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ブラインドからのぞき見た世の中 : February 29, 2016 @ 21:21

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.155『企業的責任のあり方』



えー、さてー、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐって、
勝俣恒久元会長、武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長の旧経営陣の3人が、
業務上過失致死傷の罪で強制起訴されましたな。


とあるメディアにおいて、原発事故の被災者の方の意見があって、
「ダレも責任を取らないのはおかしいので、責任を認めてほしい」
「ダレかは責任を取らなくてはならない」
などの発言をおおく目にしました。

まあ、当然といえば、当然の起訴だし、
彼らも責められて当然なのかもしれませんがね、
でも、彼らだけ責めても会社自体の体質や本質は変わらないのかなー、、、
とぼんやりおもってしまったのは、ワタクシだけでしょうかね。


本来ならば、会社全体としてペナルティが科せられるベキかなと考えますが、
残念ながら、いまの日本の法律では、
法人そのものが起訴されることはないのだそう。


そういえば、企業的責任の点で似たような事件といえば、
例のJR西日本の福知山線脱線事故における三代の社長の強制起訴が、
記憶にあたらしいのでは。

コチラも企業的責任を個人的責任に置き換えて、、、
という書き方があっているのかはビミョーですが、
まあ、個人に対して起訴した結果、無罪。

まあ、なんとなく予想してしまった結果だけに、
残念な気持ちになったのを覚えています。

その後、遺族の方々が”法人を処罰できるよう法改正”を訴えていましたが、
いまのところ、政府にそんな動きもみられず。。


そろそろその部分に関しては、法改正すべきかなーと。
とくに原発に関しては、
安全とされる基準を満たしたからというだけで、
再稼動がはじまっているワケですし、
ぶっちゃけナシ崩し感しか感じてません。

このまま会社がキチンと責任を負うカタチをつくらなければ、
またナンらかの事故が起こってしまったときに、
またウヤムヤになってしまう可能性がありますよね。


なんとかならんものでしょうか。


今回の強制起訴の件、
できれば、法人への起訴を可能にする法改正もふくめて、
さまざまな議論をしてほしいなと、ワタクシは考えましたが、
みなさんはどのように考えましたか?




空気公団「なんとなく今日の為に」



旅路 良



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