TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

ブラインドからのぞき見た世の中 : August 20, 2016 @ 15:44

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.163『察するジャパン』



えー、さてー、2016年8月15日で終戦から71年が経ちましたネ。


「戦没者追悼式」での天皇陛下のおコトバでは、
「過去を顧み、深い反省とともに、
今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い」の部分、
まったくそのとおりだなと、
あらためて、戦争に対しての思いを再確認ができたのかなとおもいます、、
自分がですが。。。


そんな天皇陛下ですが、
先日のご自身のお気持ちをつたえたビデオメッセージが放送されていましたねー。

なかなか(公務的な部分における)ご自身のお気持ちを、
自身のおコトバでお話しされている姿をほとんどメディアで観たコトがなかった
(もちろん実際にお会いしたコトはないのでリアルでも聞いたコトもありませんがw)ので、
個人的にはかなり衝撃的でした。

同時に、昭和から30年ちかく経って、
やっとあたらしい時代がおとずれはじめたのかな、とも思いましたよ。

なかなか”やんごとなき”感みたいな部分がありすぎて、
話題にすらしずらい雰囲気もありましたし。。。

そういった意味で、
とても革新的ではあったように思われました。


しかし、その”おコトバ”が、あらゆるメディアで、
話題に?いや議論になりはじめているようですな。


おコトバの内容は、おそらく、おそーらくですが、
さまざまなメディアによる報道通り、
「生前退位」の意向を示されたのではないかなーと。。。

つまりは、なかなか真意がわかりづらいものでした。

はっきり言えないのが日本のお家事情、、、というコトでしょうかね。

まあ、はっきりしたコトを言えない立場であることも、
重々承知で、仕方のないコトだとはおもっていますが、、、とはいえ、
「陛下はこういうコトが言いたかったのでは?」というような、
ソレを”察する”ための特集番組とかが各メディアがいっせいに発信していたのは、
かなり不思議な感覚をおぼえましたよ。

とにかく、みんなで「こういうコトだったんじゃないのか?」と、
アレやコレや”察し”ている、というかなり不思議な状況なワケです。


“察する”というのは、ようするに”予想”でしかないワケでからね。

この”察する”というカルチャーが、
日本のいい部分であり、悪い部分でもあると、
かんがえているのですよ。


“察する”という点では、
日本とアメリカの関係もどうもそれで成り立っているようですね。

毎年、毎年、察して、察して、察っっして、「思いやり予算」を組んで、わたして、、、
文句を言われる前に、またわたして、、、
もはや成り立っているのかどうかも分からない感じではありますが。。


結局のところ、いろいろとハッキリしないワケでして、
小市民のワレワレには、残念なくらい困惑な状況しか生んでいない。

そんなこの”察する”カルチャー、、、
もうちょっとどうにかならんものでしょうかね。

もちろん、日本の”察する”というカルチャーには”いい”部分もあるので、
すべてを否定するワケではないのですが。。。


ただ、せめて公の場の機会ぐらいは、
この”察し”ないといけない雰囲気とかは、
そろそろやめてほしいなーと「察してくれ!」と言いたいなあとおもいましたが、
今回の件、みなさんはどのように考えましたか?




SKA LOVERS「少年時代」



旅路 良



Comments are closed.

Trackback URL