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Tokyo News : February 13, 2017 @ 22:31

デザインとはなんぞや?ホントに死んだのか??─『DESIGN IS DEAD(?)』



ブックディレクタ—の”幅允孝(BACH)”が企画・監修し、ニュートラルな立ち位置から「デザインの今」を見つめ整理したムック、『DESIGN IS DEAD(?)』がダイヤモンド社からリリースした。


例の2020年東京オリンピックのロゴデザイン問題が発端となり、デザインに対する風あたりが強く、、、いや暴風なみの風あたりで、いまや風前の灯となってしまっているニッポンのデザイン業界。


SNSなどのインターネットツールが発展した現代社会。

個人的な発信が可能となり、ヨくもワルくも世界中のさまざまなモノゴトが見えてしまうという状況だ。


さらに、現代におけるデザインの意味はひろがりつつあり、現状ナニがデザインなのかもわかりづらいモノとなっている。


「デザインとは、いったいなんぞや?」

そんな疑問を解きあかすべく、”元”青山ブックセンター六本木店デザイン書担当で、ブックディレクタ—である”幅允孝”が中心となって動いたのがこのムックだ。


「いま一般的に”デザインにまつわるあれこれ”が語りづらい状況になってしまったことを本当に残念におもう」という氏のまえがきのとおり、本当に残念な状況だとおもう。

カレが、そんなモヤモヤした気持ちをおさえつつ、ニュートラルに見つめた「デザインの今」。


デザインの魅力について、もう一度考えられるキッカケとなる一冊だ。






『DESIGN IS DEAD(?)』





□執筆陣
室賀清徳(『アイデア』編集長)/藤崎圭一郎(デザイン評論家)/加島 卓(社会学者)/リンダ・グラットン(『LIFE SHIFT』著者)/ロブ・ネイル(シンギュラリティ大学 CEO)/齋藤精一(ライゾマティクス代表)/馬場マコト(『朱の記憶~亀倉雄策伝』著者) 井口博美(武蔵野美術大学 教授)/奥出直人(慶應義塾大学大学院 教授)/村田智明(京都造形大学 教授)/遠藤 謙(義足エンジニア)/白木夏子(HASUNA代表)/横山禎徳(東京大学EMP 特任教授)


企画監修:幅允孝
編著:未来を変えるデザインプロジェクト

価格:1,800円(税抜)

出版社:ダイヤモンド社


ダイヤモンド社 オフィシャルサイト:https://www.diamond.co.jp/book/9784478068717.html


□企画監修と編著

・幅 允孝(はば・よしたか)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。
未知なる本を手にしてもらう機会をつくるため本と異業種を結びつける売場や、ライブラリーの制作をしている。
代表的な場所として、国立新美術館「SOUVENIR FROM TOKYO」や「CIBONE」、「京都市動物園図書室」「ワコールスタディホール京都」「ISETAN The Japan Store Kuala Lumpur」書籍フロアなど。
また、DESIGNTIDE TOKYOのディレクター(2008年〜2012年)や愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科デザイン専攻で非常勤講師もつとめるなど「デザイン」好き。著書に『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』(晶文社)、『幅書店の88冊』(マガジンハウス)、『つかう本』(ポプラ社)。


・未来を変えるデザインプロジェクト
未来を変えるデザイン展を中心とした日本財団によるソーシャルイノベーションの普及・啓蒙を図る取り組み。未来を変えるデザイン展は、社会課題解決に向けた企業の先進的な取り組みを、現在と未来を統合的な視点でビジュアライズするという新しい試みの企画展で、2013年に東京ミッドタウン、2014年にグランフロント大阪で開催された。
本企画展では19の企業の取り組みを通して、新しい社会システムデザインの可能性について、来場者と共に考える機会となり大きな反響を得た。


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