Interview : June 16, 2010 @ 21:47
Japanese Soul!!インタビュー 土岐麻子&弓削 匠(yuge)前編
シンガーの土岐麻子が、2010年5月26日にニューアルバム『乱反射ガール』をリリース!
音的には、80年代にあったキラキラしたあの感じを存分に味わえる、まさにニューシティポップ的なアルバムだ。
また、ファッションブランド”yuge”とも、2010年春夏を『乱反射ガール』とおなじテーマでコラボレーションし、音楽とファッション、ふたつのエレメントを融合させ、展開している。
今回は、土岐麻子と”yuge”のデザイナー弓削 匠のおふたりに、ラジオ番組『Japanese Soul!!(ニッポンの魂)』にゲスト出演していただき、アルバム『乱反射ガール』のお話を中心に、いろいろと訊いてみた。
前編:乱反射する女
カネコ:本日のゲストは、土岐麻子さんとファッションブランド”yuge”のデザイナーの弓削匠さんです!
土岐:こんばんは。
よろしくお願いします!
弓削:弓削でございます!
カネコ:よろしくお願いします!
今日はこのおふたりがセットでいらっしゃったということは、何か、いろいろとあるということですよね(笑)。
Latin Ras Kaz:ぼくも気になっていて。。。どういうつながりがあるんですか?
土岐:2010年5月26日に『乱反射ガール』というニューアルバムをリリースするんですけれど、それは弓削さんといろいろな話をしてできたアルバムなんです。なおかつアートディレクションも弓削さんがやってくれていて、このアルバムを語るには弓削さんと一緒に出るのがいちばん分かりやすいかなということです。
弓削:そうですね。
カネコ:なるほど。
では、とりあえず曲をききますかね。
土岐:タイトルチューンの「乱反射ガール」です。
カネコ:まずはこの「乱反射ガール」。どういう意味なのでしょうか?
土岐:これは「乱反射する女」という意味で(笑)。
カネコ&弓削:そのままですね(笑)!
土岐:ホントの意味は、聴くヒトそれぞれのイメージで受け取ってもらいたいなと思っています。
この歌詞で歌っているのは、未来とか過去とかのいろいろなしがらみに縛られず、”いま”という一瞬を、光を乱反射するみたいにキラキラかがやきながら生きる女性なんです。強くて、かっこよくて、美しい。そういうイメージなんですね。
カネコ:曲調が、ボクの土岐さんのイメージどおりなんですよ!
このシティポップラインというか。
土岐:もともとこの”乱反射ガール”というコトバは、弓削さんのブランド”yuge”の2010年の春夏コレクションのテーマでもあったんです。
弓削さんから、”乱反射”がテーマの作品をつくるにあたって、何かキャッチコピーを考えてほしいというお話をいただいて、それで「解き放て乱反射ガール」というキャッチを考えたんですよ。そのときに”乱反射”というコトバもよかったし、”乱反射ガール”というワードも謎だったので、いろいろな想像をかき立てられるコトバだったので、ワタシも「乱反射ガール」という曲をつくることにしたんです。
なので、最初は弓削さんのコレクションからインスパイアーされたんですよね。
弓削:うん!
土岐:時代感もあるし、いろいろなイメージをかき立てられる。そういうモノって、目に見えるものじゃないじゃないですよね。その抽象性がいいなって。
ちなみに弓削さんの思う「乱反射ガール」って何なんですか?
弓削:何なんだろう。。。
やはり小学校のときに、原宿とか表参道とかにいた、たぶんいまのボクらよりも若い女の子たち、20代前半のオトナのヒトというか、そういう人たちが全員光っていたような感じですかね。
土岐:そう!
音楽をつくるときの原動力になっているのが、子どものころ──70年代の後半から、80年代半ばくらいまでの、キラキラした雰囲気の影響が大きいんです。その頃のオトナへの憧れの気持ちが、原動力になっていて、音楽もそうですし、ファッションとか、CM、テレビ番組、いろいろと総合してキラキラしたムードがあって、そういうものを”いま”に落とし込みたいと思っていたんですよ。
で、弓削さんと出会ったときにそういう話しをしたら、彼もまったく同じコトを思っていて。。。
弓削:そうですね。
土岐:まわりに音楽仲間がたくさんいて、もちろんサウンド的なところでで共感できるヒトはいっぱいいるんですけれど、その中心のモチベーションみたいな部分で共感できたのは弓削さんがはじめてだったんです。だから、弓削さんはソレを洋服に落としこむし、わたしは音楽に落としこむ。そういうところです。
当時のキラキラ感というのが、なかなかコトバで説明が出来ないんですけれど、すごくイメージをかき立てられるというか。。。それこそ、今日、弓削さんが着ているような洋服の柄とか、まさに80年代ですよね。
カネコ:そうですよね!
