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ブラインドからのぞき見た世の中 : September 15, 2016 @ 16:01

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.165『北か、キター!か』



えー、さてー、このところ連日、ニッポンのメディアをニギわせている北朝鮮による5回目の核実験のニュース。


先日、2016年9月10日づけの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によると、
「核抑止力を100倍、1000倍に強化していく」と、
核とミサイルの開発を推しススメていく姿勢を強調しているとか。


コレに対して、アメリカと韓国は、
「国際社会を露骨に無視する北を抑えるために、
軍事的な対応のための態勢を強化しなければならない」とのコトで、
2016年9月13日づけで米軍の爆撃機を韓国に派遣したらしいですな。


今回、この北朝鮮側の主張について、
いろいろ考えているのですが。。。

たとえば、たとえばですよ、
日本がドコの国とも同盟を組まず、
もしくは、アメリカ以外の国と同盟を組んでいたならば。。。

ぶっちゃけた話、この「抑止力」というコトバについて、
いまとは別の意味が浮かぶんですよね。

「抑止力」が、残念なくらい、
ただのヤクザ的なオドしの文句にしか聞こえてこない。

「ウチは、お前らよりもこんなスゲー武器を持っているからさー、
オレの言うコトをもっと聞けよ!」的な、アレですネ。


まあ、トドのつまりは、
“毒をもって、毒を制す”的な、
“武器をもって、武器を制す”という考えであれば、
北朝鮮の言っている「抑止力」というコトバは正しい使い方、
になってしまうワケですよ。


まあ、こいういうコトを書くと、
「北朝鮮の肩をもつ気かよ!」とか、
言ってくる方もたまーにいらっしゃるので、
最初に断わっておきますが、
別に北朝鮮の肩をもつとか、そういうコトではないので、
あしからず。


ただ、言ってしまえば、
核兵器の廃絶を訴えつつも、
いまだに核兵器を手ばなさないアメリカも、
核廃絶にむけて動きはじめている国際社会を、
「露骨に無視」しているワケですからね。


現状、アメリカのやっているコトは、
ものすごーくトンチンカンなコトを言っているワケで、
本来なら、この件に関しては、
ニッポンがもっとあーだこーだ言うべきなんですけれど。


核実権を非難するのであれば、
核を持つ国(捨てられない国)がしてはいけないって、
いうコトなんですけれどね。


言わない(言えない?)のは、
むしろアメリカに対して、
いろいろ”察して”のコトなのかなと、
そんな状況を”察して”しまう自分もイヤですが。。。


もし、別のセカイのパワーバランスのなかに、

ワレワレ、ニッポンがいたとしたら、
北朝鮮同様、アメリカの脅威におびえて暮らすハメになっていたのかなーとも、
おもいました。


それにしても、この件、トランプ氏が大統領になったら、
さらなるトンチンカンな状況に陥りそうそうな雰囲気がプンプンしてますな。
おそろしや。。。


とにかく、現状、ナンでもいいから”敵”を欲しがっているアメリカからしてみたら、
今回の北朝鮮の核実験的なニュアンスは、
おそらく「キター!」という感じなのかなとおもいます。


ムダにサイレンを鳴らしたがる、ハリウッド版アメリカンポリス的な、
ザッツ・アメリカン・エンタテインメントな出来事だったのかなと、
ワタクシは考えましたが、
みなさんは、今回の北朝鮮による核実験の件、どのように考えましたか?




高橋飛夢「海岸近く feat. Luvraw」



旅路 良



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