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tokyo feature : February 28, 2020 @ 17:37

トーキョーシティポップス Vol.85 ──Night and Breezin’



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2020年2月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「夜と風と」です。


この85号で、本企画もナーント!7年目に突入ですー!

このサウンドを、いや!この架空のコンピレーションをたのしみにしてくださっているみなさま、毎度おおきに〜!


毎月毎月、そのときどきの時勢と時流をふまえつつ、デスクトップでふんわり聴くのにちょうどいいサウンドを選曲しつづけて、ムダに7年。。。

たまーに同じ曲を選曲してしまう、、、やっちまうときもありますが(笑)、ほとんどカブらナイように選曲して85号目となってしまいました。

とりあえず、また1年、どうぞよろしくお願いしますー!


さあて、2020年2月。

この20年代は世界的にも不遇の10年なのでしょうかねー?
そんな暗示ともいえる状況が、今回の新型コロナウイルスのパンデミックですよ。

状況はコク一刻と変化して、それについていけず、いろいろな情報にブンブンフリまわされつづけているワレワレ人間たち。

『トーキョーオリムピック』はもしかしたら延期、
インバウンド狙いの企業はガタガタ、
街にヒトがいなくなり、
経済的にも冷え込みは確実で、
ヒトビトはイライラギザギザハートになり、
マスクは奪い合い、
しまいにはトイレットペーパーまでなくなる次第。

映画『もののけ姫』の”ジコ坊”じゃないですが、
「まことに、人の心の荒(すさ)むこと麻の如し」ですわー。

ま、こんなときはまずは落ちつきましょーよ。
それからコレからのコトを考えるのがいちばんかと。


そんなこんなで、今回は、わりとマターリめな雰囲気のサウンドを多めに選曲している感じになってしまいました。


アタフタといろんな情報にフリまわされすぎて憂うつ気味な2020年2月ですが、そんなアナタにココチいい風的な、やんわりリラックスできるBGMとなれば、コレ幸い。

ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。







February『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.85 -Night and Breezin’-』





01. 「菌」SAKEROCK
『ホニャララ』


さあて、7年目に入って一発目はやはりコチラ!
2020が輝けるオリムピックイヤーから、
パンデミックイヤーへとサマーガワリしてしまいましたが、
まあ、日本中、この曲のごとく、
あたふた感がハンパないですな。
まあ、まずは落ちついて次の曲にいってみよー!



02. 「めちゃくちゃ悪い男」坂本慎太郎
『ナマで踊ろう』


というコトで、ミドルメロウなビートがたまらない、
この曲を。
世の中悪いオトコはいっぱいいますが、
めちゃくちゃ悪いオトコというもねー、、、
やっぱりいましたね。。。
そんなこんなで、この曲を選曲。



03. 「幻想現実 feat. 高橋一    」高橋飛夢
『キオクノシルシ』


シンガーソングライターの飛夢くんが
OIYAのフロントマンでトランぺッターの
高橋一氏をフィーチャーした本作。
しかし、現実はキビチイですなー。
いろんな幻想と妄想と、
そして自問自答でマブタが重くなっちゃうワケですよ。
とにかく、
後半の高橋一氏のシャガレ声のシャウトがたまりませんw。



04. 「YOU ARE LIKE BREEZE」Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends
『BUONO!! BUONO!!』


アニメ『ルパン三世』のO.S.T.のなかでも
さわやかでサウダージでグルーヴィンな一曲。
アナタはまるでそよ風!ってね。



05. 「City Folklore」SYMPHONIC DEFOGGERS
『Kyoto Jazz Massive』


選曲家の”沖野修也”氏率いる”Kyoto Jazz Massive”。
コチラは94年にリリースしたコンピレーションから、
ドラマ『濱マイク』のテーマ曲にも使用された本曲。
ジャケのネクタイ姿の女性といい、
収録曲の内容といい、
ワタクシのなかでは、歴史的ないちまいなのです。



06. 「パラダイスの夕暮れ」思い出野郎Aチーム
『Share the Light』


飛夢くんの「幻想現実」の後半の
高橋一氏によるムダなウォ〜ォ的シャウトで、
聴きたくなってしまった”思い出野郎Aチーム”。
というコトで、アーバンメロウなコチラを。



07. 「そしてベルが鳴る」いしだあゆみ & ティン・パン・アレイ・ファミリー
『アワー・コネクション』


1977年にリリースされたすばらしいアルバムから。
コチラもアーバンメロウなサウンドに、
優しく語りかけるような”いしだあゆみ”さんのヴォーカル。
こんな時だからこそ、
灯りを消して、レコードを掛けて、
こんなゆったりとしたサウンドを、
まったりと聴いてみるのもいいかも。



08. 「ROCK STEADY」KING COLUMBIA
『ZEROSEN VIBRATIONS』


オーサカを拠点とするジャズバンド”KING COLUMBIA”。
彼らが2013年に放ったアルバムから。
ラヴァーズロック・レゲエの大名曲「Give Me Little More」を引用した、
メロウなインストゥルメンタル。
メンタルが弱くナリがちなアナタに、
スティールパンが心地いいトロピカル・チューンを!



09. 「青い山賊」ツチヤニボンド
『MELLOW』


和歌山県在住の音楽家”土屋貴雅”率いる”ツチヤニボンド”。
彼らが”井手健介と母船”を、
三線が心に響く、
琉球フィーリングでアレンジ&カヴァーしたコチラ。
終盤のブリッブリのベースとドラム&パーカッションの掛けあいが、
グルーヴィンすぎ!
美しいのひと言です。



10. 「口笛吹いて涙を拭いて」アントニオ佐々木
『誰かギター弾きを知らないか』


先日、他界された日本を代表するブルースマンの
アントニオ佐々木さんが、
最後に遺したすばらしすぎる音源から、
メロウなブルースサウンドを。
嗚呼、口笛吹いて、涙を拭きたい。。。



11. 「street」yukaD
『Exhibition』


バンド”ostooandell”のヴォーカルだった”yukaD”が、
2013年に放ったソロアルバムから。
メローなサウンドに、透明感あふれる歌声。
なんか、、、いろいろ、、、沁みます。。。



12. 「What’s Going On・What’s Going?」いとうせいこう
『Mess/Age』


我らがレペゼンラッパーの”いとうせいこう”氏が、
1989年、日本語ラップの創生期に産み出した貴重ないちまいから。
バックトラックは後に「Body Blow」でも使用されてましたな。
この社会派ライムが、いまの世情にピッタリですねー。
80年代後半もそんな感じだったのカモ。
それにしても、
まさに”What’s Going On・What’s Going?”な状態です。



13. 「夜と明日のレコード」空気公団
『夜はそのまなざしの先に流れる』


2012年にリリースされたライブアルバムから。
この豊かなサウンドが、
荒んだココロもカラダも正常にもどしてくれる?カモ??



14. 「希望という名の光」山下達郎
『Ray Of Hope』


“たっつあん”なら、いまナニを歌うのかな〜?と考えたときに、
やはりこの曲なのかなーと。
みなさま、とりあえず、
手洗いうがいは必須で、各自で体調管理に気をつけましょう!
というコトで。
また1年、どうぞよろしくお願いいたしますー!!



※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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