Latin Ras Kaz:ボクもすごく気になりました。
弓削:80年代のイメージ、そのものの服ですからね。
土岐:まさに!という感じです。
弓削:いいですよ。
カネコ:そういえば、「乱反射ガール」のPV、セクシー路線でヨカッタですよ!
土岐:セクシー路線ですか!?あまり肌を出していないんですけれどね。
カネコ:いえ、見えそうで見えないセクシーさというか(笑)。
カオル:やだー、気持ち悪い(笑)!
カネコ:いや、気持ち悪いとか、そういう問題じゃなくてですね(汗)。。。
Latin Ras Kaz:“出さないセクシーさ”というのが出ているのが、男目線でいうとセクシーなんですよ。
カネコ:そうそう!
カオル:いままでのPVとはガラっと変わった感じで、すごいカッコイイと思って。見てました。
弓削:メイクもね。
カネコ:メイクも全然違いますもんね。
土岐:80年代の化粧品のCMみたいな感じが、良いんじゃないかということでこんな風になりました。
カネコ:なるほど。
土岐:いままでは、おふざけモノが多かったので。
Latin Ras Kaz:そうですか?
土岐:はい、タクシーの運転手になったものとか。
Latin Ras Kaz:ボク、アレすきですよ!
弓削:アレ、最高にいいじゃない!
カネコ:あれは、ボクも好きです。
土岐:いいですよね(笑)。
でも、「乱反射ガール」というタイトル自体が、ふざけているギリギリくらいだったので、ちょっとこんな感じの方がいいのかなと思って。
弓削:ぜんぜんそんなコトないですよ!
土岐:ありがとうございます(笑)。
弓削:大真面目ですよ!
土岐:そうですよね(笑)。
その気持ちをPVに表してみました。
カネコ:なるほど。
とういうことで、次の曲を聴いてみましょうかね?
土岐麻子
『乱反射ガール』
レーベル:rhythm zone(RZCD-46547)
価格:¥2,940(税込)
発売中!
・土岐麻子
Cymbalsのリードシンガーとしてデビュー。
04年の解散後、実父 土岐英史氏を共同プロデュースに迎えたジャズ・カヴァー・アルバム『STANDARDS~土岐麻子ジャズを歌う~』をリリースし、ソロ活動をスタート。
07年11月rhythm zone移籍第1弾アルバム『TALKIN’』でメジャーデビュー。
08年6月には、真心ブラザーズや松田聖子、マドンナなどの名曲をカヴァーした企画ミニ・アルバム『Summerin’』をリリース。09年8月には、それらの”外仕事”をコンパイルした集大成的アルバム『VOICE ~WORKS BEST~』をリリースし、これまで以上に精力的な活動で強い存在感を放っている。
http://www.tokiasako.com/
・弓削 匠
1974年生まれ。
素材や仕立ての良さ、独創的な遊び心のあるデザインが特徴で人気急上昇中のファッションブランド”yuge”のデザイナー。
http://www.yuge.cc/
・Japanese Soul!! (ニッポンの魂!!)
日本に存在する多くの名曲をオシャレに、且つアカデミックに紹介するプロジェクト。
メンバーはプロジェクトによって流動的だが、本インタビューではカネコヒデシ、LATIN RAS KAZ、Kaoru(Kaoru with Lovemarmalade)の3人。
番組の放送は、SHIBUYA-FM 78.4MHz、毎月第二、第四木曜日の19:00から。
http://japanesesoul.jp/
□土岐麻子 ワンマンLIVE!!
日時:2010年7月17日(土)
開場/ 開演 :17:15 / 18:00
会場:ラフォーレミュージアム六本木
料金:前売り 全席指定¥4.500(ドリンク代別)
チケット発売日:2010年6月5日(土)
チケットぴあ 0570-02-9999
e+ http://eplus.jp/
ローソンチケット 0570-084-003
問合せ:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
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