Tokyo News : October 30, 2017 @ 17:08
知っているようでしらない紅茶の世界!──「MUSICA TEA」
兵庫県は芦屋にある、紅茶の魅力をつたえる”堀江勇真”が営むお店「MUSICA TEA」のイベントが、2017年11月18日より西荻窪にある日々の食と道具のお店「364」にて開催される。
「MUSICA TEA」は、日本ではじめて紅茶をポットでサービスした歴史のあるお店で、1952年に音楽評論家であった”堀江謙吉”が大阪は堂島に「Tea Salon MUSICA」の名称のもとでクラシック音楽文化を普及すべく、音楽喫茶を開店したのがはじまり。
1976年に紅茶ブランド「MUSICA TEA」を立ち上げ、現在は兵庫県芦屋に拠点を移し、3代目の”堀江勇真”が意思を引きつぎ、日々の生活の中での紅茶の魅力をつたえている。
そんな「MUSICA TEA」の魅力を体感できるイベントが、トーキョーは西荻窪で開催。
イベントでは、『The House Musica』の茶葉を各種取りそろえ、 『Musica』オリジナルの道具も販売する。
また、2017年11月18日には”堀江勇真”による1日喫茶室「ティーサロンムジカ」、2017年11月19日には、スリランカのお茶事情や紅茶の魅力にせまるワークショップ「紅茶の飲み比べとスリランカのお話」(予約制)も開催。
なお、本イベントのキュレーションには、ムジカの紅茶を愛飲している編集者であり、ライターの”吉田佳代”がつとめている。
サードウェーブなるコーヒーブームの真っただ中ではあるが、知っているようでしらない紅茶の世界。
いまいちど紅茶の魅力を再発見してみよう。
2017年11月18日∼2017年11月26日
「MUSICA TEA」
開催時間:12:00-19:00
(※会期中の火、水は定休日となります)
・2017年11月18日
喫茶室「ティーサロンムジカ」
時間:11:00-18:00(L.O 17:00)
ムジカティーの”堀江勇真”さんによる1日喫茶室。
364の2階で、堀江さんが入れてくれた紅茶をポットで飲んでいただけます。 1杯ごとに変わる味わいを、おひとりで、ご友人と、、、お好きな紅茶をゆっくりお楽しみください。
・2017年11月19日
ワークショップ
「紅茶の飲み比べとスリランカのお話」
7月にスリランカ研修旅行に行ったことをふまえ、現地のお茶事情やスリランカ紅茶の飲みくらべ、現地の飲み方であるスリランカのミルクティ ー(キリテ)の作り方を講習。
1回目:12:00-14:00(予約制)
2回目:15:30-17:30(予約制)
会費:4,000円(お土産付き)
364
東京都杉並区西荻北3-13-16
TEL. 03-5856-8065
info@sanrokuyon.com
http://www.sanrokuyon.com/
・「MUSICA TEA(ムジカティー)」について
1952年、音楽評論家であった堀江謙吉が 大阪堂島に「Tea Salon MUSICA」の名称のもとでクラシック音楽文化を普及すべく音楽喫茶を開店しました。その後、長男の”堀江敏樹”が引き継ぎ、 1969年に店名を「Tea House MUSICA」にあらため、 日本で初めて本格的にポットで紅茶の提供をおこないました。
1976年に『MUSICA TEA』のブランドを立ち上げ、 日本における紅茶の普及をはじめ、2013年までの約61年間、大阪堂島で営業をつづけました。
現在は兵庫県芦屋に拠点を移し、3代目の堀江勇真が意思を引き継ぎ、 紅茶の魅力をつたえています。
『MUSICA TEA』
兵庫県芦屋市精道町10-7 矢島ハイツ 1F
TEL. 0797-35-7727
https://www.facebook.com/pages/Musica-TEA/461026023948538
・展示会に向けて_「364」より
“日々の生活の中で紅茶をたのしんでほしい”と、紅茶の魅力をつたえる”堀江勇真さんが営むお店「ムジカ・ティー」。
