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ブラインドからのぞき見た世の中 : October 16, 2015 @ 15:58

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.146『弾圧ブンカ』



えー、さてー、先日の「ユネスコ」世界記憶遺産に
「南京事件」に関する資料が登録されたことを受けて、
我が政府の要人たる人間が「拠出金を停止することや、
減額することを含めて見直す考えを示す」という、
『ユネスコ』弾圧?発言した件。


まったくもって理解不能といいますか。。。

田舎の成金オヤジの発想といいますか、
コドモじみた行為といいますか。。。

ココまでくると、おなじ国の人間としてチョットはずかしいかぎりです。


あのヒトたちは、だいたい「ユネスコ」というモノが、
どういう機関なのかを知っているのでしょうかね。

もしかして、「ナビ○コ」とまちがってる?の、かな??

彼らは単なる企業ではないし、出しているお金は広告費ではないワケで、
自分たちの意にそぐわないからといって”兵糧攻め”にするなんて、
先の青年議員たちによるメディア弾圧発言にちかい、
いやそれそのものですよ。

世界的な教育文化機関に対して、
言論の自由を剥奪しようといううごきです。

戦中の弾圧ブンカそのものです。

積極的平和主義をかかげた国のやることですかねー、
まったくもってぜんぜん平和に貢献してない。

もー、ナニやってんだか。。。


たしかに、中国側の主張する「30万」という数字には根拠もないワケですが、
さまざまな資料などからまったくなかったモノゴトではないコトはたしか。

政府内でもあったコトは事実という判断にいたっていたにもかかわらず、
「アレはなかった!」と言うヒトまで出てくる始末。。。

歴史的認識を誤るって、いや勝手に修正って、
ちょっとおかしくないですかね。

この南京の話だって、中国側がナンらかのおどしをつかって、
日本政府側に認めさせたというワケでもないですから。


やはり、はやい段階で、先の戦争をきっちり総括しなかったから、
こういう状況になるんでしょうね。


「ナチス」の件だって、ドイツ側がキチンと認めているから、
まわりの国となんとかうまくやっているのでは。

ダレも責任をとらないシステムを、
あいもかわらずつづけるニッポン。


ここまで来ると、世界の経済的なリーダーでもなんでもなく、
ただの成金に成り下がった感じになってきてます。
お金もないのにね。。。

お隣の北の国の独裁的なトップの方と、
ほとんど変わらない感じですわ。

とにかく、発言そのものにブンカ度が低すぎて、お話になりませんよ。

「ユネスコ」をゆさぶる前に、「TPP」だったり、「復興」だったり、、、
もっと別の部分にキチンとチカラを注いでほしいものです。


歴史的な事実をきちんとかみしめつつ、
彼らのような機関をサポートするような国こそ、
ブンカ度の高い国だとワタクシは認識していますが、
みなさんは、今回の件、どのように考えましたか?




Theatre Brook「ありったけの愛」



旅路 良



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