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ブラインドからのぞき見た世の中 : April 18, 2019 @ 18:51

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.227『どうするの?ニッポン』



えー、さてー、世間は統一地方選挙よりも電グルが解散するか?で盛り上がっている世間一般の今日このごろ、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


いやー、すっかりツーナーな気分のトーキョーの4月中旬。

暑いです。。。


今月あたまに新元号が発表され、
いままでとくに元号に興味のなかったヒトたちまでが、
ヤタらメッタら「平成最後の!」なーんてさして意味すらないコトバを使用して、
元号特需?にありつこうとしていますなー。


しかし、この新元号発表と電グルの瀧氏のニュースのゴタゴタに巻き込まれ、
日本の大手メディアあまり取り上げられていませんでしたが、、、

名古屋市立大大学院医学研究チームによる、
「福島原発事故後に乳児の複雑心奇形が増加」という研究論文が
アメリカ心臓協会(AHA: American Heart Association)発行の
専門誌『Journal of the American Heart Association』に掲載された。

という発表がありました。

世界的にその論文が認められたってワケですねー。


論文自体は、名古屋市立大のサイトに詳しく掲載されているので、
研究の内容についてはソチラを参照していただくとして、
簡単に結果を言いますと、

「乳児(1歳未満児)に対する複雑心奇形の手術件数は、
原発事故後におよそ14.2%(95%信頼区間:9.3%-19.4%)の有意な増加が認められ、
調査終了時の2014 年まで高い水準が維持されていました」

というコトだそうです。
つまり、”原発事故の影響はあった”というコト。


当時、官邸は「ただちに影響はありません!」なんて、
ナンの信頼度もないコトバを公式発表として発表していましたが、
まあ、結局南極、言ってるコトはあっていたワケなんですけれど、、、
本当はあってちゃいけなくね??というのが、
ワタクシの本音でございます。

ただちに影響はないからって、
ナニもしなかった政府の責任はおおきいですよ。

しかも、アノ事故から8年。

8年経たないと影響でなかったからいいんじゃね?ってコトなんですかねー。


先日、某アベ首相が、
事故現場のフクシマ第一原発から防護服なしのスーツ姿で、
しかも外で記者会見して、「もう大丈夫だよ!」的なアピールをしていましたが、
なんだかんだ言っても、
アソコはまだかなり放射線量が高いですからねー。

おそらくスーツの下に鉛入りのパンツを履いていたのかな?

それとも年齢的にイロイロ必要ないから、
そのままだったのかもしれませんが。。。


2019年4月18日付けのニュースで、
「福島第一原発の廃炉作業の現場に外国人労働者を受け入れる」という、
ニュースが流れました。

いろいろ言い訳的な東電側の発表はありましたが、
一定の被ばく量を超えたヒトは働けないという現状、
おそらく人手不足になりはじめた、というのが本音ではないかと。


現状は、そんな状況なワケですよ。

え!?本当にどうするの?ニッポン??って、
なっちゃうワケですよ。


事故現場の作業は大幅に遅れてはいますが、
着々のススんでいるのはいいとして、
ナンだか、ムリヤリ元にもどす感しかなく、
呆気にとられています。


先天性心疾患のある患者が原発事故の影響で増加しちゃって、
現場で働ける人間も減少しはじめて、、、って、
結果的にナニもいい方向に向いていないってコトが証明されてしまったニッポン。


そんなワケで、
メディアも電グルも解散させたい報道よりも、
もっとほかに報道しないといけないコトがあるでしょ?と、
ワタクシは思いましたが、
みなさんは、いまのニッポンの現状をどのように考えますか?



Yogee New Waves「CAN YOU FEEL IT」




旅路 良



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