兵庫県・芦屋の紅茶のお店「ムジカ」と「364」のご縁をつないでくれたのは、以前からムジカの紅茶を愛飲している編集者でもあり、ライターの”吉田佳代”さんでした。 “吉田さんからご紹介をいただいて──”と、堀江さんもすぐに「364」へ足を運んでくださり、あれこれお話をしていると、あそこの喫茶店は『ムジカ』の茶葉をつかっているよ、あのお店で茶葉を販売している、、、などと、わたしたちも知らず知らずのうちに『ムジカ』の紅茶を飲んだことがあることが発覚しました。
堀江さんがつたえている、手順など気にせず日常で紅茶をたのしむ、という内容は当たり前のことのように思えますが、あらためてはっとさせられることでもあり、さまざまな場面でもっと紅茶をたのしみたいと思い、展示会を開催していただくことに。おいしい茶葉を販売しているのはもちろんのこと、それだけではないのが『ムジカティー』の魅力──ということでお店の空気感を味わいたく、今度はわたしたちが芦屋のお店へ。吉田さんと3人で夏の神戸と『ムジカ』をたのしんできました。その雰囲気をすこしでもみなさまにも味わっていただきたく、期間中は2階を「ムジカ ミュージアム」と名付け、世界各国、現行のものやアンティークの紅茶のパッケー ジなどの展示もいたします。茶葉だけでなく、『ムジカ』オリジナルのポットなどの販売 もございますのでお散歩がてらぜひ遊びにいらしてくださいませ。
この展示会をきっかけに、みなさまにもまた紅茶の魅力を発見していただけたらと、思っています。
・「自由で楽しい、ムジカの紅茶」
現在は芦屋で営業されている、”堀江勇真”さんの「ムジカ・ティー」は、数年前まで大阪の堂島にありました。日本ではじめて紅茶をポットでサービスした歴史のあるお店ですが、あつかう茶葉は品質がよく価格も手頃で、毎日ティーポットで紅茶をたのしむことのたのしさ、そこから生まれるコミュニケーションの大切さをさりげなくつたえてくれる場所でした。
大阪暮らしをしていた数年間、「ムジカ」で過ごす時間は私の一番の楽しみでした。 大きなゾウのアプリケがついたティーコゼーをかぶったティーポットがテーブルに置かれ、みんなおしゃべりしながらのんびりと紅茶をカップに注いでいる。差し湯をもらう人もいればミルクと合わせる人もいて、それぞれが自由に味わっている。紅茶のネーミングやパッケージのデザインもモダンで、紅茶の味わいと一体化するようなセンスもまた魅力でした。
お店には、いつもクラシック音楽が流れていました。親類がインドにいた関係で、家にはつねに、とある茶園のダージリンティーがあり、私は、日々それを飲んでいるうちに自然と紅茶が好きになりました。日本茶同様急須で淹れていたこともありますし、茶葉をポットにのこしたまま、二煎目も当たり前に飲んでいました。紅茶の渋みの捉え方には諸説あるようですが、私は、濃く飲んでしゃっきりしたいとき、すっきりと薄めに飲みたいとき、気分で調節しています。先代の”堀江敏樹”さんにも、よくそういったお話をうかがったのが懐かしいです。
今回は、3代目の”勇真”さんが東京にいらした際にさまざまな紅茶話で盛り上がり、 「364」さんの企画展へと繋がりました。セイロンティー150周年の記念すべき年 に、茶園ならぬ茶縁に感謝いたします。
今、この原稿を書いている場所は、学生時代から細々と通いつづけている、原宿「クリスティー」の奥のテーブル席です。当時から飲んでいた紅茶が「ムジカ」のものだ なんてちっとも知らなかった。出合いは10代の頃だったのです。
吉田佳代(編集者・ライター)
東京生まれ、立教大学卒。出版社を経てフリーに。
音楽と紅茶、お酒が好き。 食からつながる人や文化、暮らし周りを主に扱う。産地別に選べることや、渋みの感覚が赤ワインに 似ているのも紅茶好きな理由。ムジカのヌワラエリヤは、1ポンド木箱で買いつづけていて、常備している紅茶は20種ほど。
連載に「ふむふむ、木村硝子店のなかまたち」
http://www.kimuraglass.co.jp/blog/posts/–54
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