Interview : August 23, 2018 @ 18:06
SCOF「波よせて」7インチリリース記念トークショウ!──「スモサとワタシ」(前)
97年にリリースした名曲「波よせて」を、満を持して2018年4月に7インチレコードでリリースした、”アズマリキ”と”ムトウサツキ”のふたりによる音楽ユニット”Small Circle of Friends”こと”スモサ”。
1991年に福岡にて結成した”スモサ”は、93年にリリースした”United Future Organization(U.F.O.)”プロデュースのレーベル”Brownswood”からのコンピレーションアルバム『Multidirection BROWNSWOOD WORKSHOP』に「Sittin’ on the Fence」が収録されデビュー。
そこからつづけて94年にシングル『e.p.』をリリース。
この「波よせて」は、1997年リリースのセカンドアルバム『PLATFORM 5』に収録され、ジワジワと注目をあつめ人気曲となり、いまもなお福岡が生んだ名曲としてクラブやカフェなどを中心に流れている。
同郷出身のバンド”クラムボン”がカヴァーしたコトでもおなじみだ。
そんな「波よせて」が、約20年もの時空を超えて7インチレコードでリリース。
現在、”スモサ”のふたりはリリースツアーで全国津々浦々を巡り巡り中なのでアル。
さて今回は、2018年7月16日に開催された『「波よせて」リリースライブツアー in いわき(福島県)』内でおこなわれた、本誌編集長の”カネコヒデシ”と”スモサ”のおふたりによるトークショウの模様を3回にわたってお贈りする。
「波よせて」の制作裏バナシから”スモサ”のなりたちまで、”スモサ”のおふたりをヒモ解くまじめなトークの予定だったが、実際はかなりクダラなくて、終始笑いの絶えない内容となってしまった本トークショウ。
しかし、トークの内容を読んでいただければ、”カネコヒデシ”がどれだけスモサフリークなのかがよくおわかりになるかと(笑)。。。
まずは、トクとご笑味アレ。
─そんなワケで、今回は”Small Circle of Friend”こと”スモサ”、
「波よせて」7インチリリースツアー イン いわき、、、植田?ですか(笑)??
ふたり:はい!
─では、”スモサ”のおふたりです!
“サツキ”さーん!”アズマ”さーん!!
(会場拍手)
アズマ:“カネコ”さーん!
─はい、本日司会を担当します”カネコヒデシ”と申しますー!
どうぞよろしくお願いいたします!!
サツキ:なんでそんなハナシ家みたいな感じなんですか(笑)?
─すみません!
最近、本業みたいな感じになってまして(笑)。
ちなみに、ワタクシの今日のファッションなんですが、
タモリ感と、、、「髪切った?」からハナシがはじまる感じですね。
それと、「常磐ハワイアンセンター(※現在のスパリゾートハワイアンズ)」のヒトよりもハワイアンなヒト、
というのがコンセプトです(笑)。
アズマ:ははは(笑)。
サツキ:いやー、もう登場の仕方がね。
スゴかったんですよー(笑)。
─まっ黄色なスポーツタイプのベンツからオレンジのアロハのヤツが降りてきたら、、、
そりゃヒキますよね〜(笑)。
アズマ:ビックリしました(笑)。
サツキ:いやいや、似合ってました!
─ありがとうございます!
そんなワケで、”スモサ”のおふたりは現在ツアー中ですが、、、どうですか?
まだ前半ですよね??
サツキ:ようやくはじまったという感じですよね。
アズマ:8月はけっこう込み合っているのですが。
やはり、「波よせて」にはボクら以上に思い入れのある方がおおくて。。。
サツキ:「波よせて」と題した時点で、みなさんホントその気で来てもらえるので、
それはちょっとうれしいです!
─「波よせて」といえば、、、
このアルバム『Platform 5』に収録されているワケですが、
「コレ、リアルタイムで買いましたよ!」と言うと、
歳がバレるんですけれども(笑)。
アズマ:ははは(笑)、それを言われると。。。
サツキ:それを言うと私たちもですから(笑)。
─97年にリリースされまして、
U.F.O.の”松浦俊夫”さんプロデュースで、、、
約20年前ですね。
アズマ:そうですね。21年前かぁ。。。
─コレ、まさかの2枚組って、、、スゴいですよね!
アズマ:そうですよね!
サツキ:CDと同発(同時発売)だったんですよ。
アズマ:もうレコードを出す気満々のころですね。
サツキ:そうです!
アズマ:カネコさんは、その時に買ったんですか?
─そうです!
アズマ:そのときはやはり、ご自身で音楽を買う時はCDよりもレコード派だった?
─もうその時点でDJはやっていましたので。。
アズマ:あー!
サツキ:そかそか!!
─あのー、、歳がバレますけれどね(笑)。
サツキ:もー、そればっかり(笑)!
