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ブラインドからのぞき見た世の中 : March 11, 2016 @ 20:02

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.156「復興」という名のタイムマシン



えー、さてー、2016年3月11日で、
「3.11 東日本大震災」から5年目をむかえましたな。

被害にあわれて亡くなられた方、そしてそのご遺族の方には、哀悼の意を表します。


ここ数日、各メディアでは、
こぞってナミダなみだの震災関連の特集が組まれています。

5年経ったいま、メディアとして伝えないければいけないのは、
悲しさではなく、現実なんですけれどね。。。

どーもセンセーショナルな部分ばかり先行して、
伝えてしまっているように感じてしまうのは、
ワタクシの性格がヒネクレテいるからでしょうか。


現状、ニッポンの世の中は、
被災地では14万人もの方がいまだ避難生活を余儀なくしいられており、
福島第一原発事故の事故原因も解明されていない状況のまま各地原発が再稼動し、
「復興」という名のモトによく分からないお金をつぎこむ政策のかずかず。。。


5年経って「ナニか変わったのか?」と聞かれたときに、
ぶっちゃけたハナシ、「5年前とあまり変わっていないくね?」というのが、
いまの印象なワケです。

つまり、5年前に変わってから変わっていないというコトなんですけれどね。

景気はさらに悪化したかな。。。


元にもどそうとするチカラが働いてしまうのは仕方がないとして、
その逆もどりすることのタメだけにチカラがそそがれて、
前にススんでいないのでは?

「あきらめない」とか、「絆」とか、
そういうコトバに縛られ”すぎ”なヒトがいまだおおいのも現状。

もちろん、それも大事ですよ。

大事だけれど、
それだけではダメな部分もわかってきているハズです。


あたらしい一歩を踏みだすという考えも、
そろそろ応援すべき時期にきているとおもいます。

そのために政府や行政は、ナニをすべきなのか?ってところを、
もっと考えて、話しあわれるべきなんですけれどね、

ソコもいまだに話しあわれそうにもないですな。


津波の被災地域の状況は、
とどのつまりソコに戻りたいか、戻りたくないか、
の問題にしぼられてきているように感じます。

もちろん、行政の企画不足とか、
問題はほかにもありますけれどね。

大きな問題としてはソコかなと。


放射性物質による被害の地域に関しては、
戻りたくてももどれないという、
やはり、ちょっとやっかいで特殊な状況といえるでしょう。

おそらく、、、おそらくですよ、
このまま20年、もしくは30年くらいまではいっちゃうのかなー、、、
というのがワタクシの予想です。

もちろん、そのときに原発事故の処理状況が、
どうなっているかにもよりますし、
よほどの科学革命がおこれば別ですけれどね。

現状の科学レベルにおいて、、、のハナシです。。。


しかし、
そういうコミュニティをすべて破壊してしまうようなシロモノが、
今後、本当に必要なのか、どうなのか?
いまいちど考えてみる必要があるとおもいますがね。

もしかして、「ウチのは大丈夫!」なーんて、
いまだクダラない安全神話を信じている方はいないとはおもいますが。。。



震災から5年。

さまざまな思いが交差しすぎて、
なかなか前にススんでいないという現実。


「復興」という名のタイムマシンは、いまホントーに必要なのでしょうか?

みなさんは、どのように考えますか?




竹内まりや「戻っておいで私の時間」



旅路 良



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