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Daily Life w/ Music : December 10, 2018 @ 17:49

FILE 416 江藤有希『tatto』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 416 江藤有希『tatto』


ヴァイオリニストの”江藤有希”が、セカンドソロアルバムとなる『tatto』をリリースした。


ニッポンを代表するギターマエストロ”笹子重治”と、クラリネット奏者の”黒川妙恵子”とともに、ブラジルのインストゥルメンタルミュージック”ショーロ”を演奏するユニット”コーコーヤ”のメンバーとして活動。

さらには、EPO、桑江知子、中村瑞希のほか来日アーティストの演奏サポートや、ジャンルを超えたコラボレーションもおおい彼女。


ファーストアルバム『hue』から約2年。
待望のセカンドアルバムをリリース。

前作同様、全曲インストゥルメンタル。


おススメは、「回転木馬」。
古ーい、年季のはいったメリーゴーランドが、
クルクルとまわる様子が目に浮かぶサウンド。
しかし、音が濃厚やね。


そして、ぼんやりと野山にうかぶ月の姿を感じる「月と稜線」。
ココロにポッカリと穴のあいたような、
なんとなくサビしくて、ワビしい音の雰囲気が、
冬の寒い夜感があって、ヒト恋しくなってしまうのはワタクシだけか。


さらに、「ノラ目線」。
音的に、ノラ犬ではなく、まちがいなくノラ猫の方だとおもうケド。
NHKの深夜、正規放送後に流れる猫の目線でセカイを見るみたいな、
あんな雰囲気が伝わってくる。
最後は、なんとなくイタズラ感があるトコロがまたヨシ。


しかし、音だけで絵が浮かぶというのは、スバらしい。

ちなみに、アルバム名の”tatto(タット)”とは、”手ざわり”の意。

その名のとおり、いろいろな手ざわりを感じる、
超上質なインストゥルメンタルミュージック、13曲。


冬の夜に、ただただボーッと聴いていたい、極上のいちまいでアル。







江藤有希
『tatto』



価格:¥2,222(税抜)
レーベル:Happines Records(HRBR012)


発売日:2018年11月07日


□トラックリスト
01. awake
02. 回転木馬
03. シネマティーク
04. 突貫工事
05. pavé
06. 樹々の向こう
07. 月と稜線
08. 夜の帳のおりる頃
09. ノラ目線
10. 蝶々ワルツ
11. 水の器
12. SL
13. あお



“江藤有希”オフィシャルサイト:http://www.yukivn.com/


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