アズマ:そうなんですねー(笑)。
じゃあ、このレコードもつかってました?
─もちろん!「波よせて」をつかわせていただいてましたー。
アズマ:やっぱり「波よせて」が、、、ゴメンなさいね!逆に質問しちゃって(笑)。
サツキ:その(アルバムの)中では、それだったんですか?
─ボクも「波よせて」にすごく引っかかった派でして、、、
チルアウト具合がよかったというか。。。
当時、ヒップホップブームというか、R&Bブームというか、すごく全盛期だったじゃないですか?
ちょっとアゲ目なヤツ。
サツキ:そうでしたね。
─「ヴァイヴス、感じてる??」みたいな、、、そういう感じというんですか??
ヒドい偏見ですが(笑)。
ふたり:ははは(苦笑)。
─そういうノリだったじゃないですか?渋谷の「CAVE」とか。
アズマ:ヴァイヴス(笑)。。。
─そういうのにぜんぜんついていけないヒトだったので。
まあ、もともと”U.F.O.”が好きだったというのもあるのですが。
なので、ドチラかといえば、「波よせて」的な、
そういうチルっぽいヒップホップが。。。
アズマ:ちょうどよかったんですね!
─そうです!
スゴくちょうどよかったんですよ!!
アズマ:カネコさんにとって。
─はい!
サツキ:ちょうどいいというのはわかる!
アズマ:そーね。
サツキ:ずっと、いまでももちろん自分たちでもいい曲だとはおもっているのですが、
ナゼに、このアルバムのなかで「波よせて」だったんだろう?というのがあるんですよねー。
─先日、渋谷の「Bar MUSIC」でも中村くんとトークショウをやっていましたけれど、
それとおなじハナシになってしまいますが、このアルバムでの推しの曲はナンだったんですか?
サツキ:「NEVER NEVER LAND」です。
─やはりそうなんですね。
ちょっとアゲ目な感じですよね。
アズマ:あとは「LOVE POTION No.5」。
サツキ:このふたつでMVをつくって、
で、「NEVER NEVER LAND」はいろいろなところに、、、
なんだっけ?すごいかかるやつって??
アズマ:パワープッシュ?あ、パワープレイ??
─いわゆる、ヘビローですか(笑)?ヘビーローテーションの。
サツキ:そうです(笑)!
に、なっていたりとかしたので、
「波よせて」は、アルバムのなかの1曲というイメージでした。
─当時は、とくに推し曲ではないけれど、、、という感じだったんですね。
サツキ:そうです。
アルバムを構成する一曲ですね。
─なるほど。
アズマ:でも、リリースしたら「「波よせて」がいい!」というリアクションがおおかったんですよね。
─時代感みたいなモノも、、、あったのでしょうかね?
アズマ:そうなんでしょうね。
─アゲアゲの曲がおおかった時代なので、逆にハマったという感じなのかもしれません。
サツキ:うんうん。
─チル感というか、、マッタリな。
アズマ:“ちょうどいい”と、カネコさんから出た言葉が、、、いちばん。。。
サツキ:腑におちた感じがしますねー。
─いまだにちょうどいいですから(笑)。
サツキ:それはうれしいですね(笑)
(中編へつづく)
PHOTO BY YOICHI WATANABE
PHOTO BY YOICHI WATANABE
□プロフィール
・Small Circle of Friends
ムトウサツキとアズマリキの二人組。
1993年、”United Future Organization”のレーベル「Brownswood(日本フォノグラム)」よりデビュー。以来、11枚のフル・アルバムをリリース。
2005年にはインストゥルメンタルに特化したサイド・プロジェクト「STUDIO75」をスタートし、英国の人気DJ、ジャイルス・ピーターソンもラジオ・プログラムにてプレイするなど、世界的な評価を得た。
2007年、洋服ブランド「75Clothes」をスタート。
2016年、自身のレーベル「75Records」よりSmall Circle of Friends、11枚目のアルバム『Silence』リリース。4曲目「Summer Song」は、オランダのpopマエストロ「Benny Sings」をフィーチャー。7インチアナログとして2017年の夏にMUSICAÄNOSSAレーベルよりリリース。
2017年10月25日、「STUDIO75」の4枚目のアルバム『Over Your Shoulder』をリリース。
代表曲「波よせて」は21thを迎え、2018年4月16日、7インチアナログでリリース。
オフィシャルサイト:http://www.scof75.com/
□リリース情報
・Small Circle of Friends
『波よせて -waver』
価格:¥1,700(税込)
レーベル:scof75(scof- 003)
発売日:2018年4月16日
トラックリスト:
A面:波よせて -waver
B面:波よせて -waver(Instrumental)
This entry was posted on Thursday, August 23rd, 2018 at 18:06 and is filed under Interview. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.