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Movie Life : June 22, 2010 @ 03:46

MOVIE LIFE 021 『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』

ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。


いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)



MOVIE LIFE 021 – NEW MOVIE!!

『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』





タンゴとは、愛、祖国への誇り、そして人生すべてを捧げたムジカ(音楽)。


総勢22名のタンゴマエストロが結集。伝説の一夜(ステージ)が鮮やかによみがえる!



□ストーリー

2006年、ブエノスアイレスの最も古いレコーディングスタジオで、1940年代から50年代に活躍し、アルゼンチンタンゴの黄金時代を築いたスター達が感動的な再会を果たした。


彼らはアルバム「CAFE DE LOS MAESTROS」に収録する名曲を歌うためにこの場所にやって来たのだった。


60~70年もの演奏歴をもち、いまなお現役で輝き続ける、まさに国宝級とも言えるマエストロたち。
時を重ね人生の深みを増した歌声が響くなか、彼らは激動の歴史とともにアルゼンチンに脈々と生き続けてきた、タンゴの魅力と自らの思い出を語り始める。


なけなしの金で父が買ってくれたバンドネオン、街角のカフェから成功の階段をともに上った仲間たち、亡き師への変わらぬ熱い思い。


彼らの人生のすべてがタンゴという3分間のドラマに刻まれていく。



□オレ意見
評価:☆☆☆☆ (満点は5個)


どんなに歳を取っても、パワーを発しているヒトはいる!

いぶし銀的”輝き”を魅せつづける巨匠たちが、その時、何を想い、何を考えたのか。

40年代に活躍したアルゼンチンタンゴのマエストロたちが、山あり谷ありのタンゴ人生を語りつつ、アルバム「CAFE DE LOS MAESTROS」の収録のために集まったときの模様、およびミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座に並ぶ世界三大劇場のひとつであるブエノスアイレスのコロ ン劇場で行われた真夏の夜の奇跡のステージをドキュメントで贈る、まさにタンゴ版『ブエナビスタ・ソシアルクラブ』。


日本ではなかなかタンゴに触れる機会は少ないが、アルゼンチンの人々にとっては、生活の一部であり、どれほど重要なものだったのかが、この映画によってよく分かった。


前半のマエストロたちの語り部分にすこし間延び感を覚えるが、タンゴの歴史をつくりあげた偉大なるマエストロたちが一堂に会したパワフルなステージには圧倒される。


かなり必見!




2010年6月26日よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』





監督:ミゲル・コアン

出演:オラシオ・サルガン/レオポルド・フェデリコ/マリアーノ・モーレス/カルロス・ガル シーア/ホセ・”ペペ”・リベルテーラ/ビルヒニア・ルーケほか

エグゼクティブプロデューサー: ウォルター・サレス/フランソワ・イベルネル/キャメロン・マクラッケン
プロデューサー: グスタボ・サンタオラージャ/リタ・スタンティック
音楽: グスタボ・サンタオラージャ/グスタボ・モッシ/ホルヘ・ポルトゥゲス・ダ・シルバ/アニバル・ケルペル
編集: アレハンドラ・アルミロン/ゴンサロ・サンティソ

配給:スターサンズ

公式HP:http://starsands.com/tango/



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