Movie Life : June 22, 2010 @ 22:08
MOVIE LIFE 022 『アウトレイジ』
ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。
いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。
(評価は5段階、☆の数で示されます)
MOVIE LIFE 022 – NEW MOVIE!!
『アウトレイジ』
全員悪人。
そして、下克上。
□ストーリー
関東一円を仕切る巨大暴力団組織、山王会の若頭である加藤(三浦友和)が、直参である池元組の組長、池元(國村隼)に苦言を呈することから、物語は始まる。
加藤は池元に、弱小ヤクザ村瀬組の組長、村瀬(石橋蓮司)との蜜月を怪しみ、ただちに村瀬組をしめ上げるよう命令したのだ。
焦った池元は、自分の配下である大友組の組長、大友(ビートたけし)に、その役目を押しつける。後始末や面倒なことは、いつでも大友の仕事だった。
しかし、最初はいつもと同じと思われたその仕事が、じつは熾烈な大下克上劇の始まりだったとはまだ誰も気づいていなかった──。
□オレ意見
評価:☆☆☆☆ (満点は5個)
カンヌでも話題だった、北野 武監督。
ひさびさのR指定映画ということで、例のタケシ節というか、狂気に満ちた感じのバイオレンスという感じなのかと思いきや、意外とドラマチックというか、、、いままでなかった”死に意味を持たせる”感じを受けた。
ということで、『その男、凶暴につき』や『ソナチネ』、『BROTHER』などから考えると、ちょっとキタノ映画っぽくないのかもしれない。
音楽が、いつもの久石穣ではなく、ムーンライダースの鈴木慶一だったことも、その要因のひとつ。
オーケストレーション的な音楽ではなく、エレクトロというかバンドサウンドに近かった。
映画的には、ピッタリなのだが。。。
役者も総勢たるメンツが出演。
ただ、ちょっとてんこ盛り過ぎな感じもした。
しかし、キタノはキタノ。
随所におなじみの”キタノブルー”が感じられる箇所があり、美しい映像と残虐な死という相反するものがひとつの画面のなかに共生しているトコロは、作品として、アートとしては素晴らしさを感じた。
古くからのキタノ映画ファンには、すこしもの足りなさを感じるかもしれない。
でも、それでつまらなくなったというワケではなく、むしろ新しいキタノ映画の側面を見られたという感じ。
だから、15歳以上の方はぜひご覧あれ!
でも、ホントに全員悪人!
実際に、こんな話があったらイヤだなw。。。
2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国ロードショー
『アウトレイジ』
監督・脚本・編集:北野武
出演:ビートたけし/椎名桔平/加瀬亮/三浦友和/國村隼/杉本哲太/塚本高史/中野英雄/石橋蓮司/小日向文世/北村総一朗
撮影:柳島克己
照明:高屋齋
美術:磯田典宏
音楽:鈴木慶一
衣装:黒澤和子
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
公式HP:http://office-kitano.co.jp/outrage/main.html
©2010『アウトレイジ』製作委員会
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