Tokyo News : November 7, 2016 @ 14:48
写真界の巨匠”ロバート・フランク”の活動をふりかえる展覧会が開催!
写真界の巨匠”ロバート・フランク”が、「STEIDL」社の創業者である”ゲルハルト・シュタイデル”とともに企画した展覧会『Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo』が、2016年11月11日より開催する。
本展は、”ロバート・フランク”のこれまでの活動をふりかえる展覧会であり、カレが1947年から2016年にかけて製作してきた写真、映像作品や「STEIDL」社から出版された写真集を展示。
さらに、フランクがシュタイデルとともにどのように一冊の写真集を生み出すのかを知ることができる、手紙や素材のサンプルなど、普段は表に出ることのない資料も公開されるという。
ちなみに、世界50都市を巡回中で、この東京展で10都市目。
Robert Frank checking the cover of the Steidl edition of The Americans in Göttingen, 2007 © Gerhard Steidl
フランクのヴィンテージプリントは、現在の美術市場で約8,000万円もの値がつく。
このため、収蔵するアメリカの美術館は、国外への貸出を禁じ、公開される機会がすくないのが現状だ。
これに対して、自身の作品を、とりわけあたらしい世代に見て欲しいとうったえたフランクが、「教育」を軸として、ドイツ最大の日刊紙「南ドイツ新聞(SüddeutscheZeitung )」から提供された新聞用紙にカレの作品を印刷し、学校や美術館などの公共性の高い場所をつかって無料で公開するという、独特な展示をシュタイデルとともに企画。
展示作品は、美術市場との関係を断つというコンセプトのもと、会期終了とともにパフォーマンスによって破棄されるという。
本東京展では、東京藝術大学の学生が主体となり、展示構成、イベントの立案から、広報、什器の製作までをおこない、開催に至る過程もふくめて、これまで以上に「教育」を意識したモノとなっているとのコト。
感性という部分ももちろん重要ではあるが、じつはアートは、こういったちょっとした教育から生まれたり、とぎすまされていくモノだったりする。
“バンクシー”の活動なんかをみていておもうのだが、アートは金持ちだけのモノではない。
しかし、会期終了後にパフォーマンスをもって破棄されるってのも、、、なんだかスゴい企画だな。
どんなパフォーマンスをやるのかも気になるけど、まずは”ロバート・フランク”の作品に触れられる、とても貴重な機会であるコトはたしか。
ぜひ、カレの作品を肌で感じてほしい。
2016年11月11日-2016年11月24日
『Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo』
Robert Frank Tunnel (video still), color and black & white, 4 minutes, 2005 © Robert Frank
入場料:入場無料
時間:10:00-18:00
※会期中無休
オフィシャルサイト:http://steidlxtua.tumblr.com
会場:
東京藝術大学大学美術館陳列館
東京都台東区上野公園12-8
http://www.geidai.ac.jp/museum/concept/chinretsukan_ja.htm
主催:Steidl社、東京藝術大学 デザイン科 視覚伝達研究室
協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社、株式会社 熊野新聞社、株式会社 資生堂、株式会社 ディライト・クリエーション、PUNCTUM TIMES、写真文化首都「写真の町」東川町、BXG株式会社、株式会社 横浜水信(50音順)
特別協力:株式会社shashasha、The Tokyo Art Book Fair、POST、U.S. & Associates
協力:株式会社テレビマンユニオン、東京ドイツ文化センター
□プロフィール
© Copyright John McCarthy 2014
(左:ロバート・フランク/右:ゲルハルト・シュタイデル)
・ロバート・フランク
1924年、スイス生まれの写真家・映像作家。1947年にアメリカに移住。1959年に発表した写真集『The Americans』は、それまで注目されることのなかったアメリカ社会の一面を切り取ったことで見る者に衝撃を与えるとともに、写真表現の新たな試みとして高い評価を得た。
1950年代後半からは映像製作を中心に活動するようになる。家族や友人たちとともに制作した初の映像作品『Pull My Daisy』や、虚構と現実が入り交じる独自の作品スタイルを確立した『Me and My Brother 』など、多くの映像作品を発表している。92歳を迎える現在もSteidl 社との写真集など精力的に活動を続けている。
・ゲルハルト・シュタイデル
1950年ドイツ生まれ。
1967年にデザイナー、出版人としての活動をはじめる。
1968年、出身地であるドイツのゲッティンゲンにてSteidl 社を立ち上げ、『ヨーゼフ・ボイス』などの美術展のポスター制作から着手。
1972年に初となる書籍を出版し、以降、文学、アート、写真の本へと活動の幅を広げる。
現在では編集、デザイン、印刷、製本、出版までを自社で行う独自のスタイルでアートブック業界を牽引している。
2013年にドキュメンタリー映画『世界一美しい本を作る男』が日本で公開され注目をあつめた。
□イベント
・2016年11月9日
『ゲルハルト・シュタイデル ワークショップ』
時間:13:00-16:00(12:30 開場)
見学:先着20名/事前予約制
参加費:無料
会場:東京藝術大学美術学部絵画棟1階大石膏室
・2016年11月10日
『ゲルハルト・シュタイデル レクチャー』「印刷は死なない:デジタルな世界のアナログな本」
時間:15:00-16:30(14:30 開場)
定員:先着150名・事前予約制
参加費:無料
会場:東京藝術大学中央棟第一講義室
・2016年11月10日
『ゲルハルト・シュタイデル レクチャー』「Robert Frank: Books and Filmsメイキング」
時間:20:00-21:00(19:30 開場)
定員:先着100名・事前予約制
参加費:無料
会場:東京藝術大学 総合工房棟3階 プレゼンテーションルーム
・2016年11月23日
新作ドキュメンタリー映画『Don’t Blink』 by Laura Israel上映会
※予約受付終了
時間:13:00-(12:30 開場)
定員:先着60名・事前予約制
参加費:無料
会場:東京藝術大学中央棟第一講義室
・2016年11月23日
鈴木理策×松下計 シンポジウム『PHOTO & PHOTOBOOK(仮)』
時間:15:00-(14:30 開場)
先着150名/事前予約制
予約:http://ptix.co/2eK8SqU
参加費:無料
会場:東京藝術大学中央棟第一講義室
出演:
鈴木理策
松下計
・2016年11月24日
『クロージングイベント』
出演:
ハラサオリ
Marty Hicks
※随時更新
時間:19:00-
定員:先着100名・事前予約制(事前予約についてはwebにて告知致します。)
参加費:無料
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館
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