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ブラインドからのぞき見た世の中 : October 18, 2016 @ 21:51

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.167『矯正的炎上カルチャーの夜明け』



えー、さてー、このごろムダに盛り上がっているネット上での書き込みに対する、ムダな炎上カルチャー。


“長谷川豊”アナウンサーの例の透析患者に関するブログの書き込みに関する炎上もそうですが、
某電通社員の過労死認定に対するムサシノ大学の”長谷川秀夫”教授のブログでの発言も、
しっかり炎上、いやすでに燃えカス化しておりますなー。


結局、ドチラも意外な反響により、”長谷川豊”氏は番組を降板させられ、
“長谷川秀夫”教授は大学側が処分を検討するという状況に。。


なんというか、、ネットモラルが低いというか、
ネットリテラシーがあまりにも低いですがな。

ネット上ではナニを書いてモいいワケですが、
ナニを書いてもイイワケではない、
というのが現状です。

ダレが見るか分からないし、
ダレも見ないかもしれない。


もちろん、言ったり、書いたりしたコトには、
責任を負うべきではあります。

けれど、このごろドーモ反応が過剰すぎっちゃ、過剰すぎですよねー。


たしかに、彼らが書いた意見は、コトバはキツいかもですが、
本来はドチラもいろんな意見があっていいハズなんですよ。


長谷川教授に関していえば、
自身の意見、書いたことに対して、
謝罪文まで出してしまったワケです。

謝罪したにも関わらず、大学側に処分を検討されるって、、、
コレではまったくもって自由な意見が言えない、
「言論の自由」のない状態になってきていますな。


コトこの件に対しては、
大学側の対応にかなりの違和感をおぼえましたよ。

本来、自由な意思や意見を尊重すべき場であるハズの大学がですよ、
個人の自由を否定している状況をつくっているって、
かなーりおかしくないですかね。

まったくもってリベラルな精神がないですなー。

長谷川教授、そんな大学は辞めちゃっていいとおもいますけれどね。


60年代の学生運動が終息したときから、
大学の自治権なんてモノはなくなってしまった風潮はありましたが、
今回の件で、はっきりとナイんだなというのが理解できた、
個人的にはけっこうおおきな出来事でした。


しかし、この炎上カルチャーって、
いったいナンなんでしょうねー。

海外でもけっこうあるみたいなので、
ニッポン独自のカルチャーではないとおもいますけれど。

ただ、言ってしまえば、
いままで「2ちゃんねる」だけで、
小さなコミュニティ内だけでおこなわれてきた、
そういうネタミ、イヤミを匿名で言っちゃえ!カルチャーが、
インターネット普及、スマホ普及によるSNSシェアカルチャーの発展で、
表立ってしまっているんでしょうな。

それで、ネット上の書き込みが目に触れる機会が増えた、、、
というのが、理由のひとつであるとかんがえます。


本来、ヒトの書き込みなんて、
ぶっちゃけどーでもいいっちゃ、
どーでもいいモノだとおもうワケですよ。

モラルに反していようが、いまいが、
その書き込んでいるヒトに対するコチラ側の評価が落ちるってだけの話で、
よほどのヒドいヒトであれば、いまはブロックもできるワケですし、
見なければいいだけのコト。

ヒトに物理的、精神的に被害をおよぼす状況をつくらなければ、
基本的にはいいとおもいますけれどネ。


しかし、ここ最近の炎上カルチャーをみていると、
戦時中の「非国民」扱いされているヒトを見ているような、
そんな感じがしました。

自分とは意見のちがうヒトをタタく、
矯正&強請カルチャー。


ただ自分とは意見のちがうヒトだっていうだけ、
なんですけれどねー。


一種の集団心理的なものも、
ソコにはあるとおもいます。

3.11以降、どーもその気配がつよくなりはじめたような気がします。

それが、おそらくSNSの起点だったといえば、そうだったカモ。


今回の件、なんだかとてもイヤーな方向に社会が向きはじめている、
そんな雰囲気がプンプンしているようにワタクシは感じてしまいまいましたが、
みなさんは、どのように感じましたか?




布施 明「恋のサバイバル」



旅路 良



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