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ブラインドからのぞき見た世の中 : March 15, 2018 @ 18:24

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.201『アレから7年目』



えー、さてー、2018年3月11日で東日本大震災から7年がたちましたが、当日、朝一番のニュースは森が友トモ学園の公文書偽造問題だったという、、、なんとも言えない気持ちの7年目でしたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


あらためて、アレから7年の月日がたちました。

この7年間、日本においても、世界においても、
状況がかなり変化しましたね。

あまりにいろいろありすぎて、
日々の情報についていくのに精一杯な感じがしております。


そんななか、
政府追悼式においては、
復興へのより一層の努力と、
風評改善への取り組みを、
式辞でのべたアベちゃん。。。

ですが、残念ながら、
そのコトバにナンの”重み”も感じませんでしたな。

もちろん、例の公文書改ざんの件が、
ワタクシのアタマのなかにあるとはおもいますがね。

でも、この7年間、
結局、言ってるだけで、
ナンの努力もしていないように感じているのはワタクシだけ?


こと福島県においては、
「ちょっとまだ高いんじゃないの〜?」ってトコロも含めて、
広範囲での避難指示が解除されるだの、
避難者への補償金の打ち切りだの。。。

努力というか、
ムリに”元”に戻そうというチカラワザばかりが目立ってます。

「避難解除したんだから、帰れるでしょ?」というコトなんでしょうけれど、
とどのつまりは、除染だの、生活費だのは、あとは自分でヤレ!的な。
ちょっとヒドいなーとおもえる部分もチラホラ。

避難区域への帰還に関しては、
まず、「帰る」、「帰らない」の選択肢をつくるべきだとおもうんですけれどね。

放射性物質の人体への影響だってまだ未知の状態なワケですし、
それを「ただちに影響はない」という、
意味のなさないコトバを水戸黄門ばりの印籠がわりに、
ムリヤリ帰還させようとしているにしかおもえないですがな。

これから影響が出てくる可能性があると、
おおくの有識者が口をそろえて言っているワケですから、
もうすこし様子見すべきでは。

オリンピック開催で「原発事故の処理は終わってます!」的な、
世界に対してクリーンなイメージを見せるのもいいのですが、
われわれ国民からしてみたら、
現状のやり方はむしろブラックでしかないですよ。

もうちょっと被災者によりそった提案があっても、
バチはあたらんとおもいますがね。


先日、とある番組でもやっていましたが、
原発の帰還困難区域の動植物における”汚染循環”がスゴいコトに、
なっているという報告があります。

内部被曝が、生物濃縮されて、たいへんな数値になっている野生生物もチラホラ。
チラホラどころではないみたいですが。。。

もちろん放射線量は一時期よりは下がってきてはいますけれどね。

ただ、いまの状況から良くなるとしても約30年、
ヘタすると100年なんて数字がでているワケですから、
まずは、そんな状況であるコトを”理解”すべきかと。

福島県に限った話ではありますが。

他県における津波被害の地域も、
ナンとも言えない状況にあるようにおもえます。


コレはずっと言いつづけているコトなんですけれど、
「ナニをもってして復興となすのか?」という部分が、
ヒジョーに重要な部分になってきているのでは?

どうも”復興”というと元にもどすコトばかり先立って、
前にススんでないイメージです。

各自治体も、”どうやってもどすか”よりも、
“どうススませるか”にもっとチカラをそそぐべきだと思うんですけれど。。。

なかなかそういう感じになる兆しもありませんねー。


ちなみに、原発避難者への”いじめ”は、
全国各地、いまだにあるみたいですねー。

「ヤツらは補償金をもらっているからお金持ちだ!」とか、
「なんで現金で家買うんだ!」とか。。。

もうそろそろやめませんか?ソレ。

とくに、福島県内の方。

ただのネタミでしかないし、
あまりにもくうだらなさすぎて、
絶句ですよ。

アナタの小ささがにじみ出てます。

ヒトのコトをとやかく言う前に自分のコトをやんなさい、
まったく。。。


そんなこんなで、あっという間の7年目。

今回の3.11では、
どうやって”前にススませるのか?”をもっと考えるべきでは?と、
ワタクシは思いましたが、
みなさんは、どのようなコトを考えましたか?




渡辺俊美「夜の森」



旅路 良



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