Tokyo News : November 20, 2017 @ 19:33
写真からつたわる”コトバ”たち──村越としや写真展『沈黙の中身はすべて言葉だった』
福島県出身の写真家”村越としや”の展覧会『沈黙の中身はすべて言葉だった』が、2017年11月25日から渋谷のギャラリー「CASE TOKYO」にて開催する。
“村越としや”は、トーキョーに拠点をおきながら、2006年以降は故郷であるフクシマを被写体にえらび、瞬間瞬間を撮りづけている。
そんなカレの作品からは、風景写真という”静寂”のなかからうったえかけてくる”ナニか”を感じる、、、まさに”コトバ”が聴こえてくるようなのだ。
今回の展覧会では、カレの作品集「沈黙の中身はすべて言葉だった」と「月に口笛」の刊行に合わせて、2011年から2015年にかけて地元フクシマで撮影した作品を、パノラマサイズにしたモノ3点を展示。
ちなみに、「沈黙の中身はすべて言葉だった」は2011年から2015年にかけて地元の福島県内で撮影したもので、「月に口笛」 は2004年から2005年の間に目的地を決めずに日本各地を鈍行列車と徒歩で移動し撮影した写真群とのコト。
フクシマのなんてことない風景写真なのかもしれないが、3.11をはじめ、いろいろとあった場所だけに、ジーッと眺めていると、カレのさまざまな葛藤がクロスオーバーした”想い”がヒシヒシと伝わってくる、、、のはワタクシだけ?かな??
本展会期中には、おなじく渋谷の「Tokyo Arts Gallery」において『月に口笛』展も開催されるとか。
ソッチとコッチ、行ったり来たりして、カレの世界観をたっぷりと堪能するのはアリかと。
ぜひとも、静寂の風景写真から”コトバ”を感じて受けとってほしい。
2017年11月25日-2017年12月22日
村越としや『沈黙の中身はすべて言葉だった』
□オープニング・レセプション
日程:2017年11月25日
時間:18:00 – 20:00
同名作品集の製本を手がけた「篠原紙工」さんをむかえ、製本の最終工程を実演。18:30開始予定。
CASE TOKYO
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1
TEL. 03-6452-6705
開廊時間:11:00-19:00(火-土)(※休廊日:月/日/祝祭日)
http://case-publishing.jp/
□プロフィール
村越としや
1980年 福島県須賀川市生まれ。
2003年 日本写真芸術専門学校卒業。
2009年 東京・清澄白河に自主 ギャラリー「TAP」を設立。
2011年 日本写真協会賞新人賞、2015年 さがみはら写真新人奨励賞を受賞。
東京国立近代美術館、サンフランシスコ近代美術館に作品が所蔵されている。
□クレジット(すべての写真)
© Toshiya Murakoshi / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
□作品情報
・『沈黙の中身はすべて言葉だった』
CASE Publishing
2017年11月刊行
デザイン:田中義久
・『月に口笛』
CASE Publishing
2017年11月刊行
デザイン:田中義久
「CASE Publishing」オフィシャルサイト:http://case-publishing.jp/
協力:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
□2017年12月1日-2017年12月10日
村越としや 「月に口笛」展
Tokyo Arts Gallery
東京都渋谷区東2-23-8
TEL. 03-6427-6665
開廊時間:12:00-20:00(火-日)
※最終日は18:00まで
https://www.tokyoartsgallery.com/
This entry was posted on Monday, November 20th, 2017 at 19:33 and is filed under Tokyo News. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.