい。
世間にモマれ、くじけそうになったアナタに。


かなり分かりやすい曲ばかりをおススメしてしまったが、
ほかにもナイスアレンジのスタンダードナムバーがもりだくさん。


しっとりと聴きたい、いや効きたい。

秋にピッタリな、秋風的アルバム。






Emi Meyer
『Monochrome』


価格：￥2,500（税抜）
レーベル：PLANKTON（VITO-125）

発売日：2015年9月2日


□トラックリスト
01. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン／Fly Me To The Moon
02. ムーン・リバー／Moon River
03. アイド・ラザー・ゴー・ブラインド／I’d Rather Go Blind
04. イフ・アイ・シンク・オブ・ユー／If I Think Of You
05. チーク・トゥ・チーク／Cheek To Cheek
06. スマイル／Smile
07. ムーンライト・セレナーデ／Moonlight Serenade
08. マイ・ファニー・ヴァレンタイン／My Funny Valentine
09. モノクローム／Monochrome
10. ホーム／Home
11. この素晴らしき世界／What A Wonderful World


“Emi Meyer”オフィシャルサイト：http://emimeyer.com/