Editor's Eye : July 24, 2010 @ 18:50
すべてのはじまりはクラヤミから──『クラヤミ食堂』へ行く
みなさん、こんにちは。
猛暑すぎて脳までトロけそうな今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
これだけ暑いのに、ファッション業界ではすでに秋モノの販売を始めているところもあるみたいですね。
しかしセール、早くないですか?
消費者的には夏前に夏モノが安く手に入るのはうれしいのですが、にしても早いですよね。
やはり、これはすでに合いコトバ化されている”不況”ってやつの影響なんでしょうか。
ファストファッションが、これだけ盛り上がっているというのも、もちろんその影響がないとも言いきれないのは確かですから。
まあ、エコエコと世の中エコまっしぐらなわりには、すぐに買い替えられるファストファッションが流行るというのも、またなんともとんちんかんな話ではあります。
昔は良いモノを長く着るという考えだったんですけれどね。そっちの方がよほどエコのような気がしますが、みなさんはどう思いますか?
さて、先日は、トーキョーニュースでもご紹介した『クラヤミ食堂』を拝見してきました。
目隠しをして、おいしい料理を手探りで食べるというこの催し。
最初は、どんなものか想像つかなかったのですが、意外な面も発見できてとても楽しかったです。
まずは、入り口で目隠しを渡され、それをつけてからひとりづつ開場へ誘導。
人間、目隠しをされるとやはりいろいろと不安に感じるでしょうね。
最初は静かだったのが、少し時間が経つとどのテーブルに座ったヒトも、前、左右の人ととにかく話す話す。
ちなみにグループで来ても、ランダムに座らされる──つまり前、両隣は知らない人──とのこと。
目も見えないし、隣も知らない人だし、、、ということで、情報収集を始めるんですよね、みなさん。
料理の出し方も、ひとり一品という料理だけではなく、大皿で来たものをみんなで協力しあいながらよそって食べるというものまで出てくる。
そして、そこには特別なコミュニケーションが生まれるようです。
ちなにみコチラで出される料理は、とある料亭の料理人がレシピをつくり、それをもとにつくられるので、間違いなく美味しい料理。
しかしながら、それを判断するのは自身に舌だけしかなく、じっさいは何を食べているのかは分からないみたいです。
「おいしい料理があるのは大前提。料理とともに話している相手の顔や容姿のイマジネーションをふくらますというのもこの『クラヤミ食堂』のたのしみのひとつ」と語るのは『クラヤミ食堂』を主催する、”こどもごころ製作所”所長の軽部さん。
インターネットとは違う、まったく新しいオフラインでのコミュニケーションの場を提供しているのが、この『クラヤミ食堂』。
コトバを交わし、協力しあいながら食事するという姿は、さながら核家族化している現代では少なくなってきた、大家族で食べる大皿料理的なものを感じることができました。
舌をココロをみたす、これぞまさに料理なのではないでしょうか。
では、またお会いしましょう。
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