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ブラインドからのぞき見た世の中 : May 29, 2010 @ 16:02

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.17『オザケンの抒情詩的ポップ文学』



いやー、行ってきましたよ。
13年ぶりとなった今回のツアー。

みんなが期待するのは、昔のままのオザケンか。
はたまた40歳を越えたリアルなオザケンか。

大半のヒトは、まちがいなく前者の方なんでしょうけれどね。。。


「ひふみよツアー」と題された、今回。
たしかに昔の曲とかを聴いて、懐かしかったのは懐かしかったのですが。。。
まあ、ツアーの内容は他のヒトのブログとかで書かれていると思いますので、
そちらを検索かけて読んでください。


気になったのは、彼の日本語のコトバの使い方ですね。ツアー名の「ひふみよ」からして、”和”を意識した感じが伝わってきます。
最近は海外(NY)に住んでいるみたいなので、あらためて日本語の素晴らしさを感じたのかもしれませんね。ところどころに、それを感じるコトバが出てきました。

前から思っていたのは、彼のコトバはすごくポップなんですよね。歌詞ももちろんそうなのですが、今回のツアーでは、詩の朗読(カッコつけた感じではなく)などもあり、あらためて彼のコトバのポップさを感じました。
そして、それは聴いていてとても心地がイイんです。

ポップさにもいろいろとあるとは思うのですが、彼の場合は、まちがいなくイイ方のポップ加減なんですよ。ファンだから褒めている、、、という部分ももちろんありますが(笑)。

13年前は、ワタクシもまだ学生でして、そこまでコトバを理解しようとしていなかったワケで。自分が”コトバ”を使う仕事をしはじめて、彼のコトバをいまになってやっと理解?認識?しはじめたというか。。。

とにかく、コトバというものを深く考えず、理解せずに使っていたんですよね、当時は。

そんな生意気な小僧だったワタクシも、時は流れ、酸いも甘いも知って気がつくと知ったフリをしたオトナになり、まだまだ勉強中ではありますが、やっと日本人としてのコトバの使い方を理解しはじめたという感じなのです。

それを気付かせてくれた、今回のライブ。
ボクは40代のリアルなオザケンに会えてよかった気がします。
他のヒトはどう思ったかは、分かりませんが。。。

ということで、このコトバをみなさんに。


時は流れ傷は消えてゆく それがイライラともどかしく
忘れてた誤ちが 大人になり口を開ける時
流れ星探すことにしよう もう子供じゃないならね


『流れ星ビバップ』小沢健二



P.S
ちなみに彼の新曲「シッカショ節」は、個人的にはとてもすばらしい曲だと思います。
機会があれば、ぜひ聴いてみてください。
賛否両論だとは思うのですが。。。


旅路 良

 

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