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ブラインドからのぞき見た世の中 : February 18, 2016 @ 14:14

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.154『言論の自由は発言の自由化?』



えー、さてー、先日から国会を賑わせている、
高市早苗総務省総務大臣による「政治的な公平性をめぐる放送局の電波停止」発言に対する、
さまざまな討論というかヤリトリ、
アベさんふくめ政府側の返答と対応があまりにもトンチンカンすぎて、
ちょっとドイヒーですなー。


この件、メディアをあつかう人間としては、
やはりちょっと気になっている問題ではあります。

まあ、ウチはまったくもって公共のメディアではないですけれどね。

ただ、公共メディアを通した発言が、
規制、いや遮断(もちろんモノにもよりますが、、、)される可能性を示唆したワケですから。


コトのはじまりは、2016年2月8日の衆院予算委員会にて。

高市早苗総務省総務大臣が、放送局が政治的な公平性を欠くと判断した場合、
放送法4条違反を理由に電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性に触れたコト。

「国論を二分する政治課題で一方の政治的見解を取り上げず、
ことさらに他の見解のみを取り上げて、
それを支持する内容を相当時間にわたり繰り返す番組を放送した場合」などと、
具体的な例をあげてはいましたが。


与党側の質問に対し、高市氏からはあまりにもトンチンカンな答えしか返ってこず。

アベさんはなんて「安倍政権こそ、与党こそ言論の自由を大切にしている」と、
まったくもってトンチンカンすぎる反論を展開。

自由の意味を、完全にまちがってらっしゃる。

自由すぎて、アキれてしまいましたよ。


ちなみに、放送法4条が定める「政治的に公平であること」の解釈の部分で
「番組全体を見て判断する」から、
今回の安倍政権で「番組単位で精査する」という一文が付け加えられ、
政府の統一解釈が変更されていたのも気になりますねー。

解釈変更をするのであれば、国会の場でキチンと討論すべきなんですけれど、
それもせずにサラっと変更ですよ。

いまだ、国会ではこの件に対する討論はつづいておりますがね、
最悪、解釈変更の方向になってしまうのかなー。

つまり、政府がまちがったコトをしていて、
それを批判&監視&発信すべきメディアがなくなる可能性が出てきたというコトになります。


それにしても「政治的な公平性」という部分が、
いまのところどんなコトなのか、
意味がわからないのも現状ですよ。

では、左翼的な放送局は、
放送権を剥奪される可能性があるってコト?なのでしょうか。

世の中、バランスなんですけれどね〜。

個人的には、もっと放送局を増やして、
国民に選択権を与えるべきではないかと考えます。。。


そういえば、現状の国会の状況をみていて、
「オウム真理教」による地下鉄サリン事件の際、
広報の上祐氏がメディアに出てきては詭弁をくりかえし、
「ああ言えば上祐」なんて呼ばれていたコトを思い出しました。

答えにならないコトバをならべて、
さも答えているかのように見せかけて討論を終わらせようとする安倍政権サイドに、
そんな彼の姿が重なってしまったのはワタクシだけでしょうかね。


もしかして、こんな青くさいコトを書けるコト自体もコレが最後なのかも?と、
ワタクシは考えてしまいましたが、
みなさんは、今回の電波停止発言に関して、
どのように考えますか?




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