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tokyo feature : October 30, 2019 @ 16:03

トーキョーシティポップス Vol.81──Rain and Moon



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2019年10月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「雨と月と」です。



台風ではじまった9月、、、からの10月も台風19号から、、、一難さって、また一難、そして二難、、、というコトで、2019年10月25日にはまさかの豪雨が東日本全域を襲い、台風の被害がなかったトコロにまで被害を及ぼすと言う、、、なんとも、災害大国ニッポン。


温暖化が問題視されていますが、もちろんそれも原因のひとつだとはおもいますが、そのむかし、鎌倉時代に蒙古襲来なんてのがあって、元寇、つまりモンゴル軍のカレらからの侵略を二度にわたって追い返したのは、強風の嵐、、、つまり「神風」だった、なんていう”いわれ”があります。

歴史資料によれば、この「蒙古襲来」がおこなわれた時期は10月あたりだったとか。

とどのつまり、約1000年前からそういう嵐はニッポンの近辺、もしくは上陸にいたっていたというおハナシなのですが。。。

メディアでは、最近がドーのコーのなんて大さわぎしていますが、太古のむかしからニッポンは自然災害の国だったというコトなんでしょーねー。。。

ま、そんなよもやま話は、別のコーナーでお話するとして、ホントに被害を受けた方、お亡くなりになられた犠牲者の方には、お見舞いとお悔やみを申しあげます。


そんなワケで、今回は、月のみえる夜の次に日には雨という、不安定な気象と、モヤッとした物憂いなココロの10月のBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。







October 『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.81 -Rain and Moon-』






01. 「fncy stream(skit)」FNCY
『FNCY』



1曲目はコチラ!
ラッパーの”ZEN-LA-ROCK”と”鎮座 DOPENESS”、
そしてシンガーでトラックメイカーの”G.RINA”の3人によるヒップホップユニット”FNCY”による、
「JAL JET STREEM」的なアレです。
禅羅くんのあまりにもあやしすぎるナレーションと、
“G.RINA”嬢によるうつくしいコーラスとのありえないマッチング(笑)。
幻想的な夜のフライトをおたのしみください!



02. 「CAN YOU FEEL IT」Yogee New Waves
『BLUEHARLEM』



いまや人気絶好調の”Yogee New Waves”。
カレらのサードアルバムから、
“アーチー・ベル&ザ・ドレルズ”の「Tighten Up」ネタな超さわやかサウンドを。
雨の降るこの街での、いつもの風景。
そんな歌ですな。



03. 「Younger Girl(With BOO)」WACK WACK RHYTHM BAND
『Xx Classics』


最近は、頻繁に活動している”WACK WACK RHYTHM BAND”。
フィーチャリングヴォーカルは、
伸びのあるイイ声でおなじみの”BOO”氏。
パッと聴き、
トラックにナツっぽさを感じるのですが、
全体的には、愛しさとセツナさと、
サウダージ感あふれる雰囲気が、
じつは秋の夜長にピッタリだったりするのです。



04. 「木曜日の物憂い」akakage
『Peace Maker』


ホント季節の変わり目のせいというか、
温暖化のせいというか、
雨が多いですなぁ。
そんなワケで木曜じゃなくても、
そんな物憂いな季節に、
物憂いなサウンドを。



05. 「みちるの泰平洋航」星野みちる
『月がきれいですね』


シンガーソングライターの”星野みちる”の新作アルバムから。
細野晴臣感あふれるみちる流エキゾサウンドを。
憂いな雨ばかりの日本ですが、
10月は季節もいいですし、
なんとも旅行したい気分になります、、、ホントはね。
旅行できなかったアナタに、
Around the Worldな気分だけでも。



06. 「Hong Kong Night Sight」松任谷正隆
『CARAMEL PAPA』


旅行、オリエンタル感といえば、やはりホンコンです。
ということで、この曲を。
とはいえ、現状、いろいろと大変みたいで心配ですなー。
民主化はしてほしいですがね。
あのうつくしい夜景を思い出しながら、
ホンコンに思いをよせて。。。



07. 「autumn leaves」DJ MITSU THE BEATS × TAKUYA KURODA
『Autumn Leaves / Flow feat. Takuya Kuroda(Trumpet Ver.)』


秋といえば、この曲です。
もうスタンダードナムバーとしてはおなじみですが、
オリジナルは1945年にリリースされたフレンチジャズ。
セツナすぎる泣きのペットは、
世界で活躍しているトランぺッター”TAKUYA KURODA”氏によるもの。
ウーン、、秋ですなぁー。



08. 「かつて..。」EGO-WRAPPIN’
『BEST WRAPPIN’ 1996-2008 セツナ盤』


泣きのペットからの、泣きのブロウならぬサックスが泣くこの曲を。
ヴォーカルの”よっちゃん”とギターの”森ラッピン”による、
“EGO-WRAPPIN’”の説明不要の名曲。
ジャーズですなー。



09. 「ゆめうつつ」ケンネル青木
『SOUR SWEET』


そして、つづいてスティールパンが泣くこの曲。
“ケンネル青木”さんによるアーバンジャズサウンド。
この流れ、、、涙なしでは聴けませんよ!



10. 「月ぬ美しや」akiko × masaki hayashi
『spectrum』


そして、ジャズシンガーの”akiko”ちゃんが、
ピアニストの”林正樹”さんとタッグを組んだ、
すばらしいアルバムから。
南西諸島方面由縁の民謡、
八重山民謡の「月ぬ美しゃ」のカヴァー。
海にうかぶ満月が、目に見えるような歌です。



11. 「いつか晴れた日に」山下達郎
『COZY』


ホントに雨の多い2019年。
やまない雨はない!ということで、
タツローさんの「いつか晴れた日に」を。



12. 「ダイジョーブ」のろしレコード
『OOPTH』


“松井文”、”折坂悠太”、”夜久一”による”のろしレコード”。
コチラはカレらの新作から、
“松井文”氏によるセルフカヴァー。
いろいろあるけれど、ダイジョーブですよ!たぶん、、、という曲。
元気のないアナタに。



13. 「上を向いて歩こう(坂本 九)」武部聡志
『コクリコ坂から サウンドトラック』


“坂本 九”さんの歌うオリジナル版「上を向いて歩こう」。
ジブリ映画『コクリコ坂から』にも挿入歌として選曲されていましたが、
いろいろあったときにはやはり九さんのこの曲ですね。
とにかく、上を向いて歩きましょーよ!



14. 「笑う花」モアリズム
『HELLO CHARLEY – more rhythm Show -』


女優の”八千草薫”さんが死去されたとのコトで、
ご冥福をお祈りいたします。
八千草さんも出演された、
“西川美和”監督作品『ディア・ドクター』の挿入歌ですな。
コチラは2013年7月27日に、
高円寺「JIROKICHI」にて行なわれたライブバージョン。
先の台風や豪雨のコトもあり、
人間、いつ死ぬかホントに分からないですよね。
でも、ワタクシが死んだら”笑う花”を咲かせたいモノです。
そんな思いをこめて。。。




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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