福島県福島市を拠点に活動するアーティスト”JUN KANEKO／金子潤”が、キャラクター”SOFTMACHINE”を中心に展開する個展『SHESAW』を、2017年5月13日より「HHH gallery」にて開催する。


自身のオリジナルの作品を中心に、音楽アーティストのジャケットアートやアパレルブランドとのコラボレーション、日用品のデザインなど、さまざまなカタチでアート活動を展開している、”JUN KANEKO”。


今回は、特徴的な外見をもちつつ、さまざまな日常生活を絵のなかでおくっているオリジナルキャタクター”SOFTMACHINE”にまつわる作品を展示。





キャンバスに黒一色で描かれた、カレらの不思議なセカイ。





ソコからは、”家族との日常”や”地域との繋がり”、”暮らしを装う喜び”、そして”ダレもが持っている不完全さ”、”痛み”など、現実世界に住むワレワレとナンら変わらない暮らしぶりを見いだすコトができる。


さらに今回の個展では、かなしくもうつくしい彼らの暮らしが描かれたちいさな絵本を作成。

期間中は作品はもちろん、絵本の販売もおこなわれるとのコト。


なんともぼんやり見ているだけでたのしい”SOFTMACHINE”たち。

カレらの暮らしをちょっとだけのぞき見しに行ってみてはどうだろう。





2017年5月13日-2017年5月28日
JUN KANEKO solo exhibition
『SHESAW』





□個展『SHESAW』開催によせて

2004年
住んでいる街には画材屋は無く小さな文房具屋しかありませんでした。
そこで勧めらた数本のアクリル絵具とF10ぐらいのキャンバス描いたのがはじまりです。
なんてことのない壁のシミのような薄暗い抽象画。知識や経験が無かったからか先入観もなく型にもはまらなかった。
実験してるみたいにいろんな手法で画面を埋めていきました。
偶然が連鎖して2度と出会えないような悲しくて美しい質感があらわれました。
やり過ぎてしまって最終的には後悔することになるのですが、はじめて描いた絵の過程で出会ったある発見によって今も描かされてる気がします。
実験的で工作的な作風は、無知だった自分と選択肢がすくなかった小さな街のおかげかもしれません。

2011年3月11日小さな街も東日本大震災で大きな被害に会いました。
街並みも人も大きく変化し震災で見たものは自分自信の価値観を簡単に変えていきました。
同年、「common」ギャラリーで開催した個展『セカイ』では震災前から続いていたシリーズにくわえ生まれ変わるをテーマに震災で傷ついたしまった絵を蝶の形に約500体切り抜き、空間に生息してるかのようにデコレーショしました。
しかし言葉にできないなにかが個展では消化できず長いトンネルに入りました。
トンネルを抜けたのは2016年。
日々コピー用紙の束とボールペンとで向き合い生まれてきてくれたのが今回の個展『SHESAW』に登場するキャラクター”SOFTMACHINE”です。
彼らの外見は特徴的で全身の隅々まで美しい細工が施されています。それは彼らだけではなく家や家具、日用品のみならず目に見えるすべてのものが同じ素材できています。今回の個展では彼らの悲しくも美しい暮らしの一部を小さな絵本にすることができました。
是非会場に足を運んでいただき『SHESAW』の世界を覗いていただけたら幸いです。

JUN KANEKO／金子潤



Gallery Open Hours：
FRI／SAT／SUN：12:00-18:00
※2017年5月14日-2017年5月28日まで金土日祭日のみ開廊


□Opening Reception
日程：2017年5月13日
時間：16:00-18:00
※作家在廊予定
※どなたでもご入場頂けます。


HHH gallery
東京都葛飾区小菅2-21-17
http://hhhgallery.com/



□プロフィール

・JUN KANEKO／金子潤





1976年生まれ 福島県福島市在住
歪んで弱々しい無数の線でチクチク描いたものたちは、どこか一箇所でも切れてしまうと簡単に崩壊してしまう危うさがある一方、あつまることで強さを増し、その集合は美しい紋様を生み出すことも出来ます。その不完全が持つ美しさや傷ついても何度も修復して立ち上がる強さのようなものを感じて頂けたらと思っています。
http://junkaneko.jp/
http://www.instagram.com/jun_kaneko_/