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Daily Life w/ Music : April 4, 2016 @ 18:47

FILE 310 Yakushimaru Experiment 『Flying Tentacles』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 310 Yakushimaru Experiment 『Flying Tentacles』



バンド”相対性理論”の”やくしまるえつこ”が、”Yakushimaru Experiment”名義で実験コンセプトアルバム『Flying Tentacles』をリリースした。


“相対性理論”や”やくしまるえつこ と d.v.d”をはじめとするさまざまな音楽的プロジェクトのほか、アートや朗読など、マルチフィールドで活動する彼女。

今作は、いままでとはまったくちがう”Yakushimaru Experiment”名義で、即興、朗読、数字をあつかう実験コンセプトアルバム。

坂本龍一の音楽レーベル「commmons」の設立10周年を記念してのリリースとなる。


おススメは、ぼんやり超ブっ飛びの「光と光と光と光の記録」。
キュンキュン、ビヨビヨ、チューン、ブヨーン、、、
オリジナル9次元楽器「dimtakt」を操る”やくしまるえつこ”、
「レーザーギター」に”ドラびでお”、
「OPTRON」に”伊東篤宏”、
「スライムシンセサイザー」”ドリタ”という、
すべてが聞いただけではナンなのか分からない、
オリジナル楽器の演奏者4名による、光の即興セッションだそうだ。
たしかに光だらけといえば、光だらけ。
とにかく、キュンキュン、ビヨビヨ、チューン、ブヨーン。。。


「タンパク質みたいに」。
コチラは、小説家”円城塔”とのコラボレーション作品。
朗読が朗読とかさなり、かさなるコトでさらなる朗読となる。。。
わかるかなー?


そして、「ウラムの螺旋より」。
彼女が、素数を譜面化し、人力聴覚化したという楽曲。
先日、過去最大となる2233万8618桁の素数が発見された”素数”。
1とそれ自身以外でしか割れない数字のコトね。
なるほど、ね。。。


という感じで、音楽、、、といえば、音楽だが、ノイズ、、、ともいえず、科学かといえば科学だし、朗読、、、だけでもない。

でも、ただただ聴き入ってしまう。

いや、むしろ入り込んでしまう。

まさに、「人力、世界シミュレーター」”やくしまるえつこ”ないちまいだ。







Yakushimaru Experiment
『Flying Tentacles』


価格:¥2,500(税抜)
レーベル:commmons × みらいレコーズ(RZCM-86085)

発売日:2016年3月30日


□トラックリスト
01. 光と光と光と光の記録
02. タンパク質みたいに
03. PCNC++
04. ウラムの螺旋より
05. 思い出すことなど
06. 空飛ぶテンタクルズ


“やくしまるえつこ”オフィシャルサイト:http://yakushimaruetsuko.com/
レーベル「commmons」オフィシャルサイト:http://commmons.com/
レーベル「みらいレコーズ」オフィシャルサイト:http://mirairecords.com